恵比寿の助教授による裏風俗研究inアメブロ -3ページ目

ストリップ劇場とは?

ストリップ劇場(ストリップげきじょう)は、一般的に舞台で女性(ダンサー)が音楽に合わせ服を脱いでいく様を鑑賞する劇場で、風俗店 の一種である。都市から地方の温泉場まで全国に数多く存在し、古くからの大衆の性的娯楽の一つである。


 

歴史


1947年1月15日、東京都新宿角筈の帝都座で「名画アルバム」という催物として始まった。モデルが動けば風俗擾乱として摘発する旨がGHQから寄せられていたため、実際の女性が西欧の裸体画に扮し、踊りはなくじっとしているものであったので額縁ショーと呼ばれていた。 その後、規制は緩和され、変化を付けるため、行水ショーなど様々に工夫された。1948年浅草の常盤座にて初めて踊りを取り入れたストリップショーが開催された。その後、全国的な広がりを見せ、大衆娯楽へとなった。

1950-60年代、フランス座や東洋劇場など台東区浅草の劇場では幕間にコントが行われることが多く、渥美清や萩本欽一、ビートたけしなど、昭和を代表する喜劇人を数多く輩出する舞台にもなっていた。この頃はバタフライといわれる一種の前張りを股間に付けていた。

1970年代頃から、関西地区を中心に全裸になって(全スト)女性器をあらわに見せる特出しショーの一条さゆりらが人気を博した。一条は摘発されたが、次第に全ストが一般的になった。また、舞台で出演者のカップルが本番を行う「白黒ショー」、お客が踊り子と舞台上で性交をする「マナ板ショー」(後出)が全盛になった。ショーの内容は更にエスカレートし、ポニーと踊り子による「獣姦ショー」も登場したが、風営法の施行後は警察による取締り強化のためストリップ劇場が激減した。

1980年代には、本番は行わず「オナニーショー」で有名になった清水ひとみら若くて容姿のよいダンサーが登場したり、最近では観客の人気を集めるためアダルトビデオに出演していた女優が舞台に上がることもあるが、全盛期と比べると見る影もない。

近年では、他の性的娯楽の選択肢が増えたこともあり、入場者数が減少し、経営が成り立たず閉鎖を余儀なくされる劇場も多い。収益を上げるために入場料を高額に設定することになり、それゆえに更に客足が遠のくという悪循環にある。ストリップ劇場の今後であるが、閉鎖されていく劇場がある一方で一定程度の客数を確保している劇場も都市部を中心として複数あり縮小傾向でありつつもあと数年で消滅ということは考えにくいといえる。


 

サービス内容


通常、時間制限はないので、一度入場すれば閉店時間まで楽しむことができる。

舞台を囲むように、多くの座席があり、音楽に合わせ女性が服を脱いでいく様を鑑賞する。大都市におけるストリップ劇場は昔のものとは異なり、舞台の構造や照明、音楽、スモークの演出がすばらしく見る者をひきつける。ほとんどの劇場で多人数の女性が順番に出演する。出演者の出演順と、演目、持ち時間を決めたものを香盤(こうばん)と呼ぶ。大都市から中都市の劇場では6名~8名の踊り子が出演している。1日の公演回数は、香盤が一巡するのを1公演として、通常4回公演となっているのが一般的であるが、後述の理由により3回ないしは2回公演となる場合がある。 一方、温泉場など地方のひなびたストリップ小屋などは40代の女性が一人で出演するところもある。

多くの劇場では、踊り子が踊った後にポラロイドショーと呼ばれる有料の写真撮影会が行なわれている。これは1枚につき500円~1000円の料金で、観客が指定したポーズで踊り子の衣装姿またはヌードを劇場が用意したインスタントカメラで撮影できるというサービスである。観客から踊り子へのプレゼントや差し入れなども大半がこの時に行われる。


 

応援


ストリップ劇場における踊り子に対する応援方法で最もオーソドックスで手軽なものは、踊り子のダンス曲にあわせた手拍子である。

また、手拍子と並んで代表的なものとして、タンバリン及びリボンを用いた応援がある。 タンバリンによる応援は、手拍子の代わりにタンバリンを打ち鳴らすものであり、とりわけ熟練したタンバリン使いにより発せられる軽快なリズムは踊り子のステージに華を添えるものである。

リボンによる応援は、踊り子がダンス中にいわゆる決めのポーズを行ったときなどに、5m~10m程度の長さ(劇場の広さ・リボン使いのポジショニングなどにより異なる)のリボンを、結婚式などで投げられる紙テープと同じように舞台に向かって投げ、リボンが空中で伸びきったところで瞬時に巻き上げるという応援方法であるが、紙テープと異なり何度でも再利用できる上にゴミにならないという利点がある。何本ものリボンがステージ上を舞い、そして瞬時に引き戻される様は大変美しく、タンバリンと同様に踊り子のステージをより華々しくさせる。

その反面、あまり熟達しないうちにリボンを投げた場合、あるいは相当熟練したリボン使いでも僅かな手元の狂いによって、リボンを踊り子や観客に当ててしまう危険性もはらんでおり、またタンバリンによる応援もわずかなリズムの狂い、叩く力の入れすぎなどによって観客や踊り子にとっては単なる騒音となってしまうという危険性もある。また劇場によっては近隣に住宅地があるため、近隣住民に対する騒音問題が発生するおそれもある。

リボンやタンバリンによる応援は大部分の劇場で容認されているが、年配客を中心に静かにじっくりステージを見たいという要望、あるいは前述した近隣への騒音対策などの理由により、劇場によっては制限を設けている場合もある。(タンバリン・リボンの人数制限、土日祝日のみ可、午後6時までは可など)また、大阪東洋ショーのように、タンバリン及びリボンを用いた応援は全面禁止としている劇場もある。

