本当にひどい出来事ですが、 私は正直、「いつか、こういうことが起きるのでは?」と予想してました。
14年前から。

世界中のサッカー少年少女たちの憧れであるFIFAワールドカップの決勝戦で、相手選手の家族を侮辱して挑発し、退場に追い込むことで自分のチームに優勝カップをもたらす。
そんな行為すらを「サッカーでは勝つためにあらゆる手段を使う必要があるので、あの挑発行為もマリーシアとして許される」などと擁護する大人たちが少なくなかったことを考えれば、リンク先記事で報道されているまさにその国で、今回のような痛ましいアクシデントが起きたからといって驚きませんでした。

「最悪だったのは、審判と相手チームのコーチや監督が何も行動を起こさなかった」とありますが、対戦相手への侮辱行為を戦術の一種とみなし、自分たちが指導する少年たちに推奨しているのであれば、「何も行動を起こさなかった」のも当然と思われます。

ワールドカップ決勝での挑発行為を「マリーシアとして許される」と発言した人たちのなかにも、今回の件では侮辱された少年に同情的な発言をしている人がいるかもしれません。
私には無責任で偽善的なダブルスタンダードとしか思えませんが、本人たちのなかでは矛盾していないのでしょうね。
どんな理屈に依拠しているのか、私のような凡人にはまったく想像できませんが。

それにしても、「サッカーでは勝つためにあらゆる手段を使う必要がある」って、色々な意味ですごいですね。
「ほかの種目の選手と違い、サッカー選手にだけは挑発行為も許される」というのであれば、まさにサッカー至上主義です。
「サッカー至上主義者!」というそしりを免れるために「サッカー選手もほかの種目の選手同様、挑発行為が許される」というのであれば、ほかのスポーツ種目の関係者やファンに対し、かなり失礼であるとしか思えません。