今回の興福寺文化講座では、興福寺のドイツ人僧侶ザイレさんが、文化講座に初登壇ということでワクワクな私。
というわけで、第1講め。ついにザイレさんが登場。
顔が小さいし、日本語ペラペラ!(◎_◎;)
日本人でも知らない難しい日本語がサラリと出てくる。
ザイレさんは法相教学を研究されていて、大学の客員教授をしていたほど。
「勤勉実直」という言葉が似合う感じの方だ。
かっこいいなぁ(//∇//)
講座は「御照覧を仰ぐ-慈恩会の紹介-」。
興福寺や薬師寺で行われている「慈恩会(じおんね)」という法要の成立過程や法要次第など、その概要を紹介する内容だった。
「慈恩会」は実は「法要」ではなく「法楽」なのだということに納得。
分かりやすい言葉でシンプルに説明してくださったので、とても聞きやすかった。
第2講めは貫首様の「春日権現験記会の世界」。
登場した貫首様は右足にギプスをして杖をついて歩いていたΣ(・□・;)
びっくりして思わず「足がっ!」と声が出てしまった。
どうしたんだろう...早く治りますように(>人<;)
今回の物語は巻17第一話。
有名な明恵(みょうえ)上人はインドに強い憧れを持っていたけど、春日明神に説得されて渡海するのをやめるというストーリー。
貫首様の説明の中で印象強かったのは、ストーリーの補足として話されていた地形のお話。
「野」という地形は少し傾斜がある地形で、「原」という地形は広くて傾斜がない地形とのこと。
へぇ!そうだったのか!
今度「○○野」みたいな地名を見つけたら、地形を観察してみよう(^^)
ザイレさんは「私の知識は貫首様からの受け売り」みたいなことを言ってたけど、ほんと、貫首様はいろんな知識を持っていて凄いなぁと思う。
そんなこんなで講座は終了!
またザイレさんの講座があるといいな。
興福寺さん、そして興福寺仲間の丸山さん、ありがとうございました!