ちょっと切なくて重い話が続いたので懐かしいヤクルトレディのお話を書きます。

私のお店から西側に少し歩いた場所にヤクルト販売店がありました。

私が出勤する為にススキノの道を歩いていると

時間によりヤクルトレディに出会います。

（当時はヤクルトおばさんと呼んでいました）

−ネット参照−

ススキノ地区を担当する、そのヤクルトレディは年配の女性でした。

ススキノが彼女の販売の縄張りでしたから他のヤクルトレディに会った事はありませんでした。

ヤクルトのカートを引きながら販売店に戻る時間に私は良く遭遇していました。

私は、そのヤクルトレディを見つけると声をかけてカートの中を覗いて見せてもらいます。

後、何個か売れればカートの中の商品は無くなります。

そんな時、私は

「全部下さい」

と言って残りのヤクルト製品を全部買いました。

「ママ、助かるわ〜」

とヤクルトレディさんは喜んでくれました。

カート中は氷が入っていてヤクルト製品は冷えていました。

当時、私のお店には板前が5人、ホールの女の子が10〜15人程いました。

ヤクルト製品を買って行くと従業員は喜んでくれて、ヤクルトレディも在庫がゼロになるから喜んでくれます。

人が喜んでくれる事が好きな私は僅かな金額で皆が喜ぶなら惜しくないと、いつもヤクルトレディに出会った時は全部、買っていました。

それから当時、私はヤクルトのインスタントラーメンが大好きで、それは緑色の麺が特徴のクロレラ入りのインスタントラーメンでした。

ヤクルトのインスタントラーメンは予約しなくては買えませんでした。

予約すると数日後にヤクルトレディが私のお店に届けてくれました。

ラーメンは従業員の、賄で食べてもらったり私が自宅で食べたりしていました。

ススキノ地区担当の、そのヤクルトレディは成績優秀で何度も表彰されたり副賞で旅行に行ったりしたそうです。

毎日、午後から夕方になるとカートを引きながらススキノの通りを歩くヤクルトレディ。

今は、もう辞められたと思いますがヤクルト販売店は、あの時と同じ場所に今もあります。

私が全部、買うと決まって

「ママ〜ありがとう。助かるわ〜」

と嬉しさを隠さず少しシワの出来た顔に綺麗にお化粧をした

小柄なヤクルトレディ。

時には数本のヤクルトをサービスしてくれました。

今も違うヤクルトレディがススキノの通りを歩いているのかは私は知りませんが、私の知るヤクルトレディは販売店で一番年上の年配者でしたが頑張り屋さんが伝わる働き者の素敵な女性でした。

彼女もススキノには欠かせない一人の女星です。

今もお元気なら嬉しいです。

お元気でいて欲しいです。

−話は続きます−

ススキノに生きた女星達の物語−少し軽い話を−