放線対策
教科書買ってないんで、ソースは主にネットですがどうぞ。
<放射線の臨床的事項>
● 検査の被曝量・・・自然放射線被曝(食べ物、大地、宇宙などから、人が誰でも知らないうちに被曝している量)とすると、胸部レントゲンは1/10、腹部レントゲンは2.5倍、CTは5倍、胃食道造影は20倍、注腸造影は40倍、核医学検査は5~30倍程度。FDG-PET(CTなし)の方が他のシンチより被曝量が少ない。
● 胸部CTの被曝量は単純X-pの約100倍。
● レノグラフィの検査装置は放射線を用いる。
● リンパ球が放射線感受性が最も高いので、放射線治療での白血球現象ではまずリンパ球が減る。
● ガンマ線のエネルギーピークは512kVe
<シンチ>
● 脳血流シンチで133Xeや99mTc-ECDが使われる。
● 123I-MIBGはレビー小体型認知症の診断に使われる。
● 131I-MIBGは神経芽細胞腫に使われる。
● Tc-PYPは急性心筋梗塞の診断に使われる。
● 131I-アドステロールは原発性アルドステロン症やクッシング症候群に使われ、神経芽細胞腫には使われない。
● Gaシンチは炎症巣にも集積し、パンダサイン+ラムダサインはサルコイドーシスで見られる。肺結核にも集積する。
● Gaシンチは静注後48~72時間後撮像。不明熱の原因検索に用いられる。悪性リンパ腫や悪性黒色腫では異常高集積が見られる。肝臓に生理的に集積するため、肝臓の腫瘍は診断出来ない。他の生理的集積部位は、骨、脾、腸管。
● 99mTc-MDPはリン酸代謝を機序とする骨シンチ製剤である。骨シンチは高感度高特異度である。
● C-メチオニンはアミノ酸代謝(蛋白合成)を利用し、またD2-ドーパミン受容体の測定剤としても用いられる。
● 99mTcO4-の生理的集積部位は唾液腺、甲状腺、胃粘膜である。
<CT>
● CT造影剤はヨード製剤。
● 高分解能CT(HRCT)は2mm以下の薄切りが可能で、辺縁が強調される。Partial volume effectは少ない。
● HRCTで肺野を撮像する時はWW(ウィンドウ幅)を1000~1200にし、WL(ウィンドウレベル)は-700くらいにする。
<MRI>
● 拡散強調で高信号を示すのは、水、急性期虚血性病変、交際某密度、粘液、浮腫。
● T2強調SEで低信号・・・脂肪、筋肉、赤核
● チタン製脳動脈クリップは検査可。
● 検査中でなくてもMRI室には金属類持ち込み不可。
● MRI造影剤はガドリニウム製剤。
● T2*はヘモジデリン検出に有用。
<解剖学的事項>
● 中心溝より前部が前頭葉
● 外側溝の下部が側頭葉
● 烏距溝は後頭葉に属する。
● 頭頂葉は中心後回より後ろ。
● 角回は外側溝(シルビウス裂)に接し、頭頂葉に属する。
● 第3脳室が中脳水道へ繋がる。
● 上眼窩裂を通る・・・動眼神経、滑車神経、外転神経、三叉神経第1枝
● 正円孔を通る・・・三叉神経第2枝
● 卵円孔を通る・・・三叉神経第3枝
● 内耳道を通る・・・顔面神経、内耳神経(前庭神経含む)
● 頚静脈孔を通る・・・舌咽神経、迷走神経、副神経
<放射線治療>
● 乳癌の術式は、胸筋温存乳房切除術が現在では標準となっている。
● バセドウ病のRI治療は外来で可能で、あまり患者に接近しないなどの隔離は必要だが、基本的に自宅で過ごせる。
● パンコースト腫瘍では術前照射が有用。
● 骨転移の疼痛緩和は高率に可能。
● 骨転移による骨髄圧迫では緊急放射線治療をする。
● 肉眼的腫瘍体積GTV≦臨床的標的体積CTV≦内的標的体積ITV<計画標的体積PTV
● 放射線治療計画はPTVに対して立案。
● 放射線治療可能比=正常組織耐用線量/腫瘍致死線量
● 主にX線、ガンマ線、電子線が治療に使われる。
● 重粒子線は日本国内では兵庫、千葉、群馬(OPENはH22~)に施設があり、保険適用はない。
<神経>
● 子癇は後頭葉に病変あり。
