数日空いてのブログ更新です。
今日も〜23歳 起業、26歳 年商6億円、28歳 倒産を経験した男の復活の道ブログ〜をお届けします。
突然ですが、僕はいま「復活プラン」の一つとして、
毎朝5時起きにチャレンジしています。
今まで、就寝がAM4〜5時→起床AM10時→仕事始めPM0時でした。
子どもの頃から夜行性で、毎日深夜まで起きていて、朝に弱いという生活を送ってきました。
つい最近までそうでしたから、今まで早起きに試みなかったのですが、今回はあるきっかけ(気づき)があってトライしてみることにしました。
まだ、完全に習慣としては馴染んでいませんが、だんだん慣れてきましたので、続けていこうと思っています。
みなさん聞かれたことあると思いますが、昔からよく「早起きは三文の徳」なんて言葉がありますよね、医学者からも事業家の間でも早起きを肯定される方は非常に多くいらっしゃいます。
そこで、今回は
「社長の早起きと業績不振の関係」について書きます。
僕は、会社を潰す2年前程前から「午後出社」が常態化していました。
しかも、それが悪いとも思っていませんでした。
「”経営者の仕事”さえ遂行すれば、起きる時間は関係ない。いまどきナンセンスだ。」
とさえ思っていましたから。
そして、自分なりに”経営者の仕事”をしているつもりでしたが、実際に会社は倒産しました。
午後出社が当たり前だったことと、会社が潰れたこと。
それは関係ない、単にビジネスモデルが悪かったんだとおっしゃる方もいると思います。
しかし、僕は自分なりに「経営をしていれば午後出社でも構わない!」という理屈に実は”違和感”を持っていたんです。
近年、若手経営者や起業家向けのセミナーや著書でよく目・耳にするフレーズ。
「社長の本当の仕事は働くことではない」
「できる社長は会社に行かない」
「働く社長は儲からない」
とコンサルタントを名乗る方々がキレよく語り、文字的にもインパクトが強いので、ついつい目に留まるキャッチコピーですよね。
常にプレッシャーと責任を負い、常に砂漠で戦っている若手経営者にとっては、まるでオアシスを見たかのような”あま〜い”アプローチです。
経営者の真面目な性格につけ込み、”経営”というビジネス用語に紐付けて関節的に人間としての”弱さ・甘さ”を肯定する。
すると、自分の甘えを肯定された経営者は、一気に話し手へ引き寄せられてしまいます。
基本的に、この部類のキャッチコピーのターゲットは威勢のいい若手経営者なのです。
結論からいうと、出社時間が早く、現場で汗を流して努力している社長はやっぱり強いです。
しかも儲かっています。
そしてそんな社長の会社は潰れません。(事業によって例外もあるかも)
基本的に創業社長(≒若手社長)という生き物は努力家が多く、真面目な人が多い。
だからこそ、良くも悪くも目新しいトークや人の話を”素直に”受け入れる人が多いです。
そういった活きのいい若手経営者めがけて、インパクトの強い切り口でアプローチしてきます。
ベテラン経営者、特に世間で「成功者」と言われる芯の強い経営者は絶対に引っ掛からないのですが・・・笑
僕は、まんまとその落とし穴にはまった一人です。笑
何かの被害者ぶっているわけではありません。
何が言いたいかというと、”自分自身の選択で”その弱い価値観に足を踏み入れてしまったところから、倒産への1歩は始まってしまうということです。
ほとんどの若い会社は、数字を稼ぐ能力(営業または技術)は社長が社内で一番高いはずです。
シンプルに言えば、そういった会社において一番稼ぐ能力の高い人が現場にいなくても良い(いない方が良い)という理屈自体がそもそもおかしいのです。
その普通に考えてわかる理屈に”違和感”を感じることもなく猛進してしまうのが、真面目で威勢のいい若手経営者の弱点です。
若干話はそれましたが、要は、そういった落とし穴に落ちてしまうと、倒産への道に向かってしまうのではないか。
と経験上思います。
なぜ、社長の出社が遅いことがなぜ倒産へ向かう事に繋がるのか?
