ドイツ宿舎
シュナイダー監督:「みんな、この1ヶ月、いや、チーム結成からの2年間、ご苦労だった。金メダルを手にする事は出来なかったが、決してこのチームは優勝した日本に劣っているとは思えない。」
マルクス:(そうだ、オレ達、ドイツが勝てるはずだったんだ・・・。)
シュナイダー監督:「Wユースで思う様な結果を残せなかった2つの世代が、欧州予選ではスゥエーデンに。五輪本大会ではブラジルに勝利、借りを返す事に成功した。
組織立ったシステマチックなサッカーの中で、個のチカラを最大限に活かす、新しいドイツサッカーの可能性を世界に示す事が出来た。」
シュバイルタイガー:(可能性・・。)
シュナイダー監督:「組織的な守備にマルクスとミューラーが力強さを加え、堅実な中盤にシェスターが創造性を生み、シュバイルタイガーのクロスと、マーガスの高さが攻撃の幅を広げ、カールの決定力がドイツに多くの勝利をもたらした。
ミューラー、マルクス、カールと、激しい戦いで、負傷者を抱えた中で勝ち抜き、獲得した銀メダルを誇りに思って欲しい。」
シュナイダー:(だが、オレはまた、日本に、ワカバヤシに、ツバサに負け、世界一を勝ち取る事が出来なかった。。)
ミューラー:(1番大事な決勝戦で、チームに迷惑をかけちまった。)
シュミット兄:(守備力を買われていたのに、最後まで抑えられなかった。)
ヘフナー:(俺がミューラーの代役をこなせていたら。。)
シュナイダー監督:「そしてこの大会を通じて得た手応えと、あと一歩届かなかった世界一になる為の課題を、常に意識して、日々、精進を続けて欲しい。
もう世代別の戦いはこれで終わりだ。来年には、W杯予選が始まる。ここにいるメンバーが中心になり、ドイツをW杯に導いてくれると、私は確信している。」
ミューラー:(そうだ、オレ達が目指す高みは五輪じゃない。)
マルクス:(ドイツが世界一である事を証明するには、W杯の舞台こそ相応しい。)
マーガス:(シュナイダーにも負けない、最高のストライカーになる。)
シェスター:(攻撃を組み立て、点も取れる司令塔。いざとなれば若林からでも、ゴールを奪える得点力を身につける。)
シュナイダー:(どんな相手であろうと、チームを勝利に導くゴールを決める。そして、このメンバーで世界一を勝ち取る!)
カルツ:(このシュナイダーとなら、世界一、最強のチームを目指せる。大空翼や、若林に導かれて強くなった日本のように!)
シュナイダー監督:「このチームを率いる事が出来て良かった。これを持って、マドリード五輪ドイツ代表チームを解散する。みんな、ありがとう。」
「ありがとうございました。」
マドリード五輪を終え、帰国したドイツ五輪代表チームは、選手達が思っている以上に、準優勝銀メダルを讃える賞賛の声に迎えられた。
そして、ドイツ国民の期待を背に、翌年から始まるW杯予選、本大会に向けたそれぞれの戦いが始まる。
1ヶ月後
ブンデスリーガ開幕戦
Bミュンヘン 対 ブレーメン
中盤でボールをキープするシェスターと、激しくマークするマルクス。
シェスター:(マルクス、若林を加えた王者ミュンヘン。このチームを独走させない為にも、ここで叩く。)
厳しいマークに受けながらも反転し、マルクスを背負う形からのヒールで、左サイドを走るウルグアイ代表のビクトリーノへスルーパスを送る。
ビクトリーノの高速ドリブルからのクロスに、頭で合わせるマーガス。
マーガス:(ストップ ザ ミュンヘン。このチームを倒し、ブンデスリーガを制する。コレがオレ達の挑戦だ。)
打点の高い強烈なヘディングシュートがBミュンヘンのゴールを襲うが、今季より加入した若林がセーブする。
若林:「今度は、こっちの番だっ!」
素早いパントキックから、左サイドを走るシュバイルタイガーへボールを送る。
これを受けたシュバイルタイガーから、ゴール前への高速クロス。
このクロスにダイレクトで合わせるスゥエーデン代表のレヴィン。
さらに、このシュート性のボールにダイレクトでシュートを放つシュナイダー。
このシュナイダーのファイヤーショットがゴールに突き刺さる。
シュナイダー:「よし!まずは、このチームでブンデスリーガ連覇、そしてチャンピオンズリーグを制する。目指すは、欧州一、世界一だ!」
キャプテン翼 モルゲンレーテ
(ライジングサン)
完
