どちらかと言えば中学までは勉強は嫌いではなかった。
ただ、非常に得意・不得意がはっきりしていて、国語、英語、音楽は大好物な反面、技術家庭、美術、体育はまったくメケメケ。特に運動音痴は神がかりのレベル。小・中を通して体育で「4」を取れたのは中2の2学期だけ。(5段階評価)
中間だったか期末だったか忘れたけど、保健体育のテスト勉強が間に合わず、半ばヤケ気味に最新号の「中二時代(旺文社)」の付録の予想問題集にだけざっと目を通してすっぱり寝た。
もともと実技がまるでダメなので成績を上げようなんて野心は皆無だったのだ。
ところが翌日のテスト本番。問題用紙を見たら、何とほとんどが前の晩に一応読んでおいた中二時代の附録の内容ではないか。
順番こそ変えてあったけど、保健・体育各20問ずつの記号式。(カナで選ぶやつ)
若人の記憶力は素晴らしいもの。楽勝〜^o^と思いながらどんどん答えを書いていく。(←ちょっと男爵様チックな表現)
さらに「びっくりしたなあ、もう」だったのは、最後に答案を見返してみたら、保健も体育も、回答が設問順に「ヒフトアシホネノケカハスクニナオツテキタ(皮膚と足 骨の怪我はすぐに治ってきた)」になってたこと。
ははーん、こりゃ先生、採点しやすいように小細工したなと心の中でほくそ笑んだ。
次の保健の時間、教室に入ってきた先生は「このクラスに100点を取った生徒がいる。先生の試験で満点が出たのはこれが初めてだ」としみじみした目で窓の外を見るのだった。
一人一人の名前を読み上げて答案を返す先生。
「〇〇!」少しほかの生徒の名前を呼ぶときより大きめの声で私の名を呼んだ。
教壇に向かった私に先生は答案を返しながら、小さな声で「頑張ったな」と声をかけてくれた。
ヘラヘラと笑ってうなずく私。席に戻って見てみたら、案の定赤鉛筆で大きく100と書いてあった。(二重線つき)
でもその横を見て、「!」
そこには大きく書かれた「Very God!」という文字が。
……こうして私は14歳にして「とっても神さま」になったのだった。