12月10日(土曜日)東京文化会館大ホールでソフィア国立のオテロを見に行ってきました。同じヴェルディの作品でもリゴレットや椿姫とは違って、愛に殉ずるという感じではないので、泣きそうにはなりませんでした。妻の浮気について、確かな人物の否定より、いい加減な人物の肯定の方を信じてしまうのはなぜだろう。普通の男は愛されることに対する自信て、そんなにもてないよね。特に嫁さんが素敵なら素敵なほど難しいなあ。
2幕の最後のオテロとイーアゴーのデュオ「神掛けて誓う」は面白いね。オテロが突き抜けるように上のパートを歌うとイーアゴーは地に這うような押さえるように下のパートを歌うと楽しいなあ。4幕のデズデモーナの柳の歌からアベマリアのアリアでは押し殺して歌うので、突き抜けるように歌えないのは逆に難しいよね。