今日のニュースを見ると、トップで統一球の問題を取り上げてる番組があるほど、この問題の波紋が広がっていた。
ワイドショーでも特集を組むほど。
全ての番組を見たわけではないけど、どこも今年は飛ぶようになった、という内容だった。
事実としては間違っていないが、根の部分は間違っている。
今年が飛ぶようになったのはなく、去年までが必要以上に飛ばなかったのある。
去年、抜き打ちで検査したボールの反発係数が基準値を下回るケースが多発していたのである。
そっちの方を問題視すべきでは無いだろうか?
今年はあくまでも適正値の範囲にしただけ。
去年のボールのせいで自身の力に限界を感じ、引退した選手がいたかもしれない。
この事は、スワローズの宮本選手が指摘していました。
正しい報道をするなら、「去年までのボールの反発係数は適正値以下。今年から適正値に修正。」だと思う。
「今年から飛ぶボールになった」という事を頭に持ってくるから、統一球の規格が変わったという印象を与えて、みんながビックリしてしまう。
同じ事実でも伝え方で心象が変わります。
国民を煽ろうとしているのがミエミエで、なんともお粗末な感じがするんですね。
もっとも、事実を隠蔽していたNPBは非難されても仕方ないと思います。
でも、シーズンオフに、「今年のボールは基準値を下回ってたので、来年から適正値に戻します。だから今年より飛びますよ。」なんて言えないよね。
契約更改に飛び火しかねないもん。
今年はシーズン前にWBCを控えてたわけで、世界大会対応で統一球の導入をした手前、「使ってたボールが飛ばないボールになってました」ってことを、WBCの前には口が裂けても言えないよなぁ。
まして結果がベスト4だったことを鑑みると、もう口を紡ぐしかないって事になるのか・・・?
NPBの対応を擁護するわけではないけど、公表するタイミングは難しかったと思う。
非難を受けないタイミングというのは無かったんだろうなぁ。
ベターなタイミングは、やっぱ昨年のシーズンオフだったのかな?