流星音楽団の日常と非日常と

流星音楽団の日常と非日常と

マンドリンのこと、弦楽器のこと。大好きな音楽のこと。岩手県で活動するバンドが語ります。

 こんにちは!流星音楽団です。岩手県北上市を拠点とするマンドリンオーケストラです。毎年1回行われる定期演奏会や地方での演奏会、地元高校生への技術指導など、音楽文化を通して地域の笑顔を増やしたい!と精力的に活動に励んでいます!!

 

 本日は、高校生への技術指導についてのお話です。

 

 筆者(指揮者)は、4月から地元の高校で部活動指導員として、器楽部(マンドリンオーケストラ)の合奏指導をしています。

 まず、課題として感じているのは、部員たちの「縮こまり」です。

 音が小さい。本番でミスをすると恥ずかしい。ずっとそう言われてきたそうです。その結果、合奏中も失敗を恐れて音が出せない、思い切った表現ができない……という悪循環が生まれていました。

 

「音は、大きければいいわけじゃない」

 

 合奏に入ってまず私が伝えたのは、そのことでした。重い音があるから、軽い音が生きる。むしろあなたたちに今必要なのは、例えば、小さい音をいかに小さく、豊かに表現するかという観点だったり、何を聴かせたいのか、聴かせたいなら、何を聴かせない(=感じさせる)か…といったこと。特に、アクセントといった表現記号が出てくると、部員たちは「音を出さなきゃ…」という思いに駆られて力で音を鳴らそうとしていたんですね。なので、アクセントというのは、強調であって、強調というのは相対的なものでしかないのだから、強調したあとに力を抜いて音に軽さを加えないと、それは強調したことにならないでしょ、という話は何度も繰り返し言いました。

 

 意識が変わると、音は変わる。それを実感したのが、今回の3日間でした。延べ11時間ほどの指導のうち、合奏は3時間程度。それだけの時間で、部員たちの音はガラッと変わりました。抑揚のない、無表情な演奏が一変。表情豊かな(まだ部員の表情はかたいままだけど!笑)、彩り豊かな音楽が出来てきました!!また、演奏自体も、余計な力が抜けて、以前の委縮した演奏ではなく、自信を持って、表現したい音を表現しているのが伝わってくる。聴いていて、思わず顔がほころぶ瞬間が何度もありました。まだまだ技術的には未熟ですが、とても大きな成長を見せてくれました。

 

 


 それと同時に始めたのが、「部活ノート」です。

 毎回の練習後に、生徒が振り返りを書いて、私がコメントを返す——シンプルな仕組みですが、これが予想以上によかった。読んでみると、みんな個性豊かで、それぞれの言葉で自分の演奏と向き合っていました。部員たちは、「意欲がない」「まじめにやらない」と評されることもあったようですが、ノートを見る限り、そんなことは全くない。質問してきたり、目標設定をしたり、みんな、ちゃんと前を向いている。

 この向上心を、大人がしっかり受け取って、信じて、一緒に育てていかなければいけない。そう、強く思いました。


 

 たった数日で、ここまで変わる。

 可能性しかない。これからいろんな経験を積んで、どんどん「エンターテイナー」として成長していく姿が、今から楽しみでなりません。

 

 人は、信じられると、変われる。評価ではなく、可能性を見てもらえると、動き出す。今回の部員たちがそれを証明してくれました。

流星音楽団での活動とも通じる、大切な原点を、改めて確かめられたたった3日間の出来事でした。

 

 


追記:北上翔南高校器楽部のみなさん、ありがとう。次の合奏も楽しみにしています。

こんにちは!流星音楽団です!!

 

前回のブログから数か月経って、2026年最初の記事となります。サボり気味ですみません!!

 

 

本年も、流星音楽団をどうぞよろしくお願いいたします(遅

 

さて、2025年は流星音楽団がマンオケを結成して第1回の記念すべき演奏会を開催できました。

これもひとえに皆様のおかげです。

大きく動き出した2025年。2026年は、どんなことにチャレンジしようかなー!

