【柴犬の歴史】
柴犬について語る時、日本古来のという言い方をすることも多くありますが、実は柴犬は日本のみならず世界の犬の歴史として非常に古い犬のひとつです。最近のDNA分析研究によれば、狼との近さはシャーペイやバセンジーの次で2番目とされ、サルーキや秋田犬、チャウチャウよりもさらに古い犬種が柴犬なのです。(犬図鑑サイトより)
諸説あるようですが、軽くまとめました。
日本史上では縄文時代、土器などと一緒に犬の骨が出てきました。この時代から狩猟の助手として犬が働いていたということです。
縄文人は大切に飼育し、死ねば手厚く埋葬していたのですね。
骨だけで耳や尾の形は推定するのは難しいですが、縄文時代の遺跡から発見された土偶から、
この時代の犬も『立ち耳』『差し尾、もしくは巻き尾』であったことから、現在の柴犬の直系祖先であるのは間違いない、という事です。
という事は、柴犬の祖先は『縄文柴』
深掘りして『縄文柴犬とは...』
日本犬のルーツともなる古いタイプの犬である。
縄文時代の遺跡からは小型の日本犬の骨が出土している。これらの犬は、ニホンオオカミの頭骨にも酷似している! ということでした。
遠い昔から日本人のそばには、オオカミの血をひく縄文柴(柴犬)がいたという事なんですね。
縄文時代から弥生時代にかけて、朝鮮半島から新しい民族が日本に渡ってきました。
北九州から山口県にかけて上陸し、新しい文化を伝えたり混血しながら、犬も人とともに移動しました。この時期に新しいタイプの犬が持ち込まれました。
縄文犬と混血し、古墳時代までに、現在の日本犬小型 (柴犬) や中型犬の型が出来上がったと言われています。
明治時代に入ると、多くの洋犬が輸入されるようになり、在来の柴犬との混血が進んで本来の柴犬らしさが徐々に希薄になっていきました。そこで従来の柴犬の特質を後世に残そうと
1934年(昭和9) 「日本犬6種の標準」が制定
1936年(昭和11) 日本犬6種が天然記念物に指定
・秋田犬 (大型犬)
・紀州犬 (中型犬)
・四国犬 (中型犬)
・北海道犬 (中型犬)
・甲斐犬 (中型犬)
・柴犬 (小型犬)
柴犬はこの中でも最も古い犬種と位置づけられています。
幕末に日本を訪れたドイツ人博物学者シーボルトは柴犬のことを「狩り犬」として記述しています。
縄文犬の血をひく柴犬は狩猟犬としての血が騒ぐんですかね〜。
狩猟犬としての能力を発揮するためには鋭敏であることが欠かせないのだそうです。
鋭敏とは、過敏とは違う。神経質さやシャイさよりも、獲物に対し勇敢に立ち向かうのが柴犬。
ということなのでしょうか。
昭和10年頃には、戦争のため犬たちを毛皮用として軍に供出することになり、戦時下、猟の仕事を失っていた柴犬たちもその犠牲になってしまいました。
戦後、人々の生活が落ち着き始めた昭和27年頃、今度は犬ジステンパーが大流行し、柴犬を含む多くの犬たちが命を落としてしまいました。 戦後のどさくさと時代的な飼育管理の悪さから、柴犬「もどき」の交雑種が増え、純粋な柴犬の数は激減してしまいます。
そこで、残っている純粋な柴犬のなかで優れた資質を持つ犬を交配して復活をはかると同時に、地域的に個性のばらつきがあった柴犬をひとつの標準にまとめることになりました。この流れにより、現代の柴犬たちは地域的特性をほとんど失っています。
【柴犬の種類は少ない、
全部で5種】
キツネ顔の縄文柴犬
![jyoumonshiba001](https://dog-life.net/wordpress/wp-content/uploads/2016/08/jyoumonshiba001.jpg)
キツネ顔の柴犬のルーツは縄文時代にまで遡ります。
その時代の地層から見つかった骨の形状と似ている柴犬が縄文柴と呼ばれています。
最大の特徴は面長で細い顔で身体のラインもかなり引き締まった印象を持ちます。
タヌキ顔の信州柴犬
![shinsyushiba001](https://dog-life.net/wordpress/wp-content/uploads/2016/08/shinsyushiba001.jpg)
一般的に知られている柴犬は信州柴犬の子孫であることが多い。
典型的な丸顔でタヌキ顔といった印象を持ちます。
顔だけでなく身体も丸みがあり、がっしりしています。
首の太さも縄文柴犬の比ではなく、全体的に筋肉質。
毛色は赤と黒と胡麻の3種類。
絶滅の恐れがある山陰柴犬
様々な保存団体の保護活動によって、なんとか現存していると言っても過言ではない山陰柴犬。
現在の生存頭数は250頭ほど。
発情期は短く、一度の出産で生まれる頭数も少ないため、増える兆しは見られない。
山陰柴犬は他の柴犬と比べ、耳が小さく、上方についている。
脚は長く体型は痩せ型の個体が多い。
被毛は赤のみ。
美濃柴犬
![minoshiba001](https://dog-life.net/wordpress/wp-content/uploads/2016/08/minoshiba001.jpg)
美濃柴犬も山陰柴犬同様、絶滅の恐れがあり、現在170頭しかいない。
被毛の色は誹赤。
これほどまでに赤色という言葉が似合う犬はいないとも言われるほどの色で、これは美濃柴犬の最大の特徴。
その色の珍しさも手伝って、近年、飼育希望者は増えつつあるのですが、一年で生まれる頭数は僅か20頭と少なく、希望したとしても簡単に飼うことは出来ません。
飛騨柴犬と呼ばれることもある。
岐阜県美濃柴犬保存会による、美濃柴犬だけの品評会も開催されている。(柴犬ライフより)
こちらも希少!川上犬
![kawakamiken001](https://dog-life.net/wordpress/wp-content/uploads/2016/08/kawakamiken001.jpg)
川上犬は長野県の川上村に伝わる日本犬の一種。
ニホンオオカミの血を受け継いでいるという伝承がある。
柴犬全体の中でも性格は活発で好奇心旺盛ですが、他の柴犬同様、川上犬も他人に懐くことは極端に少なく番犬に適している。
現存している頭数は約300頭ほどと、美濃、山陰柴犬ほどではないものの希少犬に挙げられている。
さくら🌸は『信州柴犬』🦊かな
柴犬の犬名の由来には諸説あります。
刈り取った柴の色に被毛色が似ている説、
猟場において柴の中を巧みにくぐり獲物を追ったと言う説、
「小さいもの」を意味する「シバ」の当て字説などです。
絶滅の恐れがある柴犬(種類)もいるんですね ![ショボーン](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/033.png)