目の端に、ひらひらと動く白くて長いものが見えたので
おれは自転車の速度をゆるめ なんとなくそちらを見た。
けっこうな襤褸屋敷の二階の窓が開け放たれていて
それはそのなかでゆらゆらと踊っていた。
なんだろう、不自然さに身の毛がよだつ。
長すぎる。白すぎる。高すぎる。動きの流れが波打ちすぎる。
太陽輝く日曜日のお昼過ぎ、コンビニに昼飯を買い出しに行った帰り道。
ようやく暑くなくなったと思ったらのいきなりのこの寒さに季節感がどうかしていた。
例年とは違う風景だが、今日がハロウィーンだということを
突然に思い出した。