 

ということで、筆者(指揮者)なりのテーマですが、

2026年は、高校生への指導を体系化する、

ということにチャレンジしてみたいと考えています!!

 

私たちは、音楽や楽器、演奏が大好きな集団なわけですが、その「大好き」を

社会に還元しないともったいない!と思っていて、

・地域社会の文化振興に貢献すること

・子どもたちに音楽の楽しさを伝えて、笑顔を増やすこと

・わたしたちの後進を育成すること

の3つを考えたときに、高校生への指導を、団としてやっていくことが大事なんじゃないかという思いに至りました。

 

もともと筆者は月1でボランティアで指導には行っているのですが、これを、

団としての仕組みに入れ込みたい!というイメージです。

このイメージをどう具現化していくか、については、今後団員たちと話し合って進めていきたいと思っています。

 

 

 

さて。

今日も指導に行ってきました!!とはいえ、今日は、楽器を持たせませんでした!!

というのも、本当に素直でいい子たちばっかりで前向きに練習を重ねていることは事実なんですが、

「何を目指してその練習をしているのか」「何のためにこのメニューを組んだのか」

「うまくなりたいとは具体的にどんなイメージなのか」

といったあたりがほとんど言語化・共有されておらず、

ハッキリ言って、

頑張っても伸びないよね…というのが目に見えていたのです。

そこで、今日は目標を具体的にして、明日からの練習をもっと充実させる日にしたいと思い、

「他校の演奏(の映像)を鑑賞しよう」の会を行いました!!!

 

 

~本日のメニュー~

◆鑑賞◆

①過去の先輩方の演奏×2(YouTube)

②大阪の全国高等学校ギター・マンドリン合奏コンクールより

・2016大妻高校マンドリン部さん「マゼランの未知なる大陸への挑戦」

・2023大妻高校マンドリン部さん「明日への序奏」

・2016四日市商業ギター・マンドリン部さん「三角帽子」

・2016久慈高校マンドリン部さん「AQUA EXPRESS」

全部で6つの演奏(の映像)を鑑賞しました!

◆ワークショップ◆

①グループ分けの後、感想を発表

②PMIチャートを用いて、自分たちの課題や目標を言語化

③ピラミッドチャートを用いて、「最重要目標」「大切にしたいこと」「できればやってみたいこと」を言語化

 

 

まず、鑑賞については、多様な学校の演奏を見たかったのですが、考えが深まりそうな演奏を選びました!

どの演奏も本当に素晴らしいし、それぞれの良さがあって、面白いです!

ワークショップについては、生徒たちは最初ちょっと嫌そうな反応をしていましたが、

無理やりやらせました笑

PMIチャートは、P(プラス)、M(マイナス)、I(インタレスト)に分けながら表や図にまとめるものです。

Pには「できていること(=映像を鑑賞して、他校も自校もプラスに属していると考えられること)」

Mには「できていないこと(=鑑賞したものと自校を掛け算するとマイナスに属すと考えられること)」

Iには「できるできないの区別とは別で気になったことや興味、面白いなと思ったこと」

をグループごとに書き入れます。

それを書き入れたら、目標にしたいものを最低3つ選んでもらいました!

その時に気をつけてもらったのは、

目標というのは期限があることが大事なので、

今年度の定期演奏会もしくは全国大会(行ければ)のステージに立って演奏したとき、どういう状態になっていたいか、

という観点で選んでもらいました!

次に、ピラミッドチャートは、全員で行いました。

名前の通り、ピラミッドに項目を分けて書き入れるものです。

グループワークは私が進めましたが、ピラミッドチャートづくりは、ファシリテーターを部長に任せてみました!

 

部長はすごくスムーズに話し合いを進めてくれました!

