「リゴレット」に行こう

２００５．１１．２０　ソフィア国立のリゴレットに行って来ました。
　実はヴェルディは初めてだったんです。モーツアルト、ワーグナー、ロッシーニ、ビゼーは良く行くんですが、ヴェルディは通俗で、見え見えな悲劇で、何となく恥ずかしかったんですが、今回、リゴレットで、オペラはこれで良いんだと見直しました。
　女心の歌は悲劇の歌なんですね。公爵の女性には誠実がないという不信感が誠実なジルダを悲劇に追いやっていくその不条理を、あの楽しいメロディが凄く引き立てるんですね。マッダレーナの部屋で歌う傍らで死を決意するジルダの悲劇と引っ張っているのが公爵ではないと気づいたリゴレットの悲劇は、いっそう悲しいです。
　これは本当に舞台に行かないと感じることができないと確信しました。

ヴェルディのオペラは歌手も感情が入れ易いんだ。だから本当に泣けるんだなあ。