アッシュのブログ
Amebaでブログを始めよう!
1 | 2 | 3 | 4 | 最初次のページへ >>

小母方氏V.S。佐村河内氏

ゴーストライターの件の後のSTAP細胞の件、

事件自体は似て非なるところではありますが、

2人とも人間的に問題があると言わざるを得ません。

かく言う私自身にも欠点があり、人の事を言えるほどではありませんが、

あういうニュースを見てただただ残念に思う今日この頃です。


私の音楽の業界はほとんど知りませんが、

音楽業界はやはりバックアップというか

後ろ盾が大事という話を聞いたことがあります。

今でこそ、ある程度は無名なアーティストにも

チャンスはあるようですが、

例えば、A○B○8の初期の頃にように

素人に毛の生えた程度の実力でもあれだけ

メディアに出れたのは秋元氏の力があったということは

想像に難くはありません。

昔、マネーの虎という番組で同じような構想を持った方が

当時の社長たちにボロクソにされていませいたが、

あれが秋元氏であったらどうだったか…と考えます。

そのため、佐村河内もおそらく音楽業界と強いつながりが

ある人と通じており、ゴーストを頼んでいたのではないかと思います。

文学の世界でもあるようなないようなことをチラッと聞いたことはあります。

やはり実力があっても後ろ盾がないと厳しいのは

芸術分野の業界ではあるのでしょうか?


小母方氏については

まだ、結論は出ていないものの

すべてが報道された通りであれば

人間として、また科学者としてすべてを否定せざるを得なければなりません。

博士論文で20ページ以上にわたるコピペ、

これは引用文献を付けたとしてもとてもではありませんが

尋常ではありません。

博士論文と言う、いわば科学者としての免許みたいなものを

他人の力を盗んで手に入れた。

感覚的に例えると、他人が取得した車の免許を偽造した感覚に近いでしょうか?

ま、これは完全な犯罪でしょうが、これに近いものを感じます。

また、データのねつ造、流用は科学会において完全なタブーであります。

そういった面では彼女は人間的にも科学者的にも大きな問題を抱えた

人物であったと思います。

おそらく皆さんも感じていることでしょうが、

彼女一人のために理研でまともに日々研究を積み重ねている方たちに対して

どれだけ疑惑の目が向けられるか、

はたまた日本の研究者たちにどれだけの迷惑をかけたか

深く考えていただきたいと思います。


ただ、これを読んでいる方に知っていただきたいのは

日本には彼らのような人達だけでなく

真面目に創作を続けている方、真面目に研究している方が

日の目の当たらないところで多くいるということを忘れていただきたくありません。

結局、真面目に不正をすることなく真摯に物事に取り組むことが

結果的に良い結果(悪い結果を生み出さない)につながると思います。

STAP細胞について 2

本日、新聞やYahooのニュースで昨日の記者会見の内容を見ました。

昨日の会見を見た私の目から言わせてもらうと


本当に、マスコミと言うのは怖いですね。

マスコミに科学に精通した人はいないんでしょうか?

理研の方々は誠心誠意をもって話されていましたが、

記事をみると、いかにも読者に理研を叩け、小母方を叩けという

意図を感じます。


たしかに、今回の論文が指摘されていることに関しては

決して良いことだとは私は思いません。

ただ、浅く表面的で科学の世界には素人である

マスコミがよくあそこまで書けるものだと・・・

マスコミが書いてあることはねつ造や改ざん、盗用ではありませんが、

己の自己欲、歪んだ正義感がいたるところに滲み出ています。

そりゃそうですよね、マスコミは自分が書いた記事が注目されないと

おまんまが食えませんから、多少事実とは違う印象を文字面で

ごまかすことが出来ますもんね。

如何にマスコミの書いていることを信用してはいけないか、

世の中のマスコミが報じた記事は必ず疑いをもって見なければいけないでしょう。


それにしても、4時間の会見やって、この程度のことしか

書けないマスコミの無能さに

腸が煮えくりかえりました。


あなたたちの仕事はまだ他にあるんじゃないですか?