経験をもとに思い返してみた。
まず、すぐに表面化するのが遅く、気づきにくいのが「社員の士気が下がる。」ということです。
どういうことなのか、具体的に構図を説明します。
社員に士気が下がると言っても、僕が経験した最もマズイのが”管理職の士気低下”です。
自分の経験を踏まえると管理職という生き物は、社長(または幹部)のことが好きでなければ頑張れない生き物です。
それに対しては経営者もまた、仮に能力が高くても嫌いな社員を管理職には抜擢することは避ける傾向が強いが多いです。(特に中小零細企業)
仕事のスキルはあっても、「コミュニケーション能力」や他の「○○力に欠ける」という名目で選考から脱落します。
つまり、ベンチャー企業においては社長と管理職は相思相愛の関係がなければ事実上は成り立たないことが多いです。
管理職は社長を担ぐ、「社長のために・・・」という想いがないと頑張れないのです。
「社長の怠慢」は、その管理職メンバーの純粋な想いへの裏切り行為にあたるわけです。
末端の社員より何倍も社長の動向に敏感な管理職が、社長の怠慢にいち早く気づきます。
最初は気づいても見て見ぬ振りをし、現場のスタッフに対しても社長を正当化し、庇います。
ちょっと度が過ぎると、管理職は社長へひとこと物申してきます。
(ものが言える関係性が良い組織だと思います)
プライドが高く、口が上手い人口の割合が多い「社長」という生き物は、管理職が送ったサインに気付かず、正当化して管理職の部下を言いくるめてしまいます。
管理職は違和感を持ちつつも、納得した”フリ”をします。
一向に改善の兆しがなく常態化してくると、次は諦めモードに入り、地獄に突入し始めた状態です。
相思相愛で成り立っていた社長と管理職の関係は、
この時にはすでに社長→管理職の片想いに変わっているのです。
そうなった時点で、管理職が担ってきた事業企画も、遂行能力も、マネジメント力も今の社長の下では機能しなくなります。
社長にとって物事が思い通りに進まないことが多くなり、イラついた態度が増え、信頼関係の崩壊に繋がっていくのです。
中には、何度でも社長に直談判する勇気を持ち、能力も人望もある管理職員もいるでしょう。上司ではなく「部下のために」という男気のある管理職もいるでしょう。
しかし、そういう人は部下を連れて独立してしまいます。
社長が怠けていると(そう受け取られると)管理職は責任だけ大きい仕事を負っていることが馬鹿馬鹿しくなってくるわけです。
やがてそれは末端社員にも伝わり、現場の機能も著しく低下していきます。
そうなったらもう手遅れです。
一つだけ残された手は、社長が全社員の前で土下座し、改善を誓い、頼み込んで許してもらえるかどうか。。。
ただ実際、それまでに信頼し合っている仲間の忠告も聞き入れず、己でも気付かなかったような人が、いまさら真摯に反省して頭を下げることができるかという問題がありますが。笑
そういった非常に大きな影響がある、社員・特に管理職者の士気の低下は、会社を潰す1番大きな要因と言えます。
次に、社長個人のパフォーマンスが低下します。
私個人はもちろん、周りの似たような習慣を持っている若手経営者も共通するところです。
朝遅く、世の中がタイムリーで動いている時間帯にほとんど稼働できていないので、何をやっても時間の余裕が無さすぎて余裕を持って人の話が聞けなくなります。
特に、現場の話が聞けない。お客さんの話が聞けなくなります。
これが致命的です。
社長本人だけが「俺は人の話を聞ける人間だ」と勘違いしているケースがあります。
「酒の場」です。
正確には”酒酔い場”ですね。
中には、実際本当に実のある充実したお酒の場も確かにありますが、正直日が明けてハッキリ覚えている内容はあまり無いです。
しかも、気が大きくなって正確ではないことが口から滑りでることもあります。
要するに、自分が言ったことも、相手から聞いたことも不正確な話が多いのです。
現場の事実を聞かず、酒の場での不正確な話を一生懸命聞いている社長
と
現場で起こっている事実を聞いて確実に把握し、酒場では話半分として捉えている社長
どうでしょうか。一言にまとめるとこれだけの違いがあるわけです。
経営者の最も重要な仕事の一つである「選択・決定」のパフォーマンスがどれだけ狂うか、想像するだけで恐ろしいですね。
そして、それに気付いていないのは社長本人だけというとても虚しい状況。
やっぱり僕の知っている方々でも、着実に”長く”成功の道を歩んでいる人は、朝早く起きて朝一番出社し、誰よりも熱心に働いています。
そして、遊びにも全力で、身体をよく動かしていて、家族をもの凄く大切にしてます。
真の成功者とは、己が幸せであり、周囲の人も幸せにしてあげられる人のことなのだと思います。
「お金」とはその人への、人間としての価値への対価。
真の成功者=周りを幸せにできる人
周りを幸せにできる人=価値が高い人
価値が高い人=高い対価(お金)が得られる人
お金は結果なんですね。
ちょっとジジイくさい話になりましたが、28歳の僕でも経験からそう感じました。
きっとこれは鉄の掟なのだろうと思います。
若手経営者で今はイケイケだけど、何とも言えない”自分への違和感”を感じている方がいらっしゃれば、少し心のどこかにある違和感に早く気付けば、結果は大きく変わるかもしれません。
みんな一緒に早起きしましょー!!笑
書き始めたら予定外のことまで書き出してしまって長くなるので、次から短めに書きます。。。。笑