ドラマ「聖なる怪物たち」を観ています。
大変重いテーマのドラマだと感じてます。
○ 代理出産
子供が欲しい夫婦にとっては最後の希望なのだと思います。
そして、ぽんよりも否定はしません。
日本でも宙ぶらりんにしておくのではなくて、きちんと制度化するべき
だと思います…
が、代理出産は夫婦の問題だけではありません。
代わって出産してくれる女性の人権問題もあると思います。
約10か月間、DNAは自分のものではないとしても
胎児を自分の子宮で育むのはすごい経験です。
ましてや、一度も出産経験のない、子供のいない女性にとっては
「初めての自分の子供」
ドラマのように、変わっていく自分の体とともに母性も育ちます。
DNAの問題じゃない。
お腹の中の胎児は一心同体の「自分の子供」です。
この面からすると、ぽんよりは代理出産に反対です。
だから、きちんとルール化しないといけない。
きちんとした「報酬」のもとに「契約」を結んでトラブルにならないように…
また話は違うかもしれませんが、
妊娠能力があって妊娠・出産経験があるけれども、
経済的な理由によって次の子供を望まない女性…
つまりぽんよりみたいな女性が代理出産を請け負う適性があるのかもしれません。
妊娠に対する経験もあり、順調に経過をたどったという経験もある。
母性に目覚めても、自分の子供として育てるには経済的な余裕もなく、
また、夫が自分たち夫婦のDNAを受け継がない子供を
家族として引き受ける理解がない可能性が高い。
だから、約束通り、依頼者に出産した子供を引き渡せる可能性も高い…?
でも、やっぱり10ヶ月間、自分のお腹で育った命は愛しいと思う…
ぽんよりには、代理出産を受ける自信はありません。
こういう風に、制度的な問題だけではなくて、
予期しない双方の感情的な問題も大きな障害なのだと思います。
○「胎児」か「母親」か
ドラマ最新回でテーマになっていましたが、
最初の出産のときに一時的に心配なことが出てきたということと、
当時、リスクのある妊婦さんを取り巻く産科医療トラブルのニュースも話題になっていて、
うちの夫婦でも「もし『胎児か母親か』の選択を迫られたら…」っていうことについて
話すことがあったんですね。
ドラマと同じで
ぽんよりは「私に何があっても新しい命を助けて」っていう気持ちだし、
パパは「子供はまた授かれるのだから、母親の命を優先する」っていうことで、
意見は平行線でした。
結局、その「一時的に心配になったこと」っていうのは解決されて
お医者さんとそのことについて相談を進めるとかいうことはなかったんですが、
でも、ぽんよりにとっては、パパと意見が違うって言うのが驚きでした。
当然、子供を優先すると思ってたので…それが親だと思ったし…
(←親である前に夫婦だというのがパパの考えだったのだと思います)
妊娠中に限らず、もし息子たちに何か起こって私が命を投げ出せば
彼らが救われるというのであれば間違いなく
ぽんよりは彼らを救う道を取ると思います。
(考えられるとしたら臓器移植とかそういった必要性に迫られた場合なんでしょうか…)
とにかく難しい問題です。
それに普段の生活の中では考えることもない大きなテーマなわけで…
ドラマ、どうなっていくんでしょうね