大学時代のリア友、Oちんのリクで、全く時計の知識が無い方のための時計講座を連載いたします。

などと偉そうに言いますが、こちらもド素人なので、間違いなどあればご指摘くださいww

$テンプのゆりかご-時計説明前面

さて、上の画像は、僕が初めて購入した機械式腕時計、ハミルトンの『ジャズマスター・ビューマチック(Ref.H32515555)』です。

3針時計と言う、最もスタンダードなタイプとなります。

現在の価格は、77,700 円(税込)。

余談ですが、2005年に発売開始してから2万円ほど価格アップ&Dバックルから尾錠に変更など、材料費高騰のためにユーザーへのしわ寄せが来ております……。

さて、画像に文字が色々と合成されていますが、主な前面部分の名称です。

上の方から説明して行きましょう。

ベルト→腕に腕時計を固定するための部品で、革ならベルト、ストラップ、バンドなど、金属ならブレスと呼ばれる事が多い。

ラグ→ベルトの端に空けられた穴に通した『バネ棒』という部品で、時計本体にベルトを固定する部分。

インデックス→各時間を示す、アラビア数字やバー、ローマ数字等で植字もしくはプリントされたもの。時計によっては、12時、3時、6時、9時だけのものや、全くインデックスが存在しないデザインの時計もある。

長針→『分』を示す針。

短針→『時』を示す針。

カレンダー
→このコレクションは日付表示のみだが、曜日表示、月表示、月齢表示(ムーンフェイズ)など、様々なバリエーションが存在する。また、カレンダーが存在しないプレーンなコレクションもある。

りゅうず→機械式の場合、ゼンマイを巻き上げる機能があるものが多い。基本的に、時間やカレンダーの早送りや巻き戻し(カレンダーは早送りのみ)を行い、狂った時間を修正するために使用する。

ケース→時計の外装。このコレクションは最もスタンダードな『ラウンド(円形)型』。その他、クッションのような形の『クッション型』、樽のような形の『トノー型』、正方形の『スクエア型』、長方形の『レクタンギュラー型』、楕円系の『オーバル型』……特殊なものではハミルトンの『ベンチュラ』の様な三角形、オーデマ・ピゲの『ロイヤル・オーク』の様な八角形(『オクタゴン型』)などがあります。素材は、ステンレスが一般的ですが、真鍮やチタンを使用したものもあります。高級機なら金、プラチナ、その他のレアメタル等を使用したものが多数。

↓ベンチュラ(正規輸入品)

↓ロイヤル・オーク(並行輸入品)

風防→文字盤を保護するための部品。高級ですり傷に強いものから、サファイア・クリスタル、ガラス、アクリルとなりまずが、特殊な形状を作ったり、クラシカルな表現にするために、高級機でも、あえてアクリル風防を使用するものもあります。また、軍用の腕時計には、ミッション中に砕けてしまわないように、アクリル風防にするものもあります(ドイツのメーカー、ジンのコレクションなど)。

秒針→長針、短針と同じく、中央に付いているものを『センター・セコンド』と呼ぶ。これは、歴史的に見ると新しいタイプのもので、かつては『スモールセコンド』という、6時側や9時側に小さな秒針が付いたものが一般的だった。これは、内部の機械の構造の問題になる(詳しくは割愛)。

↓スモールセコンドの時計(スカーゲンの並行輸入品)


文字盤→画像には書いていないが、インデックスを取りつけ、様々な装飾を施した、時計の顔となる部分。一般的には真鍮で作られる。そこに、塗装やめっき等を施し、個性を出す。この文字盤の色や装飾により、時計のイメージが全く違ってくる、時計の前面部で最も重要な部品の一つ。

さて、以上の用語を知っていれば、時計選びの最も基本的な部分を押さえた事になります。

一般的に、多くの人はデザインと価格で時計選びをするもの。

時計コレクターなら話は違ってきますが、これだけ知っていれば、自分の好みの時計選びが十分出来ます。