こんにちは、きんじょうです。
もともと内向的なわたくしですが、バーカウンターに立ってるとご新規のお客さんと話すことも多いんです。
そんなご新規のお客さんと話してると「少し警戒してるのかなあ」と思うことがあります。
なぜなら、質問してる内容が個人的なことになればなるほど言葉が出にくくなるからです。
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「今日は暑いですねー」
「お仕事ですか?」
これくらいなら、だれでもスラスラ答えてくれます。
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「どんなお仕事されてるんですか?」
「職場は大阪ですか?」
「お家は大阪ですか?」
少し個人的な質問になってくると、人によって言葉がつまり始めます(つまるといっても、ん〜とか視線が遠くにいくとかそんなレベルです)
だいぶ前に来てくれたご新規さんで「どの辺に住んでるんですか?」と質問したら、
「近畿です」
と。
範囲が広すぎて笑いました🤣
これは、完全に警戒しているからだとわかります。
でも、当たり障りのない世間話ばっかりしてると一生仲良くなれません。
うちのお店はみんなと話して楽しいお店なので、多少仲良くなれるかは楽しんでもらえるかどうかの大切なポイントなんですよね。。
こんな場面で有効なトーク術!をご紹介。
術と言っても超カンタンすぎて腰を抜かすと思います。
初対面のむつかしさ
お店での話を例えに出しましたが〝初対面だけど仲良くなれたらいいなあ〟という場面はたくさんありますよね?
名刺交換、交流会、パーティー、合コン、席がごっちゃの結婚式の二次会、クラス替え後の教室。。
そして、こういう時はピーーーンとした緊張感がつきものですな。
そもそも、〝初対面〟はなぜ緊張するのでしょうか?
人間には動物的な「自己防衛本能」が備わっています。
⑴初めて会う人(見たことのないヘビ)に
⑵初めて行くパーティー会場で(森の茂みの中で)会ったら、
⑶警戒する(殺すか逃げるか一瞬で判断する)
という流れが人間の本能。
「警戒されてるなあ」と感じるときも、あなたが嫌いなわけでなく自己防衛本能から身を守ろうとしているだけなんです。
注)ほんとに嫌われてるかもしれませんが、稀だと思い込みましょう(笑)
初対面で緊張することは人間に備わった本能なんだと頭に叩き込みましょう!
そして、実はこれがわかるだけで緊張のレベルはかなり下がります。
緊張することは悪いことでも恥ずかしいことでもないわけで、「それでいいや」と思えるからです。
「本能やから仕方ないやん!」と。
なんなら「緊張しーひんなんて、人間としての本能ないやん。原始時代やったらすぐライオンに食べられてるアホやん。俺はちがう」と思ってもいいわけです。
ポイントは自己開示
そして、今日の本来の目的は
〝緊張しないこと〟
ではなく
〝仲良くなること〟
ここで、おもしろい心理学の実験をご紹介します。
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ボストン空港の待合室で一人で座ってる人に次のようにこう話しかけます。
「いま筆圧の調査をしているので協力してください」
その紙には上下2つの枠があり、上の枠には実験者が自分で書いた自己紹介文。下の枠に被験者自身のことを書いてもらうように依頼します。
会う人ごとに自己開示の段階を3つに分けて提示します。
その内容は
①自己開示低→いまサンプルを集めてます、よろしくお願いします。
②自己開示中→対人関係で悩んだりしますが、友達もいます。
③自己開示高→適応力はあるが、性的な悩みがあります。
の3つ。
結果、自己開示が高い自己紹介を書いたほうが、
被験者の自己開示が高まり、親密度も高くなったという結果が得られました。
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この実験からわかることは、
〝仲良くなりたいならまず自分からさらけ出せばよい〟
という理屈です。
理屈がわかればなんでもできる!
「そんなこと知ってまんがな〜」ですよね?
みなさん感覚的に今まで使ってこられたトーク術だと思いますし、体感的はわかってると思います。
ただ、明確に理由がわかり、理屈を理解すれば、驚くほど応用範囲は広がります。
これは僕も自分自身で実証済みです。
(僕がこの理屈を知る前)
自己開示はなんとなくしてましたし、それで空気が変わることも知っていた
(理屈がわかったあと)
①質問の前に自己開示するという法則ができたので考えなくて自動的に話せるようになった
②相手が警戒してても凹むことなく、当たり前だと思えるので気が楽
③警戒心が強い人と仲良くするにはじぶんが深めに自己開示したり、話しやすいほかのお客さんに自己開示してもらえればいいやとわかった
〝木をこすれば火が付く〟
ことを知ってる原始人より、
〝酸素と可燃物と熱で燃焼する〟
を知ってる現代人の方が、応用の範囲が広がることとおなじです。
初めの話に戻りますが、
僕がバーカウンターでやる自己開示はパターンが決まってます。
アホみたいな定型文の中の2つです(笑)
不思議ですがだいたいうまくいきます。↓↓
「ぼくはセレブな街、尼崎出身なんです」
(注)ご存知の方も多いと思いますが、尼崎は公害や工場地帯や下町というイメージが強い街です(笑)
「8年もバーの仕事やってるくせに今だに人の顔を覚えられません。一日で忘れるんですよー」etc..
ポイントは2つあって、まず
①〝相手に聞きたいこと〟を先に自己開示してしまう。
上の例だと、「出身地」と「仕事」を聞けますな〜
②恥ずかしいようなものを言ってプッと笑わせるかツッコミを入れさせる(警戒心を解くために笑いは強力な武器です!)
そのあとに質問するとあっさり答えてくれますし、もっと深く聞いても嫌がられることは少なくなります。
例えば合コンなら。。
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「僕はバーが好きでよく行くんですが、酒が弱くて後半の記憶がいつもないいです」
と自己開示後に
「お酒強いですか?どんなお店に行くんですか?」
と聞く。
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「服のセンスが悪いと女の子に言われて、そこからメンズ雑誌を買って勉強したけど、センスが身に付きません」
と自己開示して
「〇〇さんおしゃれですけど、どんな買い方してるの?どこで買ってるの?」
と聞く。そのあとに、
「今度、1時間だけでいいから選ぶの手伝って」
と言えば一緒に来てくれるかもしれません。
自己開示の理屈さえわかれば方法は山ほどありますよね。
色々試してみて、言いやすい方法を探してぜひお試しあれー。
これはほんとに使えるのでオススメです!