ともすると、全部指導者が主導権を握ってしまうミーティングはよくあるものですが、

私は絶対にそうしません!生徒には、力があるんですから。

で、ふたを開けたら、やっぱり、楽しそうに話し合いできるじゃないですか!!

「信じて待つ」ことの大切さを学ばせてもらいました。

 

あるグループは「強弱の幅を広げる」ことを最重要目標としました。別のグループは「楽しむ」ことでした。

どちらも理由を説明し、ディスカッションして、最終的に「強弱…」になりました。

結論はどちらでもいいのです。具体的な行動につながれば、それでよい。

ちなみに、「楽しむ」を選んだグループは、理由をこう説明していました。

「自分たちが楽しんで弾いたほうが、聴いている人も楽しめるから」

すげー!!ちゃんと違う視点で考えられてる!!!!感動しました!!!!

ということで、感動したポイントはちゃんと伝えましたよ!

「楽しむは採用されなかったけど、「聴いている人が」…っていう視点で話してくれて、そこはすごく大事にしてほしいなと思います。

演奏は、お客さんがいないと成り立たない。我々はいつも、お客さんの視点に立って、どうしたらいいかを考えなきゃいけない。

その視点が入った目標を設定できたのは、素晴らしいよ!」

大切にしたいことややりたいことも色々出てきました!私の考えなかったことも出てきて、

私自身すごく楽しみました(*´ω`)

 

答えのない問いの答えを、みんなで創っていく、ということ。

これが、どれだけ大事な経験か、ということです。

そしてそこに大人は口を挟まない。答えを尊重し、次の行動を促す。

我々指導者は

「やってあげなくちゃいけない」

「できるように手取り足取り教えてあげなくちゃいけない」

と考えがち。

でも、答えは子ども自身がもう持っている(もしくは潜在意識の中に持っている)こともあります。

そういうものを、大人が上から与えたら、子どもは何も考えなくなります。

なので、子どもが考えつくまで、「信じて、待つ」これが、指導者のすることです。

 

とはいえこの「信じて待つ」をはき違える人がいるのも事実。

私が大切にしているのは「視点の転換」です。

考えが凝り固まっている人には、

「●●の立場だったら」とか、「昔、こんなことが~」とか、話を振ったりして、

別の視点を与えています。そこで気づくことも結構あるんです。

今日でいえば、「楽しむ」チームの感動ポイントを伝えたところとかです。

 

…という感じで、生徒たちは目標を具体化することができました。

あとは、目標達成に向けて、どう練習を組んでいくか、これから試行錯誤していく感じですね。

今後の生徒たちの成長がますます楽しみになった、ステキな時間を過ごせました!!

 

生徒の皆さんに感謝!!

今後も、当団は高校生への指導を通して、社会に貢献するとともに、

自分たちの演奏を磨いていきます!!!

 

 

 

……そうだ。

今年の演奏会は、11月23日(月祝)です!!笑

昼公演となります!

たくさんの方のご来場をお待ちしています!!

こんにちは!久々のブログ更新となりました。


さて、

去る10月12日(日)、流星音楽団のマンドリンオーケストラとしての演奏会が、おかげさまで無事終演いたしました。

ご来場くださった皆様、応援してくださった皆様、ありがとうごさいました!


〜演奏曲目〜

流星群(末廣健児)

カプリオール組曲第5曲 Pied en lair

星空のコンチェルト(藤掛廣幸)

風になる(つじあやの)

また君に恋してる

全力少年

ダンシング・ヒーロー

想い出は遠くの日々

すずめ feat.十明

カナタハルカ

グランドエスケープ

(アンコール)サークルオブライフ


来場者数:128名(目標としていた100人をまずは達成👏)


