デジタル漫画への手引き-06-線画の保存と色分け



-----線画の保存-----


この段階までに、2階調化とゴミ掃除が終わったことが前提でお話します


ここでは線画をアルファチャンネルに保存する方法をとります


次の手順で進めてください

選択範囲を解除した状態で


編集>すべてを選択>編集(Ctrl+A)>コピー(Ctrl+C)

レイヤーのタグの中のチャンネルを押しチャンネルに切り替え

新規チャンネル>編集>貼り付け(Ctrl+V)


イメージ>色調補正>階調の反転

これでチャンネルの中に線画が保存されました


呼び出すには

新規レイヤーを用意し選択範囲>選択範囲を読み込む>アルファチャンネル1(または任意の名前)

呼び出した選択範囲を黒のバケツで塗りつぶすで完了です

デジタル漫画への手引き-05-ゴミの効率的な取り方と2階調化



---2階調化----


レベル補正の後、2階調化をおこないますこれには二つの方法が存在します


---1---

イメージ>色調補正>>2階調化で2階調化のツールを呼び出します

数値はいじっても良いですが、私は128でおこなっています

OKを押すと2階調化完了です

これで白と黒の原稿データとなります、灰色の部分は残っていないはずです


----2---

もう一つは

イメージ>モード>モノクロ2階調でOKをおして

モノクロ2階調のツールを呼び出します、

その中の誤差拡散法ディザを選択しOKを押します

その後モノクロ2階調から、イメージ>モード>>グレースケールに

モード変換をおこないます、それで原稿原画が完成します


1のやりかたは、ゴミが少なく線画本体に白いデータが入りにくくはっきりしたデータで

作業がしやすいですが、反面、若干千のイメージが変った様に思われる方もおおいでしょう


2のやりかたは非常に繊細に線画を抽出できますが

線のなかに気泡のような白いデータが出来やすく、線が切れやすいのが特徴です

また、ゴミがかなり多いのも問題となります、その反面

ほとんど線画のイメージを変えず、出力することができると思います

ただ画面上、拡大したデータを見ていると不安になる方も多いです




---ゴミ掃除----

2階調化したデータには、1ドットや2ドットのゴミがかなりの数存在していますが

これを目視だけで探し掃除をするのは、基本的に時間がかかりすぎ

現実的ではありません、ですので自動選択ツールのある特徴を使って

ゴミを浮かび上がらせます


まず、自動選択ツールで、白の部分を選択し、近似色の選択をかけます

その後、選択範囲の中の選択範囲の反転、その後選択範囲の中の選択範囲の変更>拡大(数字入力)

で10と入力します、画面を見ていただければわかると思いますが

この作業で、ゴミが浮かび上がっていますので、これを消していただければ完全な掃除が出来ます。


ツールなどを使って掃除をする手法もありますが

2のやり方だと最悪線画の印象を変えてしまう事故がおきますのでご注意を。

デジタル漫画への手引き-04-


ファイルの保存形式とレベル補正



---レベル補正---

線画のゴミを大雑把に飛ばした後、上部のイメージ>色調補正>レベル補正で

レベル補正を呼び出します、CTRL+Lのショートカットで呼び出しも出来ます


レベル補正画面が出たら、画面右下に並んでいる3つのスポイトの

一番右白いスポイトで線画の灰色の部分、飛ばしてしまいたい範囲の灰色を

クリックします、次に、一番左の黒いスポイトで黒くしたい範囲の灰色をクリックします


レベル補正の目的は、線の2極化、ペン画は白と黒の2極のデータなので

灰色の部分をなくしてしまいたいわけですが、ただ単に2極化してしまうと

微妙な部分の灰色がゴミとして残ってしまい、目に見えないゴミが大量に残ってしまうので

それを排除するために、この作業が必要となります。



この後2階調化の作業となります、それは明日



ファイルの保存形式、について

フォトショ上部のファイル>環境設定>一般の中のファイルの保存形式を

バイキュービック法から、ニアレストネイバー法に変えます

こうする事によって、線画の保存形式に適した保存形式になります


フォトショップでファイルのサイズや解像度、画像の変形をすると

アンチエイリアス(ぼかし機能)がかかってしまい

ボケの無い線画のデータでもぼけてしまいます、

ですがファイルの保存形式をニアレストネイバー法に変えると

ぼけることはなくなります、これは線画ペン画に適した保存形式です


ですが反面、写真などのファイルを大きくしたりカラー画像を大きくしたりという

作業には向いていません画像が荒れてしまう可能性がありますので

写真などを加工する場合は、バイキュービック法に変更しておこなってください。




チナミニ、過去記事の写真追加は後回しにします、まず記事書いてしまいますわ。