【2内卒試】呼吸器
【呼吸器】
結構基本的なことが多いですが、一応アップしました。
間違いとか変なところにもし気づいた方は教えてください。
☆抗酸菌・結核
・ナイアシンテスト:結核菌は他の抗酸菌よりもニコチン酸(ナイアシン)の産生が多いので、鑑別に使える
・小川培地:リン酸塩をナトリウムじゃなくてカリウムにした培地。結核菌も抗酸菌も生える。
●非結核性抗酸菌症
・Mycobacterium avium complex:最多
・Mycobacterium Kansasii:肺化膿症の原因とはなりにくい
・Mycobacterium intracellulare:抗結核薬感受性が低い
●抗結核薬と副作用
イソニアジド→末梢神経炎
リファンピシン→胃腸障害
ピラジナミド→関節痛
ストレプトマイシン→ストマイ難聴(Ⅷ障害)
エタンブトール→視力障害
●結核菌培養検体・・・痰か胃液
●病理・・・乾酪壊死+ラングハンス巨細胞(核が馬蹄状に配列する細胞)
☆COPD
●原因
・喫煙(喫煙女性の方が喫煙男性よりもなりやすい)
・感染症
・大気汚染、粉塵暴露
・成長期の低栄養
・α1アンチトリプシン欠損(組織破壊によって気腫が増加)
●延命効果が示されている治療
①酸素療法
②禁煙
●治療薬
・First choice:抗コリン薬
・進行に応じてβ作動薬、吸入ステロイド、テオフィリン
・在宅酸素療法(PaO255Torr以下)や呼吸リハビリもある
・末期では外科療法や換気補助療法
☆呼吸不全
●高度貧血=Ⅰ型呼吸不全
Hbが少ない=O2運搬量が少ない=低酸素血症。CO2は血中に溶けて運ばれる=CO2は問題なく排出される。
●奇異呼吸
呼吸困難→呼吸補助筋の疲労→胸郭運動の協調性が悪化→胸が凹む時、お腹が膨らむ
●A-aDO2
・開大する=ちゃんと息は吸えてるけど、肺がダメなので低酸素血症(拡散障害・肺内シャントなど)
・開大しない=息がちゃんと吸えてないので低酸素血症(胸郭異常や神経・筋疾患)
☆肺性心
肺障害が原因で肺高血圧→右心不全をきたした状態。
※重症筋無力症なども肺性心の原因となる
☆換気血流比
肺尖部と肺底部で大体2~3くらい差があって、全体を平均した値の正常値が0.8。
1に近づく程理想的といわれるが、実際は0.8。
0.8未満は換気障害と考える。(値が低い=血流が換気に対して多い)
☆アスピリン喘息
●抗体は関係ない
・アラキドン酸カスケードにおけるPG産生抑制(COX阻害)→気管支収縮
・アラキドン酸カスケードにおけるロイコトリエン産生増加(リポキシゲナーゼ)→気管支収縮
●ステロイドによる治療
・コハク酸エステル型ステロイドに過敏性があるため、急速静注禁忌。
・デキサメサゾン、ベタメサゾンは使用OK(リン酸エステル型)。でも急速はやはり避ける。
・コハク酸エステル型でも1~2時間かけてゆっくり点滴するのは大丈夫。力価の強いやつがいい。
・内服ステロイドならどの型でも安全。
※ロイコトリエン産生増加なので、抗ロイコトリエン薬が有効。
☆びまん性汎細気管支炎
●画像
①びまん性陰影
②小粒状陰影
●症状
①咳
②副鼻腔炎
③閉塞性所見
●原因不明
・寒冷凝集素↑やRAテスト(+)、IgA↑が見られる。ただの炎症所見?免疫機序関連?