まずは、無事に終演を迎えることができ、ホッとしています。そして、ステージは本当にステキな空間だなぁと改めて感じました。


さて、ここまでの活動を振り返ってます。


〈マンオケ立ち上げに際して〉

まずはメンバー集め。個人的に、一緒にやりたい人たちに声をかけまくりました。楽器を持っていない人もいたので、団所有の楽器を購入。中古で、安くて、そこそこよさげのやつを探しまくりました。やっぱり楽器を買うのってハードル高いですよね。挑戦したいけどそもそも楽器がない………とか、金が無い………とか、そういった人たちにも気軽に練習に参加してほしい。きっとハマれば自分の楽器を買いたくなって、将来的には自分好みの音を鳴らせる楽器を購入してもっといい音が鳴らせるようになるだろうから…という、将来への投資という意味も込めて、貯金を切り崩して楽器を買い漁りました!


〈練習について〉

ブランクのあるメンバーもいたので、曲の難易度は易しめに設定した上で、昨年12月から月2回程度のペースでコツコツ練習を重ねました。仕事が忙しい中たくさん参加してくれたメンバーには感謝しかないです。途中から、コントラバスが参戦。メンバーの出入りがいくつかあって、途中からSNSでつながった方が即戦力として参加してくださり、曲の解像度がぐっと上がりました。SNSでの出会いでこんなに素晴らしい化学反応(?)が起こるとは…本当に嬉しく思います。


〈演奏について〉

細かいミスはポロポロありました。ミスはないに越したことはない。しかも少人数なので結構目立っちゃう。やっぱりもうちょっと余裕を持って演奏したかったという悔いはあります。でもミスなく演奏することについてはあんまり興味?がなくて笑、第一回で、客層も何も予想できなかったので、とにかく曲の魅力を余す所なく飛ばすことだけを考え、当日のリハーサルでは結構細かく音の鳴り方や響き方を吟味しました。

ホールで音を鳴らすということは、それだけ空間が生まれるということですから、空間をどう利用するかというのがポイントになってきます。マンオケの場合、音の立ち上がり方がどう聞こえるかが重要だと思うので、音自体よりも「空白」をどう生み出すかを大事にしました(つまり休符をどう「弾く」かということですね)。ここについては合奏の段階でも結構言いました。休符は休みではないのでね。


〈お客様アンケートより〉

今回は、マンドリンオーケストラって何だろう…???というお客様の来場が予想されたのとそもそもそういう方に来てほしい!という団長の強い思いもあり、ポップス多めのプログラムになりました。マンオケ的には珍しいプログラム編成だと思われます。でもこれが結構好評いただいたようでした。そして今まであんまり自覚してなかったのですが、我々、ポップス得意かもです笑 ポップスをかっこよく弾くのって、複雑なことではなくて、基本的にはリズムのパターンで弾き方を変えるだけなので、簡単です。次はジャズとかもうちょっと複雑なリズムに挑戦してみたいな〜とか思ってます!!

マンオケ曲については、もうちょい工夫の余地があったように思います。これから練習の質を高めていきたいです。

アンケートではたくさんのお褒めの言葉や助言をいただくことができました。曲のリクエストもたくさんいただきました。次回の演奏会に向けて、大事にしていきます!ご記入下さりありがとうございます!!


〈全体的に振り返って〉

何よりも、演奏することの楽しさ、幸せを噛み締めました。やっぱりステージは特別です。ステージに立って、お客様の前で音を鳴らせるって、本当に素晴らしい経験です。私は、100%楽しみ尽くしました!


〈今後に向けて〉

第2回の演奏会、もちろんやります笑 開催日が決定したらお知らせしますので、ぜひご来場ください!

次回に向けては、もうちょい個人個人が表現の幅を広げられるように奏法(右手も左手も)を吟味するところに重点を置きたいと考えています。

高校生への指導も、できたら組織としてやっていきたいなあと思っています。ここらへんはメンバーと協議し、何ができるか考えていきます。


長くなっちゃいました。すいません。


応援してくださった全ての皆様に感謝し、また皆様にお会いできることを楽しみに、練習に励んでいきたいと思います🌟


今後の流星音楽団を、お楽しみに!!