ウルトラマンアルファ 第1話 計画の始まり  
中編

宇宙忍者 バルタン星人 アルファタイプ  

登場

本編↓


〜地球〜

1710年 

江戸上空


バルタン星人を追い詰めたが 場所は地球に移していた。


本来なら宇宙空間で倒すつもりだったが予想以上の抵抗に アルファ自身 手間取った結果なのだ。

「ココハオマエノシニバショ!ムワァァァ!」

「なに!?」

向かい合わせになると バルタンは全身に力を込め始めた。

みるみる増える腕 計6本の腕から一斉に放たれる光線はアルファの光線を討ち破り

地上へと押し出していく。

アルファのカラータイマーにヒビが入ると その光が青から赤に激しく点滅し 最終的に砕け散ってしまった。

「ぐわぁぁぁ!?」

苦しい悲痛な声が響く中 アルファは巨体を保つことが出来ず 小さな光となって地上へと消えた。



江戸

神山(しんざん)


頂上にある大きな樹木

その下で アルファは巨人の姿から人間の姿になり 最後の力を振り絞って

空に浮かぶ バルタンに手を伸ばすも力尽きてしまった。


雨と雷が落ちる中

アルファは何者かに背負われ 

とある家に長屋に辿り着いた。



薄っすらと蘇る意識 瞬きを何回かして ようやく視認出来た 木材の天井

アルファはガバッと上半身を起こして 自身の体と辺りを見渡す。

「ここは……何処だ……」

毛布を退けて、立ち上がり 人の気配がする方向へ向かう。

トントンと 音が鳴る台所

そこには 1人の女性と ちょこんと座って服を畳む少女の姿があった。

「あっ!お母様!起きてくれましたよ!」

少女が母親にそう言うと 振り返って笑みを浮かべる女性

アルファは目を背けて 何回か袖でゴシゴシとして ようやく 彼女の顔を見る。

「目を覚まされたのですね。山の頂上で、この子が貴方様を見つけて ここまで運んでくれたんですよ」

「……見たところ、お前達は人間か。ありがとう、礼を言う」

少し警戒心があるアルファ  久しぶりに目視出来た人間を一瞬星人が化けた姿と思ったが どうやら正真正銘の人間で安心した様子。

「私、神宮寺茜って言います!貴方様のお名前をお聞かせしても良いでしょうか!」

「人としての名前は無い。好きに呼べ」


細い目で茜を見つめて 冷たくあしらうアルファ

その様子を見ていた母親は 茜の隣に立ち 微笑む。

「まぁまぁ、この子ったら。あ、申し遅れました。わたくしの名は神宮寺彩音と申します。お名前が無いと言う……と?」

「俺は人間じゃない。この星とは違う場所からやって来たウルト……!」

そう言い掛けた時だった。

微かだから遠くの方から音が聞こえ

アルファは反応し、2人の間をすり抜けて 家を飛び出した。

「あ、あの!?茜、ここで待っていなさい」

彩音は茜を待たせて 家の前で立ち 空を見上げるアルファに声をかける。

「色々聞きたい事がございます。その、今」

「……言ったはずだ。俺は人間じゃない」

顔の半分を一瞬だけアルファの顔にし それを証明する。

彩音は驚くも 息を呑んで 質問を続ける。

「心も読めるのですか?」

「あぁ。それが?」

「人間は心を読めません。私の質問を先に読んで答えて下さった。それだけでも信じてみようと思います」

アルファはそれに何も返さず 空をジッと見つめて 拳を握りしめる。

彩音はその反応と見た目、口調から自分の父親の姿を薄っすら思い浮かべる。

「名は無いと言いましたよね。だったら、わたしの父の名から取ってみてはいかがでしょうか?」

「勝手にしろ。どうせ 1日だけの仲だ」

冷たい返しにむぅ…とする彩音

家に帰って 習字道具を取り出し 茜に名前を考える様に伝える。

そして 6分後

紙に デカデカと 「京介」と描かれ 壁に飾られるのであった。


ある程度して アルファが帰ると

その文字を見て 彩音に問う。

「さっきはなかったが、なんだこれは?」

「貴方の名です。京介。この子が考えてくれたんですよ。発案は私ですけど」

茜の頭をポンポン 優しく叩くと 嬉しそうに笑顔を見せている。

「京介……別にそう言いたければ それで良い。どうせ すぐ俺は帰る」

「たった1日と言いますが。1日は長いんですよ?分かってます?」

「そうです!そうです!京介様!」

アルファ=京介にしがみつく茜

似た者なのか 改めて2人の容姿を確認する京介  外見がよく似ていると思いながら 名前の件も含めて 受け入れる事にした。


後編へ続く