ゴルフとビジネス

登山家
何故 ゴルフをするのか。そんなことを真面目に考えて見たことがあるだろうか。有名な登山家、ジョージ・マロニーは何故エベレストに上るのか (Why do you climb Mt. Everest?) と聞かれて そこに山があるから (Because it is there.) と答えたのは有名なお話だ。

何故 ゴルフをするのか の答えに関連する面白い記事が 少し古くなったが 2007年 4月のアメリカ、フォーチュン誌のネット版に掲載されていたので ここで ご紹介しよう。ある女性読者から ライターに寄せられた 「昇進するために 私はゴルフをしなければならないでしょうか?」 という質問に対しての回答である。その回答では 最もパワフルなビジネスと昇進のためのツールの一つがゴルフ (one of the most powerful business and career-development tools) だと説明している。加えて、ゴルフをするキャリア・ウーマンに対するサーベイの結果で ゴルフが今の自分の出世や成功に貢献しているかとの質問に Yes と答えた女性が 極めて多かったというサーベイ結果、また、大手コンサルティング会社 KPMG マーケティング部門のトップだった女性 Hilary Bruggen という人が キャリアやビジネス・ディベロップメントのツールとして身に付けておきたいゴルフの基本とマナーを教えるサービスを提供する会社 (www.strelmark.com) を 前職を辞して設立したという話も紹介されていた。日米のビジネス環境や文化の差はあるものの 参考になるものだ。

日本において ゴルフが 最もパワフルなビジネスと昇進のためのツールになるかどうかは疑問も残るところだが、ゴルフが ビジネスに役立つことは 誰もが認めるところであろう。例えば、ビジネスのパートナーや上司、部下などの性格を知る上でも ゴルフは役に立つ。マナーが悪く、ルールを守らない人、それ以前に そうしたこと学ぼうともしない人も居ようが、そんな人達とビジネスをして 成功するとは思えない。また、相手の立場や気持ちへの配慮が出きる人、出来ない人が居るが、そんなことも ゴルフを一緒にすれば 大体分かる。さらに、プレー中やプレー後の言い訳と愚痴。誰でも 失敗や不運なこと、そして、悪い結果には遭遇するもので、そんな時はネガティブな人間性が出易いものだが、好感が持てる ポジティブな態度を見せられる人なら 一緒にビジネスをしてみようかとも思うものだ。

いずれにしても、時々練習場でボールを打ったり、ゴルフ場に行ってラウンドするだけではなかなか上達しないのがゴルフである。ビジネスでも ただ会社に行って与えられた仕事を消化するだけでは面白くないはずだし、その成果も大きなものは期待出来まい。ゴルフが楽しいと感じる大きな理由の一つは上達するプロセスにあるが、仕事も同じで、そこには何らかの工夫が必要だ。