・遺伝的素因もある。(HLA-B54)小児例もあり。
●治療
少量マクロライド系±β刺激薬・テオフィリンの併用
酸素吸入、加湿吸入もあり
☆レジオネラ肺炎
・下痢や意識障害もきたす
・ヒト-ヒト感染なし(エアロゾル吸入)
・早期診断→尿中抗原
・エリスロマイシン・リファンピシン・ニューキノロン有効
☆ランバート・イートン症候群
小細胞癌の筋無力症
☆Kartagener症候群
先天的に繊毛運動機能が欠損
→発生の過程で体の左右が決定できない→内臓逆位
→気道の異物排出機能が無い→副鼻腔炎、気管支拡張症
※気管支拡張症の原因は感染症やCOPDなど多彩。治療は吸入ステロイドと去痰薬、感染に対する抗生剤。
☆気管支喘息
●発作
・軽症→呼吸数↑で呼吸性アルカローシスになる
・重症→閉塞が強く呼吸性アシドーシスになる
・治療:息が出来ないので点滴で。
アドレナリン、テオフィリン、アミノフィリン、β刺激薬、輸液(脱水時)
☆ARDS
●原因:①敗血症②誤嚥③膵炎④術後⑤外傷⑥高濃度O2
●治療:PEEP+ステロイド
☆胸水
●滲出性=にじみ出る。炎症があるとき(結核性、癌性)
●漏出性=もれ出る。受動的に血管外へもれる。血清浸透圧が低いときやうっ血性心不全の時。
☆縦隔腫瘍
横隔神経麻痺が合併することがある→Xpで患側横隔膜が挙上する。
☆過換気症候群
●紙袋再呼吸法の是非
・CO2濃度の高い空気を吸うのはRiskyでもある。
・非医療機関の応急処置としては良い
・そもそも症状はCO2の出すぎによるのでO2を投与してはいけないということはない。
・患者は精神的不安があるため、医療機関では安心させることが重要
・安心させるために酸素マスクをあててあげてもいいのでは?
☆肺胞蛋白症
・肺胞にはいろいろ溜まっているのに、症状は乾性咳
・肺胞マクロファージ機能異常→GM-CFSの可能性
☆2,3-DPG
・ヘモグロビン酸素解離曲線を右シフトさせる
・解糖系の中間産物
・ヘムβサブユニットに結合すると、O2と離れやすくなる
☆尿崩症が合併する呼吸器疾患(=ランゲルハンス組織球症の仲間)
①肺好酸球性肉芽腫症
②Hand Schuller-Christian病
結構基本的なことが多いですが、一応アップしました。
間違いとか変なところにもし気づいた方は教えてください。
☆抗酸菌・結核
・ナイアシンテスト:結核菌は他の抗酸菌よりもニコチン酸(ナイアシン)の産生が多いので、鑑別に使える
・小川培地:リン酸塩をナトリウムじゃなくてカリウムにした培地。結核菌も抗酸菌も生える。
●非結核性抗酸菌症
・Mycobacterium avium complex:最多
・Mycobacterium Kansasii:肺化膿症の原因とはなりにくい
・Mycobacterium intracellulare:抗結核薬感受性が低い
●抗結核薬と副作用
イソニアジド→末梢神経炎
リファンピシン→胃腸障害
ピラジナミド→関節痛
ストレプトマイシン→ストマイ難聴(Ⅷ障害)
エタンブトール→視力障害
●結核菌培養検体・・・痰か胃液
●病理・・・乾酪壊死+ラングハンス巨細胞(核が馬蹄状に配列する細胞)
☆COPD
●原因
・喫煙(喫煙女性の方が喫煙男性よりもなりやすい)
・感染症
・大気汚染、粉塵暴露
・成長期の低栄養
・α1アンチトリプシン欠損(組織破壊によって気腫が増加)
●延命効果が示されている治療
①酸素療法
②禁煙
●治療薬
・First choice:抗コリン薬
・進行に応じてβ作動薬、吸入ステロイド、テオフィリン
・在宅酸素療法(PaO255Torr以下)や呼吸リハビリもある
・末期では外科療法や換気補助療法
☆呼吸不全
●高度貧血=Ⅰ型呼吸不全
Hbが少ない=O2運搬量が少ない=低酸素血症。CO2は血中に溶けて運ばれる=CO2は問題なく排出される。
