最近、「実技未経験」ですが

受験に間に合いますか

といった質問が

割と寄せられているので・・・・

合格体験記2022・その9

2022-03-25 00:04:48

テーマ：合格体験記

合格体験記2022・その9

K.O　東京都　武蔵野北高等学校

多摩美術大学グラフィックデザイン学科　現役合格

150点満点！

私は美大に進学すると決めたのが、

高3の8月、という異常な遅さでした。

それまで、部活で陸上一筋、

進学は一般大学を目指してAO入試の専門塾に入っていました。

しかし、今まで部活中心の生活を送っていた私は、

小論文や面接対策をしているうちに、

何を学びたいのかを完全に見失っていきました。

そんな中、美大出身の従兄弟と会う機会があり、

映画鑑賞や写真、絵を描くことが趣味だった私に、

美大への進学を勧めてくれました。

デザインに興味はありましたが、

知識や技術が皆無な私が、

今から目指しても良いものなのか、

全く自信がありませんでした。

従兄弟は「自分もそうだったし大丈夫だよ」、と

背中を押してくれました。

しかし、とにかく自信がなかった私は

大きな不安を抱えたままの美大受験の検討が始まりました。

美大予備校を探すとなった時、

私は予備校の選び方が全く分からず、

自宅からアクセスの良い予備校から面談に行きました。

最初に行ったある予備校では、いきなり

「君はもう間に合わないから、

　美大受験は諦めた方が良い。」

と助言されました。

私はその言葉に大きなショックを受けました。

その次もその次もその次も・・・。

そんな時に母の勧めで面談に行ったのが、渋谷美術学院でした。

それは運命の日だったと思います。

その面談では、私の今までの興味や、

美大受験の考えに至った経緯などを話しました。

そこで山本先生デッサンを1枚も描いたことのない私に、

「大丈夫。」

と言葉をかけて下さいました。

山本先生のように不安だらけの私を

受け入れてくださる先生がいらっしゃったこと、

しかもポジティブな言葉をかけて下さったことが、

美大受験の覚悟を後押ししてくれたと思います。

学院の中を見ると壁には先輩方の

デザインやデッサンの作品が飾られてあり、

作品の善し悪しなんてものが全く分からない私でさえ、

とてつもなくレベルの高いものであることは伝わってきました。

そしてこんな画を描けるようになりたい、そう思ったのです。

山本先生のポジティブな言葉と、先輩方の素晴らしい作品が、

美大受験へ挑戦しようという気持ちにさせてくれたのだと思います。

そこからは、鉛筆の削り方や筆の使い方など、

本当に1から教えて貰いました。

最初の3ヶ月は主にハイコンと色ラボ、

とにかく基礎を続ける日々でした。

渋谷美術学院は少人数制です。

一般的な週5の夜間コースは定員で一杯だったため、

土日コースに通っていた私は、

自宅で進めた作品はメールで講評を頂いたり、

こなすべき枚数の目標を貰い、

工夫をしながら地道に作業を続けていました。

色ラボでは、デザインをする上での色彩感覚が鍛えられていきました。

枚数をこなす中で、気持ちの良い組み合わせの色を

講師の先生方に選んでもらい、その色を使ってデザインに昇華させる、

その過程は日々作品作りをする中で、とても役に立ちました。

振り返ると、その基礎を続けたことが本当に重要でした。

壁に貼ってある高いレベルの作品から色や構図を参考にしたり、

質問をすれば講師の先生が丁寧に教えてくれたり、

渋谷美術学院にはとにかく

成長させてくれる環境が完璧に揃っていました。

12月の冬期講習会からは

本格的に受験科に交ざり作品を創る日々を送りました。

それは、いままでの人生で最も学びを得た、刺激的な日々でした。

周りの学院生のレベルの高さに圧倒されながら、

毎回の講評は学びの連続で、自信のあった作品が、

思っていたより点や順位が振るわない事も何度もありました。

しかし、必ず理由や改善点を教えてくれる、

山本先生の講評の言葉は、全てが納得のいくものでした。

他の学院生の講評も私の視野では指摘できないような

改善点を先生方は仰るので、講評の時間は気づきの連続です。

本当に成長を実感出来ました。

そんな日々を送っていると、あっという間に受験は近づいてきました。

しかし、受験直前の私は、12月の僕とは明らかに違う感覚がありました。

それは、渋谷美術学院の心強い仲間がいたことによる

精神的な安心感のようなものです。

毎日講評が終わると、作品の修正点を話し合ったり、

加筆してもらったり、一緒に参考作品をみたり。

朝から晩まで制作漬けだった日々は、

渋谷美術学院の仲間がいたから乗り越えることが出きたのだと思います。

本番も、直前まで仲間が居ることに、助けられました。

最後に、受験を終えて私が渋谷美術学院に通うという決断は、

間違っていなかったものだと確信しています。

半年前、全くの初心者だった私を受け入れて下さった山本先生、

親身に相談に乗って下さった講師の方々、

一緒に切磋琢磨してくれた学院の仲間たち、

本当にありがとうざいました。

大学では、山本先生の教えである「楽しむ」気持ちを忘れず、

私らしく私の道を歩んでいきたいです。

半年間、お世話になりました。

〆

夏期講習会、残席わずかです

〆

【再掲】合格体験記2022・その9