とりあえず 一週間の休暇をとり
日本行きの飛行機に乗った
まだ 大原と連絡は とっていなかった
すぐにでも会える状態で 連絡をするつもりだ
空港に降り立つと 仕事のときに使ったホテルに向かった
フロントでは プライベートでの宿泊ということで
あえて 特別な計らいは控えてもらった
そのため 普通の客と変わらぬ応対で
静かに 且 スムーズに部屋までたどり着いた
荷物をとき ソファに座り
さて とにかく連絡を取らなければ 始まらない
日本語の日常会話に 不自由はないものの
電話で 初対面の相手に
果たして真意が 伝わるだろうか・・・
会ってもらえるだろうか・・・
会社に電話をしてみる 呼び出し音のあと
応対の女性に 本名を告げ
大原の名前を出すと 思っていたより
簡単に本人につないでくれた
片言の日本語に
韓国での知り合いだと 勘違いしたみたいだ
大原) はい 代わりました 大原です
ジヒョク) はじめまして ボク ソン・ジヒョクと言います
大原) えっ 初めまして ですか?
ジヒョク) すいません 突然 電話して
大原) いえ ・・
何か関わりがあるから 連絡してこられたのでしょうから
面識の無い韓国の方が 一体何のために 電話してこられたのか
気になりますね
韓国勤務のときに 何か関わりが 出来たのでしょうか?
ジヒョク) リョコさんのことで 少し会って話し できませんか?
大原) リョコって 広末 涼子の事ですか?
ジヒョク) そうです
大原) そうですか・・・ わかりました
ところで 今 日本ですか?
ジヒョク) はい 今日着きました
一週間いるつもりです
いつ 会えますか?
大原) 私の都合に合わせていただけるんですね
ジヒョク) ハイ できれば ホテルで ゆっくり会いたいです
迎えの車を行かせます
大原) では 明日夜 8:00に会社の玄関で
その時間なら 人通りも少ないので すぐ わかるでしょう
受話器をおくと 大原は 思いがけない電話に想いをめぐらせた
一体 誰が何のために 電話してきたのか?
涼子に関わることなら 無視はできない
今もまだ 心の片隅に存在して 時々 切なくさせる女性だから
つづく