夕方、部屋にいると田舎の父親から2週間ぶりに電話が入る。


父:「おい、元気にしとるか?頑張っとるか?」

自分:「・・・・・・。あ、ごめん。元気・・。」


この時点で「異変」に気づかれた。

基本的に自分は家族に全く嘘が吐けない・・・。


あまりにテンションの低い自分の異変に気づいた父は、この時点で薄々気づいてたらしい。


呼吸がおかしくなりながらも、単位を落とし、3留が決定したことを説明。

途中、情けないことにあまりの自分のダメさに涙が垂れてしまった。


ただひたすら謝った。お金のこと、世間体のこと、内定が取り消されることになり地元にはもう戻れないこと・・。

母親にも父親にも「世間体なんて気にすんな!」「変なこと考えるなよ!既卒で就職出来る人もおるんやからな!」となだめられた・・。


ますます自分のことが情けなくなった・・。


働き者の父、優しい母・・・。留年なんてせずに無事に大学を出て就職し、今はもう家庭を持つ姉。

何でオレはこんなダメな生き方しか出来んのだろ・・。弱いのだろ。


3留目の就職活動は「難しい」でも、田舎に住む両親を安心させるために職を探したい。


この情けなく悔しい感情を忘れないために、紙にマジックで今日の日時を書いて

「今の情けなさを忘れるな!」と書いて机の上の壁に貼った。


ここ数日、誰とも会話をしてなかったが、話した後は心が静まった気がした。


ネットを使い始めた約1年くらい前から、ネットラジオの存在に気づいて、自分はリスナーであり、個人的にジャズが好きなので音楽系放送のDJもしていた。


今年に入り、あるNPO団体がニート、引きこもり向けにラジオ放送をしていることに気づき、ほぼ引きこもりの自分は他人事のように思えず、常連リスナーになっている。 放送中は他のリスナーさんとチャットのやり取りをしている。


昨晩はニート、引きこもり向けの放送なのに、恋愛や結婚についてある作家さんとブライダルジャーナリスト(?)が話していた。


正直言うと、今、ニート、引きこもりの状況にいる存在にとっては恋愛、結婚なんて「異世界」の話でしかない。

(去年の春には2留にも関わらず、すぐに優良企業から内定を得ることが出来て、「ちゃんとしたオトナ」になれるとは思ってたけど・・。)


放送中は全く関係ない話で他リスナーと話してた。他のリスナーも明らかに他人事だったからだろう。


今は明るい未来が描けないでいる。頭に浮かぶのは「子供の頃に見下していたダメな大人になった自分」


こう思い描くことしか出来ないのは、これまでの自分の行いの結果だと分かっている。

誰かのせいに出来ないことも分かっているし、誰かのせいにしても、より自分の劣等感が強くなることは分かっている・・。


「人生って自分の思ってる以上に障害が多いな。」と24歳のオッサンになって気づく。


チャットしてた相手が高橋がなりのブログを勧めてくれた。 


気づいた。24歳のオッサンになって、自分は時間の使い方が間違っていた。


高橋がなりの言いたいことは「嫌なこと、面倒なことは早く終わらせて、残り時間を楽しめ」ってこと。

8月31日に泣きながら宿題に取り組むのではなく、結局やらなきゃダメなことは7月中に終わらせて、8月は思いっきり楽しめってこと。


自分は確実に前者だった。「あと20日、あと10日、あと5日」と頭に心配事がよぎりながらも、遊ぶという

思い切り楽しめない生き方をしていた・・。


もう普通のオトナならば誰でも気づいてる、当たり前のことに今更になって気づくのであった。


塞ぎ込んで部屋に閉じこもってても仕方がない。 


まず目の前の事を処理しよう。


来週、テスト2教科(4単位)がある。 今晩から予定を立てて処理します。

再来週にテスト1教科(2単位)。来週の月曜2限に講義。

残りのレポート。来年度も留年するんだから、急ぎで仕上げる必要もないが、今年度中に仕上げる。


励まされた文章があった。


620 :就職戦線異状名無しさん :2007/02/01(木) 00:47:32
>>619
漏れは多留ではないが2浪1留のFラン大。
もう失う物は何もねーと思ってとにかく明るく元気良く面接受けるようにしたら、いつのまにか内定3つもらえてました。
ま、中にはネチネチと突っ込んでくる面接官もいたが、そんなん気にしてらんねーってくらいの気概でいけばきっと大丈夫。人物を見てくれるとこはちゃんと見てくれる。

そして

どんなに強く見える人間も必ず弱さが存在する。

強い人間というのはその弱さを意地という名の反骨精神にすりかえる。


地元のジョブカフェ会員にも登録した。

多留より厳しい状況の既卒の人たちも頑張ってるらしい。

独りで悩み続けるより同じ悩みのある誰かと一緒に行動すればより頑張れるような気がした。