施設に預けていた父が、死んだ。
問題のある人ではあったと思う。
勉強や運動はできる人だったけど、人との関係を築くのが下手な人だった。
発達障害的な何かを持っていたんじゃないかと思う。
感情の起伏もある人だった。
母との仲はよくわからない。
母はいつも父の悪口を言う人だった。
家にあまりいなかった。
麻雀ばかりしている人だった。
兄には厳しかったけど、私や妹には厳しくは無かった。
家族で楽しめる連想ゲームを発案してくれることもあった。
病気で薬が合わなかったのか
はたまた合いすぎたのかわからないけど、
欲求が抑えられなくて
食欲と性欲がひどくなり、家では面倒を見きれなくなってしまい、6年前からはあちこちの施設や病院を転々とさせ、帰宅は一切させなかった。
5年くらい前に転院させた木更津方面の病院が恐ろしいところで、あれがきっかけで一気に動けなくなったように思う。
母は疲れ切っていて、病院まで付き合いたくないとのことで私が一人で連れて行ったように記憶している。
暴れたり人に迷惑をかけたりするようなことが多い場合には、
薬で動けなくしてもいいです、的な誓約書にサインをした。
恐ろしいサインだと思ったけどサインをしないと預かってもらえないようだった。
いつか後悔するかも、と思ったことを覚えている。
今、後悔しているかといわれたら、よくわからない。