「◯◯さんが、あなたのことを責任感が強くて信頼できる人だと言ってたよ」

 
 
 
 
と仕事仲間(第三者)から聞いたとき、あなたはどう感じますか?
 
 
 
 
 
このときの〝気持ち〟が理解できればできるほど、今日の記事は効果的に使えるのでじっくり想像してみてください。
 
 
 
 
 
 
 
目をつむって。
 
 
 
 
 
 
 
 
想像してみる。。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
仮に2人の知り合いに役柄を設定して、リアルにこのセリフを言われてる場面を想像してみてください。。
 
 
 
 
 
 
 
 
目の前では誰が言ってますか?
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
元々、褒めてる人は誰ですか?
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
あなたはどんな気持ちが沸き起こりますか?
 
 
 
 
 
 
 
 
 
できたら紙でも頭の中の白紙にでも、湧いてきた感情を書いてみてください。
 
 
 
 
第三者から聞くホメコトバの効果
いかがでしょうか?
 
 
いささか宗教チックなはじまりでしたが、想像できましたか?(笑)
 
 
嬉しい
心が暖かくなる
言ってた人への好感度が上がるetc...
 
 
いろんな感情が沸き起こるかと思います。
 
 
 
 
 
さてさて
 
 
その人に目の前で褒められるより、第三者を経由して褒められる方がコトバの信憑性が高まり、結果的に自分の事を褒めてくれた人の好感度は上がったのではないでしょうか?
 


 
今日お伝えしたいことは、「目の前にいない人を褒めることで、結果的にじぶんの印象が良くなる」というブーメラン法則です。
 
 
 
 


大学での心理実験
ヒントになるおもしろい心理実験(kelley 1950)があります。
 
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大学の授業開始のときに「担当教授は今日はお休みなので、今日が初授業の別の先生が来ます」と伝えて、

 
 
「先生の略歴を印刷してるので配ります」と紙を配布するのですが、実は内容が2種類に分けられているのです。
 



一方の紙には
 
_______________________________
ブラウン先生は
マサチューセッツ工科大学卒
他大学で教えた経験がある
26歳 既婚
彼を知る人からはどちらかというと冷たくて、勤勉で、批判力に優れ、決断力があり、現実的であると言われています
 
(注)実際はもっと長い文章
____________
と書いてあります。
 



 
みなさん、大学生になったつもりでじぶんがどう思うか考えてみてください。
 
 
 



もう一方には
_______________________________
ブラウン先生は
マサチューセッツ工科大学卒
他大学で教えた経験がある
26歳 既婚
彼を知る人からはどちらかというと暖かくて勤勉で、批判力に優れ、決断力があり、現実的であると言われています
____________

と書かれています。






 

そうです



冷たく→暖かく  



になっているだけです。

 

 

 

そして実際に授業を受けた後に、ブラウン先生の印象を測定するという実験を行いました。

 

 

 

この結果、冷たいと聞いた学生と暖かいと聞いた学生にはブラウン先生に対する印象に大きな差が生まれました。



 

事前にブラウン先生が暖かい人であると聞いた学生は冷たいと聞いた学生より、社交性のある、ざっくばらんな、ユーモアのある人と感じました。

 



 

そして、授業中の発言数を比較したところ

 


事前に冷たいと聞いた学生 32%

事前に暖かいと聞いた学生 56%

 


となり、暖かい〜学生の方が授業に対して積極的な態度を示したのです

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この実験からは2つの重要な事実が浮かび上がります。

 



 

性格特性が印象を左右する
ブラウン先生の性格として、勤勉である、決断力があるなどのいいこともたくさん書いてあるのに、〝冷たい〟ということばが印象を決定づけています。


心理学者のアッシュは、全体の印象を形成する上で中心となる語があるとし、それを〝中心特性〟といいました(「つめたい」「あたあかい」)。


逆に印象の形成に影響が低いものを〝周辺特性〟としました(「愛想が良い」「礼儀正しい」)


 
ここからわかることは、目の前にいない人を褒めるつもりで「あの人、礼儀正しくて、愛想がいいけどちょっと冷たいんだよねえ」と言ってしまえば、第三者には「冷たい人だと言ってたよ」と伝わる可能性があるということ。


 これではせっかく褒めたつもりが、「悪口を言ってた!」になるかもしれないので注意が必要です。
 

 
 ウワサの絶大な効果
そして2つ目のポイントは、ブラウン先生の性格評価は第三者が「言ってた」にすぎないのに、印象形成には絶大な影響力があったという事実です。


学生は事前にブラウン先生の略歴を見たとはいえ、全員ブラウン先生に会い、講義を受けたにも関わらず、いわゆる〝ウワサ〟にかなり影響されたのです。


逆にいうと第三者を介すると、その人の人物評は真偽関わらず影響力が大きいということ。


本人の感覚より影響力が強いことさえあるということです。


目の前にいない人を褒める効果
まとめると、やはり目の前にいない人を褒めることはかなり影響力が強いということ。


そして褒める時はどんなことばでも良い訳ではなく、慎重に選ぶ必要があるということ。


ここで、最初にじぶんが誰かに褒められてたよと聞いた時の気持ちを思い出してください。


人にそれをしてあげることであなたの印象が良くなることは予想できるかと思います。


そして、実はもう一人好印象を持つ人がいます。それは目の前にいないのに誰かを褒めてるのを聞いた人です。



 褒めた人にも、その言葉を聞いた人にも影響力がある〝目の前にいない人を褒める作戦〟



効果を理解できたらぜひ実践してみてくださいね!