結構バッサリした書き方をしてます。
ダウン症の龍樹さんを育ててきて
感じたことです。
ダウン症全般の平均値ではございません。
あくまで、龍樹さん基準の意見なので
その辺は誤解のないようお願いします。
健常者もダウン症も
この世に生まれたときは
スタートラインはみんな同じで
出来ることと言えば
泣くかミルク飲むか排泄するか
笑うか寝るか・・・・
1歳くらいになると
つかまり立ちしない言葉も少ない
反応も少ない成長も遅い・・・・
3歳くらいになると
オムツが外せない
お絵かきが下手くそ
言葉も不鮮明
成長もますます遅い
5~6歳ともなると
健常者とは歴然の差が
10歳くらいになると
心折れます
私は龍樹さんが中学生になる頃には
もう何も期待しなくなりました
支援学校に行く前に
担任になる先生との
面談がありましたが
『龍樹さんには何も期待してません
お話も上達しないし字も覚えないし
もう打ち止めやと思ってるんで・・・
とりあえず外に出して恥ずかしくないように
教育してください』
とお話しました
すると先生がびっくりした様子で
『お母さんまだまだ伸びますよ
他の子供達も中学校の3年間で
ぐっと賢くなるし落ち着いてます
諦めないでください』
と言いました
数字なんて3歳のころから
お風呂で指折り数え続け
ひらがなも6年間みっちり
なぞり書きやらあいうえお表で
勉強してきたけど
全然覚えられてない
小学校の6年間で
いろんな経験もさせて
いろいろ教えてきたけど
相変わらずのマイペースで
ボケーッとしてる
イヤなことはひたすらフリーズして
拒否るし・・・
もう無理やって~
それこそ3歳くらいまでは
なんとか健常者についていけるかも
なんて淡い期待を抱いてましたが
歳を重ねるごとに
差は開いていくばかり
今思えば当たり前
染色体レベルでバカなんですよ~
(言葉悪いですけど)
そりゃ手帳の等級も上がっていきますよ
手帳の等級って何が出来る出来ないで
決めるものではなくて
実際の年齢と知的な年齢の差で
決まるそうです
知ってましたか
(全く知らなかった私)
なので出来ることが増えても
基本的な能力が低ければ
年齢を重ねるごとに重度になるのです
龍樹さんは
小4くらいの時に最重度確定
5歳くらいまで中度でした
メディアなんかで
ダウン症でも活躍されてる方も
たくさんいます
きっとこの子達には
生まれもっての才能が
それぞれあるんでしょう
龍樹さんはいわゆる
お勉強に関する才能は
全くございませんでした
はい
今もございません
きっとこの先も
その代わりと言ってはなんですが
生きていく才能は抜群です
タテがだめならヨコにしてみよう
と自分なりに判断してくれます
周りから可愛がられる方法を
よ~く知ってます
その場の空気を読み
立ち振る舞いを変えます
その賢さが
たまに腹立たしくなりますが
生まれたばかりの
ダウン症の親御さん達は
将来どうなるのかしら
どのくらいまで
成長してくれるのかしら
育てていくの大変かしら
と不安いっぱいでしょう
3歳4歳5歳・・・・
健常者と比べてしまい
ツラくなることもあるでしょう
何でウチの子はダウン症なんだ
と悔しくもなり
周りが羨ましくもなるでしょう
でもそれが当たり前です
ガッツリそう思っても
いいと思うし
妬んでもいいじゃないですか
私たち人間だもの
ダウン症じゃなくても
やんちゃな子供もいれば
賢い子供や言うことをきかない子供
かわいい子供や泣いてばっかりの子供
聞き分けよくって素直な子供
いろいろいます
健常者同士でもよその子供を
羨ましくなるんですから
龍樹さんには
お勉強の才能がないのに
ビシビシと教えた6年間
元々持ってない才能なのに
厳しく教えて申し訳ないことを
したなぁと思います
赤ちゃんに歩け
と言ってるようなもんですよ
と今だから分かる
いろんな経験をさせたり
厳しくしたりするのも大事ですが
今はこれ以上無理だな・・・
と引き際も大事です
健常者のような成長の物差しは
ございません
なので3歳でオムツ卒業とか
1歳前後で歩き始めるとか
彼らには全く意味のないものみたいです
その子達にとって
来るときが来れば
出来るようになってます
多分
怠けてるだけという話も
チラホラありますが
龍樹さん遅咲きタイプで
中学生からグングン成長
今やひとりで1日お留守番も出来るし
結構放置プレイでも安心です
『龍樹さんかしこいなぁ』
と言われることもありますが
時計も読めないし
(分からないフリの可能性有)
字も書けないし
お話も下手っぴやし
龍樹さんのダウン症の同級生は
字もしっかり書けるし
時計もばっちり
なんならひとりでバス乗ったり
ちょっとした料理も
でもひとりで1日お留守番は
出来ない~とかです
え~っと
結局何を伝えたいのかと言うと・・・
ダウン症は
成長が遅くても
知的障がいがあっても
それが当たり前
恥ずかしくもなければ
引け目に感じることもない
気にとめることもな~い
ほんとにみんな違うのです
ダウン症が個性なのではなく
ダウン症な彼らが個性的なのです