辻村深月先生の『ハケンアニメ!』読了しました。
4日に行われた辻村先生のサイン会に参加もしてきました。
とてもお優しく受け答えしていただいて感激です。
さて、これはアニメ業界に関わる色々な立場の方のお話。
立場は違えど、ひとつの作品のためにかける想いはみんな同じです。
本気で仕事をする人たちを描き出しています(ああ、なんて貧弱な語彙…)。
以下、ちょっとネタバレを含むかもです。
私はアニメも好きなので、そのアニメ制作の裏側を読んでいるようで楽しかったです。
好きと言ってもまだまだ知識が浅いので、私は声優さんとかそういう目立ったところにばかり目が向いてしまいます。
ですが、アニメ制作の現場では彼らも作品の一部なんですね。
この作品では、プロデューサーや監督、アニメーターの方にメインに焦点を当てていました。
みんな厳しい業界の中でカツカツになりながら、身を削られながら、それでも好きなもののために奔走します。
王子千晴監督の『リデルライト』も、斎藤瞳監督の『サバク』も実際に見てみたいです。
ひとつのアニメが出来るまでに、とてつもなく多くの人が関わるんですね。
原画がとか、作画がとか、ストーリーがとか、いちいち批判をするのが申し訳なくなります(でも、そこまで言えるのもある意味ファンの特権ということでいいのかもしれません)。
あの1回30分を作るために、その何倍もの時間がかけられているということを忘れないようにしたいなと思いました。
そして、登場人物たちのお仕事にかける想いがすごくいい!
立場は違うため、自分とは違う立場の人の考えが読めないように思っても、結局そのアニメをいいものにしたいということに繋がっていました。
自分の仕事にこんな風に誇りを持って、何より好きという気持ちで動ける登場人物たちはキラキラ輝いて見えました。
やっぱり辻村先生がアニメがお好きで、そこに敬意を持って書いてらっしゃるので、アニメ好きが読んでも納得の出来です。
何より最後の謝辞に書かれた言葉に、アニメ業界への本気の敬意を感じました。
そして最後に、
あのチヨダ・コーキの『V.T.R』がアニメ映画化が決定していました!
行城プロデューサーに王子監督に作監が並澤さんなんて、最強じゃないですか!
しかも原作があのチヨダ・コーキですからね。
バックには黒木さんも付いています。
もう、大ヒット間違いない作品になるんでしょうね!
このときばかりは、自分が辻村作品の中の登場人物でないことを恨めしく思います(笑)
何はともあれ、素敵なお仕事小説でした。
私も将来(といってももう、そう遠くない未来かもしれませんが)、そんな風に好きなものに情熱をかけられる仕事がしたいです。

