君の名は。
85点。100分超のミュージックプロモーションビデオ。千年ぶりとなる彗星の来訪を一か月後に控えた日本。山深い田舎町に暮らす女子高校生・三葉は、ある日自分が男の子になる夢を見る。一方、東京で暮らす男子高校生・瀧も、自分が女子高生になっている奇妙な夢を見た。繰り返される不思議な夢。そして、明らかに抜け落ちている、記憶と時間。二人は気付く。「私/俺たち、入れ替わってる!?」出会うことのない二人の出会い。運命の歯車が、いま動き出す…。(Amaz○nより)RADWIMPSが楽曲を提供して、作中で多数の挿入歌が用いられたことから有名になった本作。それはまるで「100分超のミュージックプロモーションビデオ」と揶揄されるほど。(私はそこまで気にならなかったですけど。)この劇中歌をたっぷり使用する方法は「秒速5センチメートル」に着想を得たものなのでしょう。さて、新海誠監督作品に共通するテーマとして、「喪失」というキーワードがあると私は思っています。本作の場合は「最愛の君との記憶」というところでしょうか。人格の入れ替わりやパラレルワールドなどの超常現象が絡んで分かりにくくなっていますが、「あんなに好きだったのに、今では名前も思い出せない。」という経験は現実世界でもあり得る話ではないでしょうか。まさに「君の名は。」ですね。もどかしい、やるせない、空しくて、苦惜しい。。。本作ではエンターテインメント性を持たせるため、ifストーリーが追加され、主人公には世界をやり直すチャンスが与えられます。まさに「前前前世」!?(上述でさらっと表現しましたが、これはタイムスリップではなく、パラレルワールドだと思われます。)そこで主人公はヒロインを救い、1度は失いつつも、劇的な再会を果たす訳です。ハッピーエンド!上述で触れた通り、「喪失」がテーマだと思っている私個人的には、世界のやり直しが起こらず、「失った」まま主人公が大人になる結末もアリだったと思っています。苦惜しい気持ちを抱えたまま。蛇足ですが、本作には「言の葉の庭」の先生が登場しているらしいですよ。ユキちゃん先生こと雪野先生です。