●奇異呼吸
呼吸困難→呼吸補助筋の疲労→胸郭運動の協調性が悪化→胸が凹む時、お腹が膨らむ
●A-aDO2
・開大する=ちゃんと息は吸えてるけど、肺がダメなので低酸素血症(拡散障害・肺内シャントなど)
・開大しない=息がちゃんと吸えてないので低酸素血症(胸郭異常や神経・筋疾患)
☆肺性心
肺障害が原因で肺高血圧→右心不全をきたした状態。
※重症筋無力症なども肺性心の原因となる
☆換気血流比
肺尖部と肺底部で大体2~3くらい差があって、全体を平均した値の正常値が0.8。
1に近づく程理想的といわれるが、実際は0.8。
0.8未満は換気障害と考える。(値が低い=血流が換気に対して多い)
☆アスピリン喘息
●抗体は関係ない
・アラキドン酸カスケードにおけるPG産生抑制(COX阻害)→気管支収縮
・アラキドン酸カスケードにおけるロイコトリエン産生増加(リポキシゲナーゼ)→気管支収縮
●ステロイドによる治療
・コハク酸エステル型ステロイドに過敏性があるため、急速静注禁忌。
・デキサメサゾン、ベタメサゾンは使用OK(リン酸エステル型)。でも急速はやはり避ける。
・コハク酸エステル型でも1~2時間かけてゆっくり点滴するのは大丈夫。力価の強いやつがいい。
・内服ステロイドならどの型でも安全。
※ロイコトリエン産生増加なので、抗ロイコトリエン薬が有効。
☆びまん性汎細気管支炎
●画像
①びまん性陰影
②小粒状陰影
●症状
①咳
②副鼻腔炎
③閉塞性所見
●原因不明
・寒冷凝集素↑やRAテスト(+)、IgA↑が見られる。ただの炎症所見?免疫機序関連?
・遺伝的素因もある。(HLA-B54)小児例もあり。
●治療
少量マクロライド系±β刺激薬・テオフィリンの併用
酸素吸入、加湿吸入もあり
☆レジオネラ肺炎
・下痢や意識障害もきたす
・ヒト-ヒト感染なし(エアロゾル吸入)
・早期診断→尿中抗原
・エリスロマイシン・リファンピシン・ニューキノロン有効
☆ランバート・イートン症候群
小細胞癌の筋無力症
☆Kartagener症候群
先天的に繊毛運動機能が欠損
→発生の過程で体の左右が決定できない→内臓逆位
→気道の異物排出機能が無い→副鼻腔炎、気管支拡張症
※気管支拡張症の原因は感染症やCOPDなど多彩。治療は吸入ステロイドと去痰薬、感染に対する抗生剤。
☆気管支喘息
●発作
・軽症→呼吸数↑で呼吸性アルカローシスになる
・重症→閉塞が強く呼吸性アシドーシスになる
・治療:息が出来ないので点滴で。
アドレナリン、テオフィリン、アミノフィリン、β刺激薬、輸液(脱水時)
☆ARDS
●原因:①敗血症②誤嚥③膵炎④術後⑤外傷⑥高濃度O2
●治療:PEEP+ステロイド
☆胸水
●滲出性=にじみ出る。炎症があるとき(結核性、癌性)
●漏出性=もれ出る。受動的に血管外へもれる。血清浸透圧が低いときやうっ血性心不全の時。
☆縦隔腫瘍
横隔神経麻痺が合併することがある→Xpで患側横隔膜が挙上する。
☆過換気症候群
●紙袋再呼吸法の是非
・CO2濃度の高い空気を吸うのはRiskyでもある。
・非医療機関の応急処置としては良い
・そもそも症状はCO2の出すぎによるのでO2を投与してはいけないということはない。
・患者は精神的不安があるため、医療機関では安心させることが重要
・安心させるために酸素マスクをあててあげてもいいのでは?
☆肺胞蛋白症
・肺胞にはいろいろ溜まっているのに、症状は乾性咳
・肺胞マクロファージ機能異常→GM-CFSの可能性
☆2,3-DPG
・ヘモグロビン酸素解離曲線を右シフトさせる
・解糖系の中間産物
・ヘムβサブユニットに結合すると、O2と離れやすくなる
☆尿崩症が合併する呼吸器疾患(=ランゲルハンス組織球症の仲間)
①肺好酸球性肉芽腫症
②Hand Schuller-Christian病