その他、最近では踊り子オリジナルのデザインが刺繍された半被(大半は濃厚な応援客が業者に委託して作製し、踊り子に贈与する。)を借りて羽織っての応援、気合を入れて応援する意味を込めたねじりはちまきやタスキを着用した応援方法も淘汰されている。


 

ストリップにおける本番行為


男女の出演者が舞台上で性交の様子を見せるものを「白黒ショー」と呼ぶ。また、観客の中から希望者を募り(2人以上の場合じゃんけんなどで選ぶ)、舞台上で客とダンサーが本番行為を行うことを、「ナマ板プレー」(生板ショー)と呼ぶ。

かつては比較的多く見られたが、公然わいせつであり、警察からの摘発を受け、北関東などストリップが盛んな地域を除き最近では少なくなってきた。 また別室を設け、舞台に登る外国人ダンサーと本番行為ができるようにしている劇場もある。こちらはナマ板プレーとは異なり、3000~5000円程度の別途料金が取られる。


 

法律上の定義


ストリップ劇場は、興行場法に定める興行場として、その経営や設置につき関係諸法令の規制をうける。

また、ストリップ劇場の経営は、風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律(風適法)に定める店舗型性風俗特殊営業のひとつに該当する。風適法第2条第1項の6の三が、「専ら、性的好奇心をそそるため衣服を脱いだ人の姿態を見せる興行その他の善良の風俗又は少年の健全な育成に与える影響が著しい興行の用に供する興行場(興行場法 (昭和二十三年法律第百三十七号)第一条第一項 に規定するものをいう。)として政令で定めるものを経営する営業」を定義のひとつとしているためである。


 

主なストリップ劇場


浅草ロック座
大阪東洋ショー
川崎ロック座
仙台ロック座
九条OS
TSミュージック
新宿ニューアート
DX歌舞伎町
池袋ミカド劇場
浜劇
大和ミュージック
ゴールドシアター
ライブシアター銀映
まさご座
DX東寺
道頓堀劇場
ニュー道後ミュージック
船橋若松劇場
神戸第一劇場
福山第一劇場
広島第一劇場
A級小倉劇場
博多ロックハリウッド
A級別府劇場

キャバレーとは?

遊興施設としてのキャバレー

1892年、ムーラン・ルージュ Moulin Rouge のA.d.T=ロートレックキャバレーとは、本来はダンスやコメディショーなどパフォーマンスをする舞台のあるレストランやナイトクラブの事である。


日本国内において高度成長時代には、ホステスが客をもてなす大衆店にキャバレーの名称を使用するようになり、現在は風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律により、接待飲食等営業、1号営業に分類されている。


 

文学としてのカバレット


ドイツ語圏におけるカバレット(das Kabarett)はニュアンスがやや違ってくる。オーストリアではカバレーという。 カバレットとは、ドイツ語圏において、文学的なバラエティー・ショーのことである。 シャンソンを聞かせたり、寸劇・演芸を見せたりする場所であり、およびその作品のことでもある。


 

主なカバレッティスト


カール・ファルカシュ Karl Farkas
ヴェルナー・フィンク Werner Fink
エーリヒ・ケストナー Erich Kästner
クラウス・マン Klaus Mann
ユーラ・ゾイファー Jura Soyfer
クルト・トゥホルスキー Kurt Tucholsky
カール・ヴァレンティーン Karl Valentin
クレーレ・ヴァルドルフ Cläre Waldorf


 

舞台作品としてのキャバレー


キャバレーは、1966年にブロードウェイで上演されたミュージカル。演出はボブ・フォッシー。

アメリカのクリストファー・イシャーウッドの短編集「ベルリン物語」をイギリスの劇作家であるジョン・ヴァン・ドゥルーテンが「私はカメラだ」として戯曲化したものをベースにミュージカル化された。 ナチスの支配が強まるベルリンで、場末のキャバレー「キトカットクラブ」を舞台に歌姫サラと作家志望のアメリカ人クリフとの恋と破局を描く。

1993年にウエストエンドで若手演出家サム・メンデスの手によってリバイバル上演され、「キトカットクラブ」の司会者MCを前面に押し出した大胆な演出が評価され、大成功を収めた。1998年にブロードウエイで、劇場の1階席をキャバレー風に改装するなどの手直しをして上演し、ロングラン中。1998年のトニー賞で最優秀リバイバル・ミュージカル賞を受賞。


 

映画としてのキャバレー


舞台の成功を受けて、ミュージカル「キャバレー」を1972年にライザ・ミネリ主演で映画化した作品。アカデミー賞8部門を受賞。ミュージカル版とはエンディングが異なる。


 

小説及びその映画化作品としてのキャバレー


キャバレーは、栗本薫原作のハードボイルド小説。1986年には角川春樹監督により映画化された。

ピンクサロンとは?

