股関節は、人間の身体のなかで最も大きい関節となっています。
またその構造上、非常に大きな負荷が常に掛かってしまう部分でもあります。
たとえば、椅子から立ち上がりや階段の昇り降りといった、日常誰しもが行う動作をするだけでも、体重の何倍にも相当する力が、股関節に掛かってしまうのです。
そういった関節の負荷を軽減するために、軟骨と呼ばれる部位があるのですが、この軟骨は加齢によって徐々に磨り減っていってしまいます。
これが原因によって引き起こされるのが、変形性股関節症です。
軟骨が磨り減ることで、股関節が炎症を起こしてしまい、痛みが発生するというわけです。
≫変形性股関節症
このような変形性股関節症の治療の1つに、運動療法が挙げられます。
運動療法ではストレッチと筋力トレーニングを組み合わせて行うことで、病気の進行を遅らせるという効果が期待されます。
十分なストレッチをすることで、股関節周辺にある筋肉の緊張を緩めてリラックスをさせていきます。
これをきちんと行うことにより、股関節の位置が矯正されるため、股関節が動きやすくなり、その可動域を広げることができるのです。
可動域が広がることで、その後の筋力トレーニングがさらに有効なものとなってきます。
