クラスで最初に友達になったのは、
T橋だった。前の席がT橋で、入学式の後、
クラス毎にそれぞれ教室に生徒が集められ、
全員が初対面の緊張の中、前の席から
振り返って話しかけてくれた。
最初の印象で覚えているのは、元気な奴だな、
というのと日焼けした肌と頬のニキビだった。
T橋は、本当に気のいい奴で2.3年は、
違うクラスだったが学校内で会えば必ず
声をかけてくれた。
T橋は、ハンドボール部に入り毎日泥だらけに
なって練習していた。
今では、ありえないがその頃は、体育館ではなく、
校庭の土グランドで練習しており、シュートした
後に転がり、倒れる為、ラグビー部と同じ位、
泥だらけになっていた。
T橋の事で思い出すのは、中華丼が好きだった
ようで高校から歩いて10分位のマンション群の中にある中華屋で中華丼をよく食った事と食べてる時に
「鬼のように旨い」と言う事である。
今思い出しても最初から卒業までの間、
ずっと変わらずいい奴だったT橋に対して、
自分は、なぜか、卒業した後は、連絡を
取ろうとせず、その後は、音信不通となって
しまった。やはり自分は、本質的に薄情な人間
なのだと思う。