ピンクサロンとは、接客の女性(「社交さん」と呼ばれる)がアルコール飲料などを男性に提供しながら性的なサービスする日本独自の風俗店 のひとつ。一般的にはピンサロ、サロンと呼ばれる。同義語にピンキャパがある。手ごろな価格でサービスが受けられることから、繁華街を中心にほぼ日本全国に普及しており、サラリーマンや若者、高齢者と年代を問わず幅広い人気がある。


 

歴史


発祥は1960年とされている。「ピンクキャバレー」や「ネグリジェサロン」などと呼ばれるおさわり専門の業態に、口での"抜き"サービスを取り入れて現在の形が完成した。同時期はソープランド での本番サービスが普及したころであり、サービスの差別化を図ったものと思われる。 1977年にピンサロがブームとなり、80年代に入ってからサービス内容が過激化していった。その後、現在の形に至っている。尚、中には本番行為に及ぶ店もある。その場合はソープランド 並の値段になるから気をつけたい。


 

法律上の位置づけ


多くの店舗は、風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律の1号営業、ないしは深夜における酒類提供飲食店営業のでの届け出で営業している。これによるならば、ピンクサロンはいわゆる風俗店 ではないことになる。


 

一般的なシステム


営業時間は12:00から深夜0:00を基本としているが、早朝(7:00前後)や19:00前後から営業する店も存在する。料金は5000円~7000円程度で、時間帯によって料金が1000円程度スライドして高くなっていく。業界が集中する地域では2000円からの格安店も存在する。 サービス時間は30分~40分あたりが主流。普通店内は一人分の席が4人程度が座れるソファーのブースに分かれおり、原則女性がマンツーマンで接客するが、時間中に複数女性が入れ替わりサービスを行う「花びら回転」というシステムも存在する。

キスを中心とした軽いスキンシップの後、お絞りやウェットティッシュで男性の局部が清掃され、フェラチオ、まれにクンニリングスまでが行われる。サービス中、コンドームを着用する店・しない店、また社交さんが服を脱ぐ店・脱がない店など、地域によりサービス内容にバリエーションが存在する。

ほとんどの店では外国人は入店を制限される。

尚、入店後に「指名はしますか?」とボーイが聞くことが多い。ここで「はい」と答えると女性の写真が見せられる。ただし気に入った女性がいなくても指名しないと「指名するっていいましたよね?」とすごまれる。指名するかしないかはいちかばちである。また、入店時に爪の伸び具合をチェックされ、消毒液で手を消毒される。


 

ピンクサロンで使われる用語


ハッスル - 指名のない客が席に付いたときに使われる
花びら回転 - 女性器を花びらに見たて、時間内に数人の女性が入れ替わりサービスを行う様を言う
V(ブイ) - 姫が管理者に伝える隠語で、客が射精に至ったことを示す
JOKER(ジョーカー) - 姫が管理者に伝える隠語で、客が射精に至らなかったことを示す
エンジェル - 昇天(射精)した客の事を言う
フラワータイム - サービス終了 5 分前を示す

デリバリーヘルス(出張ヘルス)とは?

デリバリーヘルス(出張ヘルス)とはヘルス (風俗店)の出張版。出張ヘルスあるいは、略してデリヘルとも呼ばれる。店舗を持たないで客の自宅やホテルなどに女性を派遣して性的サービスを行う物で、内容はヘルスとほとんど変わらないとされる。ホテルに派遣する業態を特にホテヘル、と称することもある。1990年代後半より、首都圏を中心に急速な増加傾向にある。韓国人女性の派遣は特に韓国出張などと呼ばれ、首都圏で急増している。


 

概要


同業態は自宅に来てくれることから、一般のヘルス のような待ち時間もなく、また、恋人が自宅に来たような自然な感覚が味わえることを売りにしている。また、来た女性従業員が好みではない場合には「チェンジ」と呼ばれる交代制度が設けられている業者もある。

女性従業員の中には防音のホテルでの業務のため、一般のヘルス のような簡易な間仕切の室内よりも仕事がやりやすいという者もおり、また、自宅などに向かうため知り合いに会うリスクも低いという者もある。しかしその反面、密室ゆえに目が行き届かず、犯罪なども起こりやすく女性従業員にとってのリスクは高い。


 

事件


2004年12月19日、大阪市北区本庄東のマンションで、出張ヘルス店から派遣された女性(当時21)が、果物ナイフで腹などを8カ所刺され殺害された。この事件で大淀署は、大阪市北区本庄東2丁目、自称リフォーム業の男(54)を逮捕した。二人に面識はなく、逮捕された男が女性の派遣を依頼した。

SMクラブとは?

SMクラブ(えすえむクラブ)とは、客の希望に合わせてサドやマゾのSMサービスが提供される店舗のことを指す。


 

サービス内容


一般的にファッションヘルス 等に比べ料金は高めに設定されていることが多い。特にマゾによるサービスはサドによるサービスよりも高く設定され、ハードならさらに高額となる。これは、サービスを行う店員の負担が大きくなることに起因すると考えられる。


 

プレー内容


ムチ打ち、縛り、針攻め、ロウソク攻め、スカトロ、圧迫攻めと言ったスタンダードなプレーから、近年流行りの玉攻め(金蹴り、電気あんま、玉握り、玉踏み付け他)、噛み付き等多くのプレーが存在する。


 

法律上の位置づけ


一般に風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律(風適法)に定める店舗型性風俗特殊営業店の営業形態(の一つ)に該当する。性的なサービスを提供するいわゆる風俗店 の一種である。

風適法第2条第1項の6の二は「個室を設け、当該個室において異性の客の性的好奇心に応じてその客に接触する役務を提供する営業」のうち、前号に該当する営業(すなわちソープランド)を除いたものと定義されている。

SMクラブと呼ばれる業態はこの定義に当てはまるものとして営業されることが一般的であるが、まれに、個室を設けず、風適法第2条第1項の6の六の「前各号に掲げるもののほか、店舗を設けて営む性風俗に関する営業で、善良の風俗、清浄な風俗環境又は少年の健全な育成に与える影響が著しい営業として政令で定めるもの」として営業するものや、同好の士が集まる場だけを提供し、店側はそこで行われるSM行為に関知していないという建前で、性風俗特殊営業に該当しない店舗として営業されることもある。

イメージクラブとは?

