江戸時代八代将軍吉宗の頃、世も泰平が続き庶民も安泰を享受するようになり、江戸八百八町にはそれぞれ名所が開発され、観光と神仏詣を兼ねた行楽が盛んになりました。
江戸時代末期になると、各地で商売繁盛、無病息災等各種大願成就の福徳福運を求めて七福神詣が興隆を極めるようになりました。特に正月松の内(元旦~七日)に七福神を巡拝して一年の福徳を願うのが、今日の七福神詣の原型となったといわれております。
七福神詣をする時に実際に詣でる社寺が九社寺あるのは、「九は数の極み、一は変じて七、七変じて九と為す。九は鳩であり、集まる意味を持ち、また天地至数易では陽を表わす」という古事に由来しています。
