灘ツアーの招待

いわゆる前受けでは無いのですが、以前受けたNNオープン模試の関係なのかSPICAから関西の灘中学受験ツアーの案内が来ていました。息子は無料で旅行できるのが響いたのか(確かそのような記載があった記憶があります)、算数の試験が二日に渡ることが気に入ったのか、一時期色めき立って「受けたい」って言っていましたね。

基本的には子どもの意見は尊重はするのですが「受けるからにはしっかり対策しないといけないけど、そこまでやる気ある?」と問いただしたところそれ以降何も言わなくなりました。

息子は関東在住の子どもなのであまりピンときていないのかもしれませんが、私などは「あの『灘』だよ」という思いがあるので少しそういった思いが言葉に強めに出たのかもしれませんが。


灘ツアーに代表される特待制度の是非

私は基本的には賛成の立場です。スポーツの世界ではごく一般的ですし、モータースポーツに取り組み、素晴らしい戦績を以て遠征費やマシンなどをスポンサードしてもらっている知人もいます。個人だとなかなか躊躇する広い世界に飛び出す為のきっかけを少しでも支援してもらえるのはありがたいと考えています。

中学受験全般に言える事かもしれませんが、スポーツや芸術の世界と比較するとなぜか優秀な成績を修めることがストレートに評価される雰囲気では無いように思える時があります。中学受験は可哀想、小さい頃から勉強ばかりさせられて勉強しかできない、ひ弱に育つ、など。

確かにそういった一面もあるかもしれませんがそれが全てではないはずです。やり方によっては子どもに自信をもたらしたり世界が拡がるきっかけにきちんとなります。


スポーツ・体力テストの相対比較

因みに息子が通っている中学校でスポーツ・体力テストが実施され、その結果において全国平均との対比がありましたが学校平均がほぼ全て(全てかも?)の項目で全国平均値を上回っていました。

私は少し意外だったので、この事を知人に話したところ「別に意外でもなんでもなくない?だってあの過酷な中学受験をやり遂げたんでしょ?体力とか無いと無理でしょ」と。

逆も然りというか、中学受験をする子どもが世代全体の学力の上位層全てかというとそうでも無いと思っています。公立中学に進んだ子どもや親の仕事の都合などで海外に駐在している子どもにも勉強が得意な子どもだっているはずです。

優秀な学生を集める為に高校入学の枠を残している中高一貫校がある理由の一つだと思います。



このまま嘘でもいいから夢泳がせて

正しい正しい今を探してく

僕らは見えない未来を信じてる

だから正しい正しい

今を探しては光った


【かなしいうれしい】フレデリック



中学受験にしても当事者はまだまだ12歳や11歳そこらですので、こんなタイミングで人生の多くが決まる訳では無いです。とはいえ中学受験であれ必死に取り組んだ「何か」が次のやりたい「何か」のきっかけになる、後押しするものになれば良いなと思っています。