1999北海道ツーレポ③ | @流星号の「人生ツーリングだぁね!」

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バイクツーリングの備忘録としてヤフーブログで書いていましたが、引っ越してきました。
キャンピングカーを買ってしまったので、ツーリング行かなくなっちゃったなぁ。

1999北海道ツーリングレポート ③

8/8 日 朝雨後快晴
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 朝、雨に降られ撤収が大幅に遅れる。
 朝食 ボタンエビ頭、卵入ラーメン、暑寒メロン、珈琲
 もう一泊ウトロ側でしても良かったが今日、酉クンと合流しないとお互いすれ違いコースなので会えなくなってしまう。待ち合わせ場所はサロマ湖キムアネップキャンプ場。昨日躊躇しながらも知床五湖に行っておいて良かった。
 鼻先で飛沫をあげるオシンコシンの滝は涼しげで気持ちいい。
 酉クンお奨めなので、斜里町のジャガバター。これで昼食
 網走刑務所はなくなり博物館になっていると思い(有料駐車場まであったし)スケッチしていたがどうも様子がおかしい。アラマ、ホンマモンでした。即、博物館へ移動し、見学。異常な暑さの中、端からゆっくりと見ていく。1/3程廻り暑さで気を失いかけたとき酉クンから電話。もうサロマ湖のキャンプ場に着きました。なら、オイラも暑いからもう行くワイ。と言って電話を切ったが、案内図を見るとこれからが見所の監房などがある。汗だくで駆け回る。あちこちに氷柱が置いてあり火照ったオデコを押しつける。ジューーー
イメージ 3 今夜は仲間と宴会、飲んで喰うぞぉ。カニの店に寄り、毛ガニ二匹。サロマ湖近くのスーパーでシマエビ、焼き肉、メロン、ビール購入、氷を入れたクーラーに入れる。
 ところでキャンプ場はまだか?サロマ湖の夕陽を見たいのに間に合うのか?キャンプ場の入り口に着いた時、夕陽は水平線五㎜上空で待っていてくれた。セーフ、ありがとう。酉クンも写真を撮りに出てきておりお互い夕陽を撮影しながら慌ただしく再会の挨拶を交わした。
 テント設営中、待ちくたびれた酉クンは夕食調理開始。調理と言ってもレトルトのカレーとご飯を温めるだけなのだが、彼にとっては画期的、キャンプで火を使うことだけで感動的なことなのである。前回のツーリングキャンプの時、僕のやり方に刺激を受け調理道具一式揃えてきて今回はデビュー戦なのである。が、またまた驚かしちゃうぞ。
 先発で来ていた彼はテント隣のライダー(千葉から来た青年)と仲良くなっており、(そうなんです、彼は誰とでもすぐ仲良しになっちゃうんです)一緒に宴会。毛ガニとシマエビを肴にビール、ワインで乾杯。男ばかりじゃ色気がない、僕の後ろのテントのライダー(うら若き美少女)を誘いに行かす。すぐ戻ってきて「テントが閉まっているし、寝てるんじゃないのかなぁ?」「まだ七時だぞ、寝てるわけないだろ、声かけた?」しょうがないオイラの出番だ。声をかけるとすぐ快く出てきて参加してくれた。ヤブ蚊を避けるためテントに入っていた奈良から来たライダー、20歳のリエちゃんであった。湖畔なのでヤブ蚊がすごい。虫除けスプレーを吹き付けておいてもしばらくすると服のあちこちに止まり針を立てているド根性ヤブ蚊だ。
イメージ 4 カニも食べ終え焼き肉タイム。バーベキュウコンロを組み立てる。これが今回目玉の一つ、僕の手作りでテーブルの中に収まってしまうスグレ物、そのテーブルはコンテナの蓋に収まってしまう超スグレ物なのだ。炭をガスコンロでおこし焼き肉が始まる。「炭まで持ってきているー」と、バイクツーリングのキャンプでこんなの見たことないとビックリしてた。愉快愉快。酒も肴もなくなった夜更け、クーラーで冷やしておいたデザートのメロンの登場、トドメを刺した、参ったか!!カンラカラカラ。プロナチュラリストツーリングキャンパー、@流星号の高笑いがサロマ湖畔に響きわたった。

