第9327回「中咽頭癌 番外編、公共の場での子どもの野放しと大都市と地方間の教育・しつけ格差」 | 新稀少堂日記

第9327回「中咽頭癌 番外編、公共の場での子どもの野放しと大都市と地方間の教育・しつけ格差」

 第9327回、「中咽頭癌 番外編、公共の場での子どもの野放し、大都市と地方都市間の教育・しつけ格差」です。去る日曜日に、友人家族の御招待で港湾エリアにあるホテル直営のビアガーデンに行ってきました。その場で議論になったのが、子どもの公共の場での野放しでした。


 5時前にホテルまで出かけ、ロビーで待つことにしました。そこでは、丸刈りの男性数人に連れられた親子連れ20人ほどが来ていました。自然と耳に入って来たのが、そのグループが子ども剣道サークルの関係者だということでした。ロビーで、子どもたちが走り回ります。親たちは見て見ぬふりをします・・・・。


 ここで、議論とまではいきませんでしたが、公共の場での子どもの野放し問題について話題になりました。3人の意見を要約しますと、


① 友人・・・・ 「親が悪い、そんな親に育てられた子どもがどうなるのか、自明のことだ」と怒りを隠せません。たしかに、ビアガーデンに席を移しても、狭い通路中を全力疾走していました。

② 友人の細君・・・・ 「東京と地方都市じゃ違うけど、許せないのが"スポ少"のグループだということ。少林寺などあれば、即破門よ」、仕方がないとあきらめる一方、怒りも隠せません。

③ 私・・・・ 首都圏でのマナーを話した後、関西圏のマナーが変ってきていることを話題に取り上げました。そして、触れたのが韓国人観光客に対する首都圏の反応です。さらに、「このビアガーデンと同じことが、ホスピス棟でも普通に見られる」ということを指摘しました。


 ところで、「seachChina」とか、「Focus-Asia」などでもよく取り上げられている「日韓でのしつけ差」です。大同小異ですので、一例として「Focus-Asia」から引用することにします。


 『 この男性の子供たちは韓国に帰国してから、「日本にいた時より自由に遊びまわり、どこでも友達を作っている」という。韓国に戻ってから、子供たちが「活き活きしている」と感じているようだ。日本では、ショッピングモールに行ってもレストランに行っても、親が子供にくっついて、子供がやることをすべて把握しているという。


 自分の子に他の子が近づいてくると、いざこざが起きる前に、「別のところに行ってみよう」と場所を移動することもしばしばだったという。だが、韓国では、知らない子供たち同士が、玩具売場で喧嘩したり、笑い合ったりして、すぐに仲良くなるという。子供から目を離さず、監視をすることはないという。


 一方で、韓国の親に怒りを覚えることもあるようだ。それは、レストランなどで走り回る子に注意をしない親を見かけた時だという。この男性は「韓国は、教育熱心で、子供たちに長い時間勉強をさせるが、家で礼儀作法を教えることは少ない」と指摘している。


 また、日本に駐在していたこの男性の友人も、韓国に帰国した後の子供たちの“激変”ぶりに困っているということだ。日本では、帰ってくるとすぐにうがいや手洗いをし、靴下を洗濯機に入れていた小学生の子供が、韓国に帰ってきたとたん、何もしなくなったという。 』


 こういう記事を実際に目にしていましたので、「韓国人じゃないの、日本統治下で教えていた剣道を、韓国では今でもやってるよ」と付け加えました。もちろん、怒り半ばでの発言です。むしろ、その場では短く切り上げた「ホスピス棟での常態化」でした。


 土日は、多数の孫たちが見舞いに訪れるのですが、決して少なくない家族が子どもたちを野放しにしています。ラウンジから病室廊下までを走り回っているのです。もちろん、病室にいる患者とは死期の近い患者が暮らす場所ですし、危篤状態の人もいます。もちろん、それを見守る家族も・・・・。


 では、全くデタラメかと言いますと、中には「日本もまだ捨てちゃもんじゃない」という光景に出合うこともあります。20日ほど前のことでした。3人の姉弟のうち、小学低学年っぽい末の弟が走り回っていたのですが、中学生らしき姉がその子をエレベーターホールに連れて行きます。


 そして、「○○、騒がないって約束でしょ?だから連れて来たのよ」と弟を叱責しながら連れ出していました。言葉には横浜なまりが感じられましたので、土日を利用しての首都圏からの見舞いかと思います。その際感じられたのが、首都圏を含む大都市と地方都市間での教育・しつけ格差ということでした。


 確かに、大都市と地方の間には、歴然とした経済格差(主として賃金格差)があります。しかし、じわじわと教育・しつけ格差も広がっているのではないでしょうか。ホスピス棟に入院して、そのような実態を知ったことは寂しい現実です。デパートとかビアガーデンならまだしも、生者が最期を過す場所で・・・・。


 もちん、親は知っていても知らぬふりをしています。老後を地方でと考えているのであれば、地方で暮らす人々の無神経さ、がさつさを受け入れる覚悟が必要です。


 ところで、ビアガーデン騒動記には余話があります。早目に切り上げたのですが、出入り口付近で二人組の中年男性が、子どもたちを激しく叱責していました。「目障りなら、あなたが叱ってください」、それがスポ少を持つ親たちの言い分であり反応でした。


(蛇足) 上記の事例は、あくまで私の居留エリアでの現象ですが、多くの地方で見られる共通の事態ではないでしょうか。


(追記) 決して愉快な内容ではありませんが、ブログテーマ「ガン日記」に興味がありましたらアクセスしてください。

http://ameblo.jp/s-kishodo/theme-10081936925.html