甲斐「最近、“ジェノサイドを止めろ”“平和を守れ”って言葉をあちこちで聞くな。

 どこも“愛”とか“人権”とか言ってるけど、なんか違和感があるんだよ。」





流星「その違和感は正しい。

 愛の名を語る声でも、神の霊から出てるとは限らない。

 “正義”を叫びながら、神の契約を壊そうとする霊もある。」


甲斐「たしかに報道もそうだな。

 イスラエルが悪いって一方的な話ばかり流してる。

 ガザの被害は映すけど、イスラエルがどれだけ警告してるかは言わねぇ。」


流星「それが“情報の霊”の働きだよ。

 半分の真実で印象を作り、人を“感情の側”に引き寄せる。

 でも、神の正義は人の感情じゃ測れない。

 イスラエルは神が選んだ民。

 完璧じゃなくても、“約束の器”なんだ。

 その器を悪と断定する構図は、霊的に危険だ。」




甲斐「つまり、“羊と山羊”の話か。」


流星「そう。

 マタイ25章でイエスが言った通り、

 終わりの時には、“イスラエルにどう接するか”で分かれる。

 今はまだ艱難時代じゃない。

 でも、すでにその前触れが始まってる。


それから、王は左側にいる人たちにも言う。『呪われた者ども、わたしから離れ去り、悪魔とその手下のために用意してある永遠の火に入れ。 お前たちは、わたしが飢えていたときに食べさせず、のどが渇いたときに飲ませず、 旅をしていたときに宿を貸さず、裸のときに着せず、病気のとき、牢にいたときに、訪ねてくれなかったからだ。』」

‭‭マタイによる福音書‬ ‭25‬:‭41‬-‭43‬


 世の中がイスラエルを責め立てる空気になる中で、誰が真理の側に立つかが試されてる。」


甲斐「今の反イスラエルの空気そのものが、“霊的リハーサル”みたいなもんか。」


流星「そう。

 いま羊として立てない人は、艱難の時代にはもっと立てなくなる。この社会問題の裏側には反キリストが働いている。

 信仰者が“愛と平和”の言葉に酔わされ、

 神の契約を見失っていく——

 それが“山羊の側”への静かな流れなんだ。」


「イエスのことを公に言い表さない霊はすべて、神から出ていません。これは、反キリストの霊です。かねてあなたがたは、その霊がやって来ると聞いていましたが、今や既に世に来ています。」

‭‭ヨハネの手紙一‬ ‭4‬:‭3‬

「わたしたちは知っています。わたしたちは神に属する者ですが、この世全体が悪い者の支配下にあるのです。」

‭‭ヨハネの手紙一‬ ‭5‬:‭19‬



甲斐「じゃあ、どうすりゃいい?」


流星「まず静まる。

 ニュースやSNSより、神の言葉を聴く。

 怒りや恐怖の中に主はおられない。

 聖霊はいつも“平安”を伴って語る。

 平安のない声は、どんなに正しそうでも違う霊だ。」


甲斐「……なるほどな。

 結局、平安がコンパスなんだな。」


流星「そう。

 そして、真理と愛を切り離さないこと。

 “真理なき愛”は欺き、“愛なき真理”は裁きになる。

 羊はその両方を持ってる。山羊はどちらかに偏る。」



流星は夜空を見上げて、静かに呟く。


流星「……艱難は、まだ始まっていない。

 でも、神の目から見れば、“選別”はもう始まってるんだろうな。」


甲斐「ああ。

 なら、俺たちは平安を守って立つ。

 人の声より、主の声を選ぶ。」