もっと調査し、報告しなければいけないことが

たくさんあるんじゃないですか?

ある薬品会社(健康食品の会社)の詐欺も調査しなければいけないんじゃないですか?


STAP細胞について

本日、STAP細胞関する論文について

理化学研究所が中間報告の記者会見を行っております。


途中までですがワイドショーを通じてLIVEで見ました。


正直、白黒の結論は出ておりません。

ただ、私が感じたことは

Natureという世界的権威な雑誌の査読者が

画像の削除ミスを見逃したりするんでしょうか?

当然、人間ですからミスはあります。しかし、世界で最高峰と呼ばれる

雑誌の査読者が3名+編集者が見逃すというのは

なかなか信じがたいものです。

私も投稿論文で以前削除のし忘れなどがありましたが、

その時はバッチリと指摘されていました。(国内の雑誌ですが…)


また、今回の件で研究職(科学者である)という誇りと怖さを改めて実感しました。

研究職は人々に何かしらの希望を与えることのできる職種であります。

それも、研究することで、初めてその現象を見得ることのできる職種です。

他の職種がどうのということではありませんが、

研究職として働くことでしか得られないことがたくさんあるのも事実で

そういった道を進んでいることは自分でもうれしいことだと思っています。

しかしながら、今回のようにミスが命取りになることも十分あります。

マスコミで言われている

捏造、盗用などは科学者が絶対に行ってはいけないことです。

これは自分が知らない所でも起こりえて、自分に影響していることもまれにあります。


今回、「共著者」という耳にした方もいるとは思いますが、

科学の世界では、論文の著者すべてがその論文に関するデータを

完全に共有もしくは把握し切れているわけではありません。

中には知らないうちに論文に名前が載っているということさえあります。(※)

(こういうことは多くはありませんが、例えば研究を進める上でお世話になったが、

実際の実験などに直接携わっていない人などが

第二著者やサード(第二著者より後ろに著者)として載ることはあります)

そうした場合、その論文でデータの捏造が判明した場合、

知らない間に載った共著者にも責任が及ぶ場合もあり

そういった面では非常に怖い思いもあります。

ただ幸いにも、現在、私の周りではそういったことをする人達はいないので安心ではありますが…

基本的に論文の中身を熟知している(していなければならない)のは

第一著者(ファースト・オーサー)と一番最後に載る著者(コレスポンディング・オーサー)で

今回の論文の疑義に関してはこの2人の責任は取り分け重いと言わざるを得ないでしょう。

特にコレスポンディング・オーサー(以降、コレポンと略)は論文を投稿する前に第一著者と

入念に論文の構成などをやり取りをするのが当たり前であるため、

今回のように単純ミスを含めた多くの疑義が出るのは極めて重大だと思います。


(※) そういう場合は事前に名前を載せる方に了解を取ることが普通です。


テレビを見て、ワイドショーに出演する人のレベルでは今回の会見で出てきたカタカナや

英語はわからなくて当然で、科学者の世界のことが全く分からず、

結局はSTAP細胞があるのかないのかということしか

話されておりませんでしたが、正直、この検証は非常に難しいと思います。

ただ、一般の人にわかりやすく単純に言うと、私の見解としては

STAP細胞はある可能性は高いとは思います。

(感覚的には地球以外に生物がいるといった仮説程度)

しかしながら、STAP細胞があるにせよ無かったにせよ、

小母方さんは今回の件で残念ながら

科学者生命を断たれたと言ってもおかしくありません。

そのため、STAP細胞の研究が今後どうなるのか、

今後見守っていくしかないのではないかと思います。


4月から大学で学生に指導する立場になりますが、

決して功を焦らず(研究費や名声をすぐに得ようとせず)、

真摯にかつ地道にデータを集め、間違いのないことを

世に発信するよう自分自身も含め、学生に伝えていけたらと改めて思いました。

1 | 2 | 3 | 4 | 最初次のページへ >>