20代前半。黒歴史がさらに黒くなった時期。
一人のフランス人と会った。

フランス人の30歳のピアニスト。男。
20代前半に日本に、ピアノの仕事できて、日本にはまって住み着いたらしい。
来た当初は、その端正な外見から、女子高生に毎日囲まれて、アイドルだったらしい。


ひょんなことから知り合って、話をする仲になった。
腹も出ていたが、モテまくりなのは一瞬で分かった。
一緒にいると、女性から声をかけてくる。逆ナンが多いのに、最初は驚いた。
街にファンがまだ何人かいた。女子高生の間では有名みたいだ。

デザイナーの女性と付き合っていて、もう女遊びは卒業していたが、
過去は派手に遊んでいたようで、世界中の女性と寝ていた。
どの国が一番いいか聞いた気もするが、忘れた。
30カ国くらいの人とやってた。
女を口説くのは、最高のゲーム。何回か、このセリフを口にした。

自分は当時、付き合った女性と別れて、
「もう恋なんてしない」と、大真面目に言っていた。
いわゆる黒歴史。何もかもがつまらなかった。

このフランス人は、たまに豪華なパーティにでて、ピアノを演奏していた。
その他に、高級住宅街の小学生相手に、家庭教師をしており、それで食べていた。
最初は、楽しそうに見えていても、だんだん本質が見えてくる。
タフガイに見えたが、寂しがりやで、励ましてくれる人がいないと、ダメな人。

たまに孤独に襲われて、フランスに帰りたくなるって。彼女がいないと生きていけないって。

デザイナーの彼女は、大手ファッションメーカーのデザイナー。明るく活発な人だと思った。
海外から生地を買い付け、縫ったりしていた。男性社会の会社で、紅一点で働くのはキツく
ノイローゼや不眠症になるらしかった。会社でいじめられるって。
このフランス人とデザイナーは、ギリギリのところでお互いを支えあってた。

フランス人の家に行くとき、自転車の後ろにのせてもらった。パトカーを見つけ、交通違反の話になった。
警察の相当偉い人にパイプがあるから、交通違反しても大丈夫とか言ってた。
なんかあったら言ってくれって。たぶん、それは嘘。

彼の家は普通のマンション。彼女と同居。部屋の一室をファッションルームみたいにしてて
デザイナーの彼女が作ったジーパンや服が、何十枚も置いてある。彼はモデルになるらしい。
青は青でも、微妙に色が違ったりデザインが違うのが、山積みにされていた。
祖母の写真が飾ってあった。有名人だった。

シモネタもよく話した。
そのフランス人いわく、日本人は、フェラチオで精子を飲まない。
何のためにフェラチオをするのか、分からない。
世界では、飲むためにやるらしい。飲まないのは、日本だけ。って。
フランス語では、フェラシオン。フィラーショオンって発音するんだっけ。

最初、このフランス人は、パニックになったらしい。
イク時に、顔を背けたり、吐き出すのを見て、パニックになったらしい。
いまだに理解に苦しむって。

それと、日本の女は、エッチの時、泣いてるようなあえぎ声をだすって。
エッチを楽しんでない感じ。いじめてるようで、萎えるって言ってた。
最初、何で泣くの?って聞いてたらしい。

喧嘩もあった。
日本は中国の一部とか抜かしやがった。漢字は中国のものだからだって。
こっちから見れば、フランスもイタリアもスペインも似たようなもんだと言ったら
イタリアとスペインは全く違うと怒って反論してきた。
日本と中国の違いを説明するのは、めんどくさいのでしなかった。
まあ、このフランス人の感覚は、ヨーロッパじゃ一般的なんだろう。
日本なんて、極東のアジアの隅に浮かんでる島だもんな、あっちから見たら。
漢字にはまって、漢字の練習をしてたけど、中国と日本の違いはもう理解できただろうか。


自分の仕事が急に忙しくなり、ぷっつりと縁は切れた。あっけなかった。

ジェ ブー パハレ フランセ 
(フランス語が話たいです)

この言葉だけ、いまだに流暢にしゃべれるが、後は全部忘れた。

以外と、節目節目に使い、自分を助けてくれる。