イメージクラブとは、若い女性が男性に対し性的なサービスを提供するいわゆる風俗店の一種であり、イメクラとも略される。女性が学生服や様々な職業のコスチュームを着て性行為を行う為、実際にはできない行為を疑似体験できるところに特徴がある。但し、性行為の伴わないコスプレを行う店舗も存在するなど、イメージクラブとしての明確な定義は存在しない。そのため、イメージクラブ的なサービスを取り入れたファッションヘルス との境界は曖昧であり、各店舗がそれぞれのサービス内容に応じて自称するに任せられているのが実情である。


 

サービス内容


基本的なサービスはファッションヘルス と同様だが、イメクラの場合、男性客の希望に基づいて女性が学生服、看護師、客室乗務員、などの様々なコスプレを行う。日常的には容易に遭遇し得ないシチュエーション(「教師と生徒」や「(特に電車内での)痴漢(痴女)と被害者」、「OL(秘書)とその上司」など)を演じる点に特徴がある。マニアックなプレイで興奮する客を日々相手にすることは意外にストレスが多く、女性にとっては精神的にきつい仕事であるともいう。


 

法律上の位置づけ


一般に風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律(風適法)に定める店舗型性風俗特殊営業店の営業形態に該当する。 風適法第2条第1項の6の二では「個室を設け、当該個室において異性の客の性的好奇心に応じてその客に接触する役務を提供する営業」のうち、前号に該当する営業(すなわちソープランド)を除いたものと定義されている。イメージクラブと呼ばれる業態はこの定義に当てはまるものとして営業されることが一般的であるが、まれに、個室を設けず、風適法第2条第1項の6の六の「前各号に掲げるもののほか、店舗を設けて営む性風俗に関する営業で、善良の風俗、清浄な風俗環境又は少年の健全な育成に与える影響が著しい営業として政令で定めるもの」として営業するものや、性風俗特殊営業に該当しない店舗として営業されることもある。


 

イメクラの歴史


本格的にイメクラができたのはバブル崩壊後、1990年代初頭といわれる。それまで会員制でアングラに活動していたが、「ハレンチ女学園」「マンボウ」「ペイントハウス」といった店舗ができ、一般に普及していった。その後いろいろなイメージプレイや、様々なオプションが考案され発展していったが、マニア向けのイメージプレイを主眼に置いた店舗と、一般に受け入れやすいコスプレを着たヘルス というライトな感覚のものに分離していった。近年ではヘルス とイメクラの区別はあまりないようである。

ファッションヘルスとは?

ファッションヘルス(略称ヘルス)とは、一般に女性が男性に個室で性的なサービスを提供するいわゆる風俗店の一種。ソープランドのような風呂は設置されておらず個室も狭いことが多い。

「ヘルス」と略すことが多いが、他にも性感ヘルスやニューヘルス、スーパーヘルス、ソフトヘルスなど、ヘルスの名を冠する店は多い。これらの区分について明確な定義は存在せず、各店舗がそれぞれのサービス内容に応じて自称するに任せられているのが実情である。また、ファッションマッサージという呼び方をする場合や、「~エステ」と称する店でも営業実態はヘルスと同じ場合がある。


 

ヘルスの種類


店舗型


従来型ヘルス:
店舗の個室で一般的なサービスを行うタイプ。


イメヘル:
店舗の個室でイメージプレイを行う。イメージクラブ のサービスを取り入れた店。
ファッションサロン:パーテーションで区切られたボックスでサービスを行う。従来のピンクサロン(ピンサロ)のブースを少し改造しヘルスサービスを中心にした店。

マンヘル:
マンションを利用したヘルス。以前流行った「マントル(マンショントルコ)」のヘルス版。マンションに女性が待機して、広告を見て電話した客をそこへ向かわせサービスを行う。そのため部屋が広く使え、彼女の家に来た雰囲気が味わえる。風営法の規制を嫌い届出をしない場合、女性をマンションに住まわせた住居を装い営業している。一時話題になったが営業の実態が掴めないので客から敬遠され最近ではほとんど見られない。


 

派遣型


デリバリーヘルス(デリヘル):
客が待つ自宅やホテルへ女性を派遣し、サービスを行う。(韓国出張も含む)

ホテルヘルス(ホテヘル):
ホテトルのヘルス版。ラブホテルや普通のホテルへ広告を見た客が行き、そこへ電話で女性を呼びサービスを行う。


 

法律上の位置づけ


ファッションヘルスと呼ばれる業態は、風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律(風適法)に定める店舗型性風俗特殊営業店の一つに該当する。風適法第2条第1項の6の二では「個室を設け、当該個室において異性の客の性的好奇心に応じてその客に接触する役務を提供する営業」のうち、前号に該当する営業(すなわちソープランド )を除いたものと定義されている。

また、類似した店舗に「韓国式エステ」「台湾式エステ」「中国式エステ」「アロマエステ」などの「~エステ」という名称の店舗も多く存在するが、基本的にこれらの「~エステ」という名称の店舗は原則として「性風俗産業」とは違い、「マッサージ業」の区分に法律上該当する。したがって、監督官庁も「公安委員会」ではなく「保健所」となり、最大営業可能時間帯も「性風俗産業」としての「ファッションヘルス」は日の出の時刻相当(午前4時)から翌日の午前1時までなのに対し、「マッサージ業」としての「エステ」はそのような時間帯の規制はない(24時間営業が可能)。その「性風俗産業」としての「ファッションヘルス」と「マッサージ業」としてのエステとの法律上の営業可能行為の違いは、次の通りである。


「性風俗産業」:
施術を行なう女性は、客の男性に対し、性器を接触もしくは視覚可能な状態において性的サービスが行なうことが可能。

「マッサージ業」:
施術を行なうものは、客に対し、性器を接触もしくは視覚可能な状態でのサービスが不可能。


 

サービス内容の例 (店舗型ヘルスの場合)