8/9 月 快晴

 暑くて起床。湖畔の草原キャンプ場で日陰がなく、直射日光直撃、テントサウナ状態。酉クンはテントを片づけていた。素早い!あまりの暑さに皆食欲もなく黙々と撤収。僕は朝食、トマト、珈琲
 酉クンは南下、僕は北上。ここでバイバイ。方向が同じリエちゃんと北勝水産でホタテを食べた後、バックミラーに映る、スピードが遅いリエちゃんに手を振り宗谷へ。
イメージ 5  できれば今日中に礼文島に渡ってしまおうと思い、フェリーの最終が15:05なので寄り道はなく只々走る。道も景色も単調でいくら走っても変わり映えしない。
 宗谷岬 慌ただしくスケッチ、お約束の石拾いは。アラ、宗谷岬の先端は人工の石垣が海にそのまま落ち込み石が拾えない。本州最北端(大間埼)、最東端(トドヶ埼)、日本最東端(納沙布岬)の石を皆揃えてきたのに残念。フェリーの時間が迫ってくるのでバイクに立てる旗と、コンテナに貼るステッカーを大急ぎで買い出発。岬を出たところの海岸で最北端の石として拾う。
イメージ 6 何とか乗船時間までに稚内フェリー乗り場に着いた。が、この季節、これが最終便ではなく後2本もあった。知っていれば流氷館も見たかったしスケッチもできたし食事もできた。正確な情報を掴むことは大事だなぁ。今日の昼食は走りながらソーセージを囓っていたんだぞ。
 2時間弱の船旅、売店で買った大福を食べ、スケッチの色付けをしていた。
 礼文島、香深港フェリーターミナル付近の店で食料買い出し、久種湖畔キャンプ場へ。右手に利尻島を眺めながら海岸線を北上。きれいに整備されたキャンプ場でコインランドリーもあった。受付の女性は大島智子似の親切な美女。
 テント設営後、最北端のスコトン岬まで夕陽を見にバイクを走らす。今日も夕陽は海面5㎜上で待っていてくれた。毎日ありがとう。夕陽はトド島の左にゆっくりと島を海を黄金色に染めながら沈んでいった。誰もいない最北の岬で只一人夕陽が海に沈むのを眺めている。贅沢な時間だなぁ。陽が沈むと急に冷え込んでくる、帰り道、日本酒を買った。
イメージ 7  キャンプ場に戻り夕食の準備。毎日きれいな夕陽を見て夕餉の支度、満天の星空の下で酒を飲み寝る、贅沢な生活だ。気が付けばもう東京を出て十日以上過ぎた。学生時代以来でこんなにキャンプ続けられるか不安もあったが杞憂に過ぎなかった。やっぱ、キャンプのプロだわさ。

8/10 火 快晴

 朝食、焼き鳥丼、卵入味噌汁。強風と強烈な陽射しのためテント内で調理。
 今日はのんびり観光。南に下り、桃台猫台展望台、元地を抜け地蔵岩で、スケッチし、屋台のような店でウニ丼の昼食。プチ丼なので量はないが礼文島のウニなので味は極上。メノウ浜でメノウを探す。海が荒れた後でないと大きな物はないそうで小豆粒ぐらいの白いメノウをいくつか拾った。
 桃岩展望台で花の監視員のご老人と話す。聞けば花の盗掘は後を絶たず悲しいことだと嘆いていた。盗んでいっても決して育たないのだ、育てられるならお願いしたいと言っていた。監視員の人達が木道近くに咲く花を、観光客の人達によく見えるようにとその花の廻りの雑草を刈ってみると2~3日後に花は枯れてしまったそうだ。人間にとっては雑草だがその花にとっては共生していた仲間だったようだ。それほど難しい物ですと話していた。すっかり話し込んでしまったがのんびり日程だからできる事、楽しかった。
 島の南端、知床港から利尻島のスケッチ。
 島の玄関、香深で今夜はお祭り。屋台がたくさん出ており、ウニの無料試食サービスもある、参加せねば。港近くに流星号を置き、焼きウニ、アワビバター醤油焼き、ホッケ焼き、カニ飯を買ってキャンプ場に戻る。料理をテントの内に置き、今日は金田岬へ夕陽を見に行く。昨日行ったスコトン岬とトド島がシルエットになって茜色の空に浮かぶ。トド島の向こうに夕陽は消えていった。今日もたった一人で夕陽が沈むのを見ている。都会暮らしだと夕陽が沈むのを見ている時間も習慣もないので、何かとっても心和む懐かしい時間を過ごしているようだ。
 キャンプ場近くの銭湯に行き汗を流す。サッパリしたところで海の幸に囲まれたちょっと豪華な宴会。幸せすぎて怖い!取り敢えず、乾杯。
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