SNS、ソーシャルネットワークサービスである、facebookやTwitterなどといったしろもろは、今となっては人々の生活に欠かせないものとなった。しかし、その在り方というのはいささか疑問を呈さずにはいられない。
人は自己の考えを書き連ね、容易に読み手の心を踏みにじることがあるだろう。さらに書き手は、誰が読むかもしれない言葉たちを簡単に外の世界に飛び立たせ、そのあとは知らんぷりといった様子だ。昨今、自分の意見のはけ口のためにSNSを利用し、そこがある種のストレス発散場となっていることは否めない風潮がある。しかし、当人たちにとっては、自らが創造した言葉たちによって、自分とは違った考え方の持ち主が苦い顔をしているという図は考えもつかないことであろう。
一体一、顔を見合わせての話し合いであれば、清々しいものである。(大人の世界であれば、の話だが)お互いの意見をぶつけ合い、相容れない中でもそれぞれを理解しあおうとする心持ちから、議論し合えることはどんなに楽しいものであろうか。さらに、今の時代をとらえてみることとする。グローバル化の影響から人種や文化が混ざり合い、様々な人がいて、多様な考え方がある。このような時代の流れを読みとくと、そのような自らの主観的考えのみを一方的に押し付けているのは、どこかオカルト的な感さえも受ける。誰かが傷つくかもしれないという危機意識は、この時代に生きる人間として当然持つべき常識的な基礎知識として押さえておきたい。