49日・・・。

千穂がいなくなって49日。49日も経った気持ちはどこにもない。
今でも家にいると、千穂がチャリんこに乗って帰って来る様な気がする。
帰ってきて、すぐに晩ご飯作ってくれる様な気がする。

千穂と出会えた事に感謝してる。
そして、今日と言う日に千穂を思ってくれてる、大切な仲間にも感謝してる。

色んな人に感謝して生きてる中で、一つ改めて思った事があった。

・・千穂を生んでくれて育ててくれた達也と豊美。
今日は49日で、久しぶりに一緒に食事に行けた。

達也と豊美が、千穂を生んでたくさんの愛情で育ててくれたから、俺は大好きな千穂と
めぐり逢う事が出来た。

だから達也と豊美、本当にありがとう。
千穂っていう素敵な子を生んで育ててくれて。

二人が生んで育ててくれた千穂っていう子は、本当に素晴らしい女性になったよ。
誰からも好かれて、誰にでも優しく笑顔で接する、最高の女性に。

自分が病気で辛くて苦しかったのに、夫の俺や家族みんなに気を遣う様な女性だった。

それなのに俺は、結婚させてもらう時に、達也と豊美に、俺の一生をかけて千穂を幸せにするって約束したのに、3年という短い時間しか一緒にいてあげれなくてごめんね。

もっともっと一緒にいて、千穂を幸せにしてあげたかった。
もっともっと一緒にいて、千穂をいつまでも笑顔でいさせてあげたかった。

・・・でも俺思うんだ。
49日で亡くなった人はもうこの世からいなくなるって言われてるけど、
これからもまだ、千穂は達也や豊美、俺のそばにいてくれてるって。

千穂の姿は目には見えなくて、あの笑顔を見る事は出来ないけれど、あの太陽の様な
満面の笑みで笑ってた千穂は、きっとずーっと、そばにいてくれてるって。

千穂。いつかまた千穂の笑顔を俺に見せてね。

それだけは、いつまでも願い続けてるから。