赤坂ACTシアター「俺節」に行ってまいりました。
自分の感想を自分の言葉で書いていますので
ネタバレNGの方は決して見ないでください。
また、順序もバラバラ 記憶もまちまち なので
詳しいのが見たい方は
ほかのeighterさんのページへ移動ください。
どうぞよろしくお願いします。
最初のシーンで もう ばっちゃ(お婆ちゃん) との 別れの場面が鰺ヶ沢の駅なんです。
行ったことないかたが多いと思うのですが
青森県の地図の 左肩のあたり。海がずーっと続く水平線と 岩木山からの吹雪が舞う土地です。
普通の舞台や映画、ドラマ、等々だと 暗い悲しい惨め・・・・
・・・・そんなのがお決まりになってしまう アイテム目白押しなんです。
我らが章大さんは。
最初こそ すぐ土下座する、自分に自信がない、言葉がなかなか出てこない(多くの津軽人は寡黙ではないんですが津軽弁を笑われるのが怖いんです)、 そんなコージを 純粋に演じてくれています。
ところが 歌のシーンになると コージのキャラ同様、ものすごい魂が内側から顔を出します。
お芝居の発声も滑舌も良くて とても聞き取りやすい台詞まわしですが
それ以上に 歌声を聞いた観客をどんどん 横丁の住人にしていきます。
ただ暗くておとなしくて ではない、
章大さんが演じるからこそ
シャイで人がたくさん寄ってくる 愛されるコージが どんどん現れます。
津軽弁も、イントネーションこそ ネイティブではないですが 愛らしく、
歌の背景に見える迫力(後半には 魂そのものが 乗っかってきます)
横丁のおっちゃんたちが つい おごりたくなる
流しの師匠が つい 弟子にしちゃう、 そんな 人物になります。
そう、 安田章大でないと この役はできないな と思いました。
居ながらに演歌歌手 という人物では この役は出来ない。
未完成で 荒削りで すぐ自信なくして でも 惚れた女に弱くて。
章大さんは そんな役に ドハマりでした。
実際観るまでは 歌中心の ミュージカル的要素が多いのかな、なんて気持ちでいたのですが
貧しい底辺の暮らし(時代背景は90年代、とありましたが
80年代くらいのドヤ街を想像するといいかも)
赤線・青線の名残
芸能・ショービズの裏側(出来レース、ピンハネ、スポンサーとの癒着)
いろんなものを(もちろんさわり程度なのですが)ちりばめて
この時代の不法就労とよばれる 外国人との恋は
あぶなっかしくて しゃーない。
そう ひと言でいえば 「あぶなっかしい」
それでも この物語は コージ(あえて章大さんとは言わない)が純粋なうちは純愛物語。
それを本当に 私がこれでもかと感情移入するほど熱く演じてくれました。
ラスト前の 熱唱は 本当に心打たれました。
心に届かない人がいたら 相当硬い壁を作ってしまっている人で
でも その壁を柔らかいものにしてしまいそうな そんな歌でした。
胸が熱くなる舞台でした。
演歌、ということもあり 私は ほぼ全曲 くちパクで歌っていました。
歌い終わりで 物語に支障がないところでは もっともっと 拍手をしてあげてほしいと思いました。
(私はひとり 拍手をしていましたが 出演者の熱唱を称えたかったので ちょっと寂しいな と思いました)
青森、東北北海道 ・・・・ 北の関係者には 感じ入るポイントが多々あります。
そして どうして歌 特に演歌に心惹かれ 歌を欲し 魂が乗るか。
それを 暗くならず 堂々と 熱く 演じあげてくれた 章大さんに
本当に大きな拍手を送ってきました。 この方は 才能のかたまりだ。