男性客は下着姿の女性が待つ個室に案内されると衣服を脱ぎ、シャワーで体を洗われる。(シャワーがない場合はウェットティッシュ等で体を拭かれる)
女性が裸になり、男性の乳首をなめたり、フェラチオを行う。
次に女性がベッドに寝て受身プレイを行う。性交以外の行為は何でもよいという店も多い。男性は女性を抱きしめディープキスをしたり(中にはキスはダメという女性もいる)、乳房を揉んだり乳首や女性器を舐めることができる。
再度体位を入れ替え、女性がフェラチオを行い、男性を快楽の頂点に導く。口内へ射精させることもある(口内射精)。また、お互いの性器を口で吸い合うシックスナインや股間同士をこすり付ける素股で射精させる場合もある。
男性から見れば、1万円前後で若い女性の裸を自由に触ったり、フェラチオを受けられるため、風俗業界の中でもファッションヘルスは人気が高い。

店舗間の競争激化のため、各店は工夫を凝らしサービス内容が多角化している。例えば女性に好みの制服を着せ、それを脱がしながら裸にするコスチュームプレイや、痴漢やセクハラといったシナリオで役を演じるイメージプレイなど、元々イメージクラブ(イメクラ)で始まったサービスも行われている(これをイメヘルという)。店によっては女性の放尿を見たり、聖水といって男性が飲んだり顔にかけたりするオプションもある。

通常のヘルスに飽きた客のために、逆に女性が下着を脱がず、手のみを使った性的サービスを提供するソフトヘルスや、性感エステもある。ソフトサービスのため、通常のヘルスに比べて素人っぽい女性も多く、より自然な雰囲気を好む客も多いという。

また、入室後洗っていない男性器をいきなり女性が咥える即尺プレイなど高級ソープランド でのサービスを取り入れる店もある。

料金は一般的には7,000円~30,000円程度で30分~90分程度楽しめる。(高級派遣ヘルスになると、2時間で100,000円というものもある。)


 

有名なヘルス街


名古屋:400店舗ともいわれる。
横浜曙町界隈:東日本最大のヘルス街。
札幌ススキノ:北海道随一の歓楽街。
福岡中洲:全国的にも有名な福岡の歓楽街。


 

名古屋式

 

ヘルス王国といわれる名古屋だが、実はその実情はお寒いものである。1995年ごろ東京に進出し歌舞伎町を中心に名古屋式ヘルスを次々と開店していった。その独特な経営手腕で「名古屋式」と呼ばれるようになった。しかし、関東では「名古屋式」という言葉は「ぼったくり、あるいは詐欺商法」という意味で使われることが多い。


名古屋式の手法


イベントと称する「安売りコース」
安く入れるが実は触らせないコース。受付で「これ以上のサービスを求めるならこの金額のメインコースで」と料金を求める手法である。この手法は関東では非常に悪質な印象を与えている。心理学的には「フットインザドア」*であり、実は歌舞伎町で問題になっていた「たけのこ剥ぎ」と同じである。
※(段階的に要求に応じさせて行くという戦略 “「話だけでも」と言って玄関ドアが開けられたら、靴の爪先を入れて閉じられないようにし、そこからセールスを始める”事から)


写真詐欺

『綺麗にメイクをして実物以上の写真をつくり、店のイメージを上げる戦略。』だが、現在どの業界でも行われている戦略であるため、ファッションヘルス名古屋式に限定できない。


「入場料」を徴収(地元名古屋のみ)

名古屋ヘルスの「入場料」というものは店に入っただけでかかる料金である。「アルバム見学無料」(名古屋では写真のことをアルバムと呼ぶ)という言葉がないと先に「入場料」をとられ、写真見ただけで、返金なしの扱いを受ける。他地域からの来店者には土地柄「非常に冷たい」地域なので、トラブルの元となる。


誇大広告

この業界自体が誇大広告をする傾向があるが、名古屋系は輪にかけて誇張表現をする、たとえば「完全予約」という言葉がある。関東ではあまりなじみがない言葉だがようは予約しないと入れませんという言葉である。しかし実際完全予約と呼んでいる割には埋まっていない子が多いので実はプレミアを錯覚させているだけである。さらに本当に予約で埋まっていてもえさまきで客寄せに使ったり、ひどい店だと出勤していないのに出勤ですとも使う。さらに極悪店だと在籍してなくてやめたのに使っている店がある。誇張表現に似たもので「アイドル級」とか「タレント」とか「芸能人の○○」などの普通に考えればありえないことばかりである。もっとひどい店だと勝手にタレントの写真を修整して使う店もある。


振り替え(地元名古屋がメインのやり方)

この業界で非常に問題になっている予約の振り替えだが、名古屋系の悪質度は抜けている。基本的に女の子のプライバシーを守るため顔出しはいっさいしてないといってるが、これをいいことに出張系の情報を公開してない店では平気で振り替えを行う。また、新人ではないのに名前を変えて新人入店として売り出したり。髪型を変えただけで新人入店として発表したりする。また名前は違うけど実は1つの店ということであの手この手で集客している。しかし夜遊びガイドのニューフェイスコーナーを見れば同じ子が違う名前で違う店で出てることが多く、遊びなれた地元民は見抜く方も多い。


過剰な男子従業員接客

男子従業員の接客が非常にマニュアル的でどこかこっけいである。丁寧なのだが中身のない丁寧さなので逆にサービスの中身のなさが如実に出てることが多い。従業員の人数が多いので、圧迫感を感じ、感じが悪く思う方も多いという意見も多い。

ソープランドとは?

