「これがあるからフットボールはやめられない」

秋葉監督の言葉はファン、サポーターにも全く同じように当てはまりますね。

ここ数年のエスパルスを見ている人たちにとっては、アディショナルタイムでの失点など歯がゆい気持ちで帰る経験はしていると思います。

昨年も
「ライブとかなら楽しいことが約束されてるのに、休みの日になんでまた…」
と自虐的なネタを話しながら帰る日々もありました。

J2になって勝つ機会は増えましたが、秋葉監督に代わった東京V戦あたりからアイスタの雰囲気が変わり始めました。

ガッカリしたため息やネガティブなヤジが減って、ポジティブな声援、手拍子が増えてきた実感があります。

前々節の山口戦でも、なかなか点が取れない中、選手がシュートを外しても「次はいけるぞ」という雰囲気がありました。

特に西サイドスタンドだけでなく、私がいるメインやバックでも、声援、手拍子が増えています。

一緒にポジティブな声援や手拍子を送ると、得点したり勝ったりした時に、
「ほんのわずかだけれど、大好きなチームの勝利に貢献しているかも」
と感じることがあります。


これはやめられない。

ファン、サポーターが、これだけ一体になって突き進んでいる姿は私の記憶の中でも、それほど多くありません。


昨日の町田戦後のインタビューでも、秋葉監督、乾選手が声援が力になっていると言ってくれました。


サンタナ選手、原選手など、他の選手のインタビューでも同じ声が聞こえてきます。


これだけ同じコメントが自然にでるので、社交辞令で言っているのではないでしょう。

DAZNでは決して味わえない一体感、貢献を感じるために、最近アイスタに来られていない方には是非観戦をお勧めします。

チームは生き物です。来年同じ経験ができる保証はありません。

だからこそ、こんな瞬間に立ち会えるのは稀有なことだと感謝しています。

ただ依存症に注意が必要かも?

以前マンチェスターUを率いていたアレックス・ファーガソンが言っていました。

「勝利を手にする最後の瞬間を過ぎると、幸福な感覚はすぐに吹き飛ぶ。記憶も30分で消え去る。麻薬みたいなものだね。あの感覚を味わうために、私は何度も同じ演技をしなくてはならない。審判に向かって『早く笛を吹け!』と叫ぶんだ」


ファン、サポーターはもっと長く喜べるという贅沢がありますが、監督、選手たちはすでに次のゲームへ気持ちを切り替えていると思います。


アウェイ秋田戦でも躍動するサッカーを選手たちが見せてくれて、同じ経験を共有できる仲間を着々と増やしていってくれることを祈ります。