従兄弟が事故死して1年半が過ぎた。
秋のお彼岸入りとなった今日、急に懐かしく思い出してしまった。
その日、俺は娘と一緒に県外へ出かけてた。
夕方、用があって、おふくろに電話した。
「○○がバイクで事故して、今病院で手術中」
ちょうど、その日が4月1日だったので
「エイプリルフールには、ちょっと冗談がすぎるよ」
と切り替えしたが、その後の声の状態が尋常でないことは、すぐに分かった。
急いで帰路についたが、その途中で弟から電話が。
「アニキ、○○頑張ったんだけど、ダメじゃったわ」
いつも涙なんか見せることのない弟が泣いていた。
岡山に帰って、すぐに従兄弟の家に行った。
家には祖母と、事故の連絡を聞いた近所の方が数人いた。
死んだことはもう伝わっていて、疲れきっていた。
日付が変わってすぐの4月2日未明、従兄弟が帰ってきた。
大人6人がかりで家に連れて帰って寝かせた。
まだ暖かかった。
死んでいるとは思えなかった。
本人を見るまでは信じまいと思ったけど、現実が目の前にあった。
「○○・・・」
心のどこかにぽっかり穴が開いたみたいに涼しさを感じた。
人の一生なんて、分からないものです。
昨日まで元気だったのに、翌日いなくなってしまう。
それも突然に。
事故は不注意による一瞬で終わります。
残された家族・親類・友人の心に大きな影響を与えてしまいます。
秋の彼岸、俺は家族を連れて、彼のお参りに行ってきます。