ソープランドとは、風呂のある個室で女性(ソープランド嬢、ソープ嬢)が客の男性に対し性的なサービスを提供する「個室浴場」のことで、いわゆる風俗店の一種。省略してソープと言うことも多い。「風俗の王様」と言われることもある。違法な売買春(いわゆる本番行為)を行える風俗店であり、そのことは公然の秘密となっている。


 

歴史


ソープランドは、後述するように比較的新しい名称で、以前は「トルコ風呂」(しばしば略して「トルコ」と呼ばれた)といった。

古くは、1932年に発表された小説 『上海』 (横光利一) に、「トルコ風呂」についての記述がある。女性がマッサージをする蒸し風呂が当時の上海にあり、日本でも知られていた。もともと中東地域の伝統的な公衆浴場(ハマム)は蒸し風呂(スチーム・サウナ)で、中では垢すりのサービスが行われていたので、これが20世紀初頭まで中東随一の大国であったトルコの名前で日本に紹介されたものとみられる。もっとも、中東では男性客には男性、女性客には女性の垢すり師がつくのが原則である。

日本で初めて「トルコ風呂」と呼ばれる個室浴場の店舗が誕生したのは、1951年4月1日、東京都東銀座に開店した東京温泉である。経営者は現代史の怪人とも呼ばれる許斐氏利で、海外旅行に行った際にスチーム・サウナに感動し日本初の「トルコ風呂」を開業したという。これはサウナ施設がメインで、女性(ミストルコ)がマッサージサービスを行うものであった。無論、女性は着衣であり、性的なサービスも厳禁とされていた。

しかし、個室であることから同業者の一部はしだいに性的なサービスを行うようになっていった。売春防止法の施行(1958年)により赤線は廃止されたが、吉原ではさっそく「トルコ風呂」に転向する店もあった。こうした「トルコ風呂」では、手を使って男性器をマッサージし、快楽に導く「スペシャルサービス」(おスペ)が行われ、やがてひそかに「本番サービス」(性交)も行われるようになった。また、1970年代前後から、ビニールマットを使用した「泡踊り」という特殊なサービスが開発されて人気になり、男性向け週刊誌などマスコミでも盛んに取上げられるようになった。

「トルコ風呂」が性風俗店の名称として大衆化されるとともに、主に日本に在住・滞在するトルコ共和国出身者の間で、日本のいかがわしい店舗に自国の名称が使われていることに対する反発がつのっていたが、1984年、日本で学んでいたトルコ人留学生が当時の厚生省に名称変更を訴え出たことが発端となり、この問題は広く公になった。そこで、厚生省に指導を受けたトルコ風呂の協会である「特殊浴場協会」が「トルコ風呂」に代わる名称を公募して、1984年12月19日、全国的に「ソープランド」と改称した(「トルコ風呂」名称問題も参照)。

 


法律上の位置づけ


風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律(風適法)に定める店舗型性風俗特殊営業である。 風適法第2条第1項の6の一では「浴場業(公衆浴場法 (昭和二十三年法律第百三十九号)第一条第一項 に規定する公衆浴場を業として経営することをいう。)の施設として個室を設け、当該個室において異性の客に接触する役務を提供する営業」と定義されており、公衆浴場としての条件も満たす必要がある。その為保健所の検査も行われる。

かつては「個室付き特殊浴場」といった。特殊とは特別なサービスを行うという意味ではなく、かつての公衆浴場法において銭湯など=普通浴場に対して「サウナ=特殊浴場」と規定されていた。「トルコ風呂」は個室サウナという位置づけで、個室には必ずサウナ施設が付けられていた。現在は公衆浴場法が改正され、特殊浴場という規定はなくなっている。


 

立地

ソープ街ソープランドが集中している区域、いわゆるソープ街が見られる。この中には、かつて公認の売春地域、いわゆる赤線地域に由来するものがあるが、かつての赤線経営者がそのまま営業を続ける事例は少ないようである。集中する理由としては、周囲に風俗営業が多いと業者も進出しやすいこと、及びソープランドの新規開業が一定の指定区域(しばしば旧赤線地域が指定された)内に限定されていたことによる。

1966年、東京都千代田区永田町の首相官邸裏の隣接地に「トルコ風呂」新設の申請が出されたため、当時の佐藤栄作首相が激怒、風俗営業等取締法が改正され、禁止地域が設けられた、という説もある。

札幌のすすきの、東京の吉原、土浦の桜町、千葉の栄町、川崎の堀之内・南町、横浜の福富町・曙町、岐阜(加納)の金津園、滋賀県の雄琴、神戸の福原、広島の薬研堀、高松の城東町2丁目、福岡の中洲・南新地、小倉・船頭町、熊本の下通・中央街、沖縄の辻などがソープ街として知られる。吉原、堀之内、金津園、福原などは以前は赤線地域であった。

現在は各地域の条例等により国内では福岡県の一部を除いて新規出店は出来ない。このため脱法的に事実上廃業した業者の名義の売買が行われている。 原則的に新規出店等による建替えは認められないが、営業中店舗の改築、改装は可能である。


 

一般的な個室内の様子

 

ソファーや鏡台などが置いてあるスペースにベッド(マッサージ台)が置いてある。そのとなりに洗い場と浴槽があり、都道府県の条例によってサウナ設備(ボックス)が置いてある店がある。また、都道府県によっては部屋を密閉できないためドアに大きなのぞき窓をつけていたりドア自体がないところもある。


 

一般的なシステム


男性客には指名客とフリー客の別がある。指名客は、以前入って気にいったソープ嬢の指名(本指名)や、店頭で写真を見て指名(写真指名)、雑誌やネットの写真で指名(雑誌指名など)である。指名料のかからない店が多く、事前に電話で予約することができる。指名しないで店に任せる場合は「フリー」である。当然本指名の多いソープ嬢は店も大切に扱う。

