高校の頃は、移動手段はもっぱら電車。
懐かしいなぁ、天気と共に流れる景色や、無人駅。
ビニール張りの連結室や、進行方向に向ける2シート。
東京じゃ地下鉄ばっかりだもんなぁ。
そんな、鉄道会社で働く男たちの
暴走列車をなんとか止めようと奮闘する汗臭い物語。
ノンフィクションなのかな?
どうやら現実に起きた事件を元にしてるらしい。
登場人物のみんなが
それぞれ生活感と人間らしい性格を纏ってて、
体温と湿気のある質感がすごくいい。
担う仕事を一生懸命こなそうとする頑張り屋、
ダラダラと集中力ない怠け者、
権力を振るうばかりで質の悪い上司。
ストーリーはエンディングに向かって、
どんどん加速してく感じ。
リアルな人物関係を深追いしなかったのが逆に良かったのかも。
最後までその加速度とスピード感を失わないから、
ワクワクしたままエンディングに突入してゆく。
特に難しい展開もなく、バカ野郎にイラっとしながら
がんばるオヤジを応援したくなる、そんなシンプルな映画。
テイストとしては『サブウェイ123』に似てるなぁ(あっちは地下鉄)。
仕事を一生懸命頑張るオトコ向け、
そんなオトコが好きな女の子にも良いかもしれない、
ちょっと汗臭ぁいアメリカンムービー。
デンゼルワシントンやっぱり良いなぁ。
個人的にはすごく良かった!
★★★★☆