受付で入浴料(部屋の使用料という名目で、これが店の収入になる)を払うとホテルのロビーのような待合室に通される。少し待った後ソープ嬢と対面し、その女性が自分の部屋に案内する。お互い服を脱ぎ、いわゆるスケベ椅子に座って全裸の女性に体を洗ってもらう(いす洗い)。風呂に入り、潜望鏡なるサービスなどを受け、その後泡踊りといわれるエアマット上のサービスを受ける(ボディ洗い)。その際性交を行う場合もある。休憩を挟んだ後、ベッドに移って性交を行う。時間が来るとサービスは終了。ソープ嬢にサービス料を支払う。サービス料はソープ嬢の(性的な)サービスに対する対価で、入浴料のだいたい2~3倍である。自由恋愛における性行為の対価とされるが、実際は売春に対する対価の支払いである。部屋を出る前にソープ嬢から自分の勤務日を記入した名刺をもらうことが多い。


 

その他


客がソープ嬢や店に迷惑をかけた場合には、出入禁止措置(店舗からの半永久的なパージ)が取られる場合がある。例えば結婚を迫ったり自宅まで付け回したりした場合などである。
以前はサービス中にキスをしないソープ嬢が多かったが、近年では普通にサービスの一環として行われることが多い。もともとソープ嬢はプロ意識・職人気質が強く、キスを拒むことが多かった。しかし、1980年代の新宿で恋人風のサービスが始まり、次第にキスが一般的になった。
入浴料1万円、サービス料2万円の場合、俗に「ワンツーの店」などということもある。サービスはあくまで男女間の合意に基づくという建前のため、ソープを紹介する雑誌などには入浴料までしか表示していない場合も多い。
追加料金を支払えば、ソープ嬢2人や3人にサービスを受けたり、予約が入っていなければ時間を延長できることもある。
俗に「駅前ソープ」というものがある。ソープの集中する地域以外で、駅前にポツンとあるような店で、総額料金1万円前後が多い。同業店が付近になく競争原理が働かないためか、本番サービスがない場合もある。(業態としては同じ個室付浴場になる)
用語は下記の「ソープランドに関する語」を参照


 

ランク別のサービスと料金


料金は店の格式によって多様で、サービス内容も異なる。 一般に、高級店・中級店・大衆店に分類されることが多い。 値段の違いは、接客時間、女性の質、店舗の雰囲気のほか、事務的な仕事かそうでないかの違いにつながり、高料金の方がより事務的な感じを与えない。


 

高級店

店内は高級クラブを思わせる造りと雰囲気で、ソープ嬢も美貌とスタイルを兼ね備えていることが多い(ベテランの多い店もあり、必ずしも若い女性ばかりとは限らない)。接客時間も 120 ~ 180 分程度と長い。料金は総額 60,000 円以上。
高級店は、接客の開始場所、つまり、ソープ嬢と対面する場所がまちまちで,待合室の場合、待合室から個室に入る間の場合、部屋の中の場合とある。対面後、すぐに身体接触が始まり、入室後は時間をおかずに女性が男性の洋服を脱がせ、フェラチオを行い、いわゆる即尺・即ベッド(即即)サービスが売り物になっていることが多い。地域によっては、コンドームを使わないことが高級店の暗黙の前提となっている場合も多いが、一般的な条件とはなっていない。また性病検査等を月 2 回行うなど厳しく管理している。高額な店であればあるほど、射精する回数は、基本的に男性が可能な限り、時間内無制限であることが多く、ソープ嬢によっては、その回数が伝説になる場合もある。(サービスの例:即即で 1 回、マットで 1 回、ベッドで 1 回)さらに、店やソープ嬢によっては、即アナルなめを行うところもある。


 

中級店

接客時間は 90 分前後であり、料金は総額 30,000 ~ 40,000 円前後。ソープ嬢の質は中~上程度。コンドームの使用を義務付ける店が多く、本番は 2 回可能なことが多い。(先述の「ワンツーの店」は、かつては高級店の代名詞だったが、1990年代頃から高級店が増加したため、現在では大衆店の代名詞となっている。)


 

大衆店


接客時間は 45 ~ 60 分程度と短く、総額が 20,000 円前後である。比較的安い分、ソープ嬢の容姿が劣っていたり、年齢が高めだったりするが、店によっては、ファッションヘルス並みに高い回転率のために、稼ぎを重視した若くて美しい子がいる場合もある。
昨今の不況により、高級店では指名数が取りにくくなったコンパニオンが、薄利多売で中級店・大衆店に移る現象もみられる。


 

ソープ嬢


ソープランドで接客を行う女性を、ソープ嬢、あるいはコンパニオンという(かつてはトルコ嬢と呼んだ)。事実上の売春婦。特に募集広告では、例外なくコンパニオン募集である。ソープ嬢は 20 歳以上に限るとしている地域がほとんどだが(北海道など一部で 18 歳以上)、法律上の明文規定は見当たらず、運用上の規定のようである(児童福祉法の規定により、ファッションヘルスなども含め、風俗店には 18 歳未満の児童を雇用することはできない)。 経験の少ない新人ソープ嬢は、店長あるいはベテランソープ嬢などに講習を受け、マットサービスの技術などを教わる。なお、ソープ店で「新人」と称している場合は、必ずしもソープで働くのが初めての人、という意味ではなく、他店でベテランであっても、店を替わった際には新人扱いとなる。また指名の多さ=リピーターの多さは、ソープ嬢の実力を示すことになり、店での待遇もよくなる。 また、接客の傾向は、その地域によってもばらつきがあり、素人らしさが売りになる地域と、技術的なことが売りになる地域とがある。

ソープ嬢が働く理由は、高収入が得られるためであり、中には、借金を抱えている者や母子家庭で生活が苦しい者、事業資金を短期間に得たいと考えている者などもいる。かつては、ソープに勤めるには重大な決意が必要で、その代わり、いったん仕事に就いてからは、男性を喜ばせるプロとして強い意識を持つ女性も見られたが、近年では、アルバイト感覚に近い女性も増えているという。肉体的・精神的に負担の多い仕事であるため、短期間でやめる女性も多いが、一度仕事に慣れると、他の収入の低い仕事が馬鹿らしく感じられ、やめても再び仕事に戻り、ソープランドから中々抜けられなくなるケースも見受けられる。また、高収入が得られても、仕事のストレスから、ホストクラブなどで浪費してしまう者も多いと言われる。

勤務形態は、二日連続で出勤して一日休むという「二勤一休」を多く取る。なお、休みは「公休日」と呼ばれている。

ソープ嬢は、「個人事業主」扱いであり、一般に店内でのリネン、ローション、ドリンク類は本人負担である。


 

男性従業員


ソープランドで裏方的に働く男性として、店長、マネージャー、ボーイなどがいる。マネージャーは男女従業員の勤務状況を管理する。掃除や消耗品の準備、雑用などはボーイが行う。また、地域によっては店前での呼び込みも行う。ボーイはマネージャーやソープ嬢から言いつけられる様々な用事を黙々とこなさなければならず、勤務時間が長く、休暇も中々取れないなど過酷な労働条件の店も多いようである。男性従業員が女性従業員に手を付けることは「ご法度」とされている。

裏方に徹している男性従業員だが、店選びのポイントを男性従業員の接客態度に置いているという客もいる。


 

ソープランドをテーマにした作品


モモ子シリーズ - 竹下景子主演のテレビドラマ(1982年-1997年)。市川森一脚本。
ソープ(当初はトルコ風呂)がお茶の間に登場した記念すべき作品(かもしれない)
『片翼だけの天使』(生島治郎)
韓国籍のソープ嬢と結婚した小説家を描く自伝的小説。秋野暢子主演で映画化もされた。(作者本人は後に離婚。2003年逝去)
『トルコ嬢シルビアの華麗な推理』(都筑道夫)
軽い短編推理小説の連作。のちに『泡姫シルビア-』と改題。
『トルコ拷問』シリーズ - 成人映画。1979~83?年製作、ミリオンフィルム・青年群像配給。
『特捜最前線』 - #355「トルコ嬢のしあわせ芝居!」
『SOAPのMOKOちゃん』(久寿川なるお)
ソープ嬢を主人公とした漫画。アニメ化もされた。続編は『MOKOにおまかせ』。Vシネマ化された。
映画「の・ようなもの」
ギョロ目俳優の伊藤克信の主演デビュー作で、売れない新人落語家の役がトルコ嬢役の秋吉久美子に一目惚れする。


 

ソープランドに纏わる事件


ソープランドは犯罪の巣窟ではないかと考える向きもあるが、実際に(売買春以外の)犯罪が起こることは少ない(1970年代の千葉・栄町の共和聯盟と大草一家の抗争は数少ない事件)。しかし、時として意外な事件が起こることもある。

宮内庁の東宮侍従が昼休みに遊びに行き、腹上死した事件(1984年)
高校教師が元教え子をソープで働かせ、貢がせたあげくに殺害した事件(1986年)
客が個室内でソープ嬢の首を絞めて殺した事件。犯人は他の店をクビになったボーイであった。(2003年)


 

ソープランドに関係する語


ソープ嬢・泡姫 - ソープランドで男性に性的サービスする女性従業員のこと。最近はコンパニオンとも呼ぶ。
ダブル - 客が2コマ分入ること。例えば60分2万円の店で、120分入ることで料金も倍になる。3コマ分であれば「トリプル」となる。
2回戦 - マットで1回、ベッドで1回、の場合が多い。
2輪車 - ソープ嬢2人を頼んで、2人とプレイをすること。3人の場合は3輪車と呼ぶ。
スケベ椅子 - ソープ嬢が客の体を洗う際、客が座る「M字型」の椅子。座った時、男性の股間を洗いやすくするため座る部分が縦に開口している。更に、座高を高くしてソープ嬢が下に潜る形になる「くぐり椅子」という物も存在する。なお、スケベ椅子を発明したのは、大森海岸にあるソープランドの店長という説がある。近年では「座高が高いため腰への負担がかかりにくい上、介護者が洗うのが楽」という理由から、介護用品としても利用されている。なお、岐阜の金津園ではこれらのチェアの発展系と言われる「ゴールデンチェア」なるものも使われている。
アワ踊り - マットの上にローションをまき、ソープ嬢がタワシ(女性の陰毛)や乳房等で客の全身を洗う行為。以前は本当に石けんを泡立てたものを用いていたので「泡踊り」だったのだが、石けんはどうしてもソープ嬢の肌を荒らすため、代わりに現在のローションが開発された。そのため現在は「ボディ洗い」と呼ぶのが一般的。ただし最近は肌を荒らしにくいボディシャンプーが出てきたため、それをローションに混ぜて泡立てて用いることもある。この用語は阿波踊りからもじったものである。
潜望鏡 - ソープ嬢と客が一緒に風呂に入り、客が腰を浮かせ、勃起した男性器が水面上に出たところをソープ嬢が口で愛撫する行為。男性器を潜望鏡にたとえている。
部屋持ち - 指名の多いソープ嬢に専用の部屋を充てること。高級店の場合、月収も何百万を超える場合もあり、当然指名も取りにくい。大衆・格安店でも部屋持ちのソープ嬢を置く場合もある。
上がる - 女性がソープ業界から離れること。一度やめても再び戻ってくる女性が多いといわれる。
NS - 「ノースキン」の略で、サービス時にコンドームを使用しないこと。性病感染予防から望ましくはない。