● アルツハイマー病では視床、基底核、小脳の血流は比較的保たれる。後部帯状回で血流低下がある。
● レビー小体型痴呆では後頭葉の血流低下が見られる。
● Pick病では前頭葉皮質の血流低下が見られ、脳血流の低下部位に一定の傾向がある。
● 脳血管性痴呆では脳血流の低下部位に一定の傾向がない。
● てんかん発作間歇期には焦点部位の血流は低下し、発作中に血流が増加する。
● 脳死では脳血流がみられない。
● ヘルペス脳炎は側頭葉、前頭葉、大脳辺縁系に好発する。
● Klippel-Feil奇形は側弯症を合併する。
● Dandy-Walker奇形は水頭症+小脳虫部形成不全+第4脳室嚢胞状拡大が3徴。
● 頭蓋内脂肪腫の好発部位は脳梁で、そのうちの50%に脳梁欠損がみられる。
● 多発性硬化症はopen ring enhancementの所見が見られる。
● 脳膿瘍ではADC値低値。腫瘍壊死なら高値。
● 副腎白質ジストロフィーでは後頭葉に病変が見られる。
● 前庭神経、顔面神経などの神経鞘腫は内耳道に出来る。
● 松果体には胚細胞性腫瘍が好発する。
● 海綿静脈洞には血管腫が好発する。
● 脳挫傷は前頭葉に多い。
● 慢性硬膜下血腫はMRIの方がCTより分かりやすいがCTで十分診断可能。
● 硬膜外血腫は線状骨折で発生する。
● びまん性軸索損傷の好発部位は、脳梁、大脳皮質、脳幹部。
● 悪性リンパ腫や星細胞腫は脳実質より高吸収。
● 一酸化炭素中毒では、淡蒼球にCT低信号を認め、慢性期で歯状核や基底核が高吸収となる。
● 二分脊椎は脂肪腫を合併する。
● NF-1で特徴的なのは視神経膠腫などの神経膠腫と過誤腫様病変。
● NF-2で特徴的なのは聴神経鞘腫などの神経鞘腫と髄膜種、脊髄上衣腫。
● 聴神経鞘腫はMRIで均一に造影される。
● 巨細胞性星細胞腫は結節性硬化症に伴う。
● von Hippel Lindau病は細血管の血管芽腫で、網膜などに好発する。
● ウェルニッケ脳症は視床、乳頭体、中脳水道周囲などに病変を認める。
● くも膜下血腫はCTでは診断が困難な場合がある。
● Ischemic penumbra=可逆的
● Luxuary perfusion=梗塞部位で血流が増加
● Mesery perfusion=血行再建適応
● Diamox負荷=脳血管拡張作用(アセタゾラミド)
● Diaschisis=虚血巣から離れたところで血流低下、代謝低下。
<循環器>
● 急性心筋梗塞では、Gd造影(15~20分後)をT1強調で撮影し、ダイナミックMRでは造影欠損が見られる。
● 心筋シンチのECG同期法では冠動脈の描出はできない。
● RIは主に心筋のイメージングに用いられる。
● PCGは左室イメージングの方法。
● 仮性大動脈瘤は周囲の組織を剥がれた血管壁が塞いでいる。
● 腹部動脈破裂は後腹膜に血腫をつくる。
● 大動脈解離stanfordBは緊急手術の適応ではない。
● Marfan症候群ではDeBarkeyⅡの大動脈解離が多い。
● 大動脈損傷は上縦隔拡大、apical cap、aortic knob不鮮明化がX線で見られる。
<呼吸器>
● 縦隔気腫は、頸部や上縦隔の線状陰影、心下縁シルエットサイン陰性、横隔膜陰影の明瞭化といったX線所見がある。
● 肺水腫ではcrazy paving appearance(微細網目構造)というCT所見が見られる。
● 細菌性肺炎では浸潤影、air bronchogramを認める。
● 肺腺癌にはGGO(スリガラス陰影)を呈するものがある。このような高分化腺癌はFDGの陰性率が高い。
● 肺癌予後(不良順)小細胞癌—大細胞癌—腺癌—扁平上皮癌
●肺癌のTNM分類
T=原発腫瘍因子
Tx細胞診陽性
T1腫瘍の最大径が3cm以下
T2腫瘍の最大径が3cmをこえるか肺表面に腫瘍が露出する
T3腫瘍が肺に隣接する膜(壁側胸膜・心膜・横隔膜)に浸潤する
T4腫瘍が胸郭内の重要臓器(心臓・大血管・気管・食道・脊椎骨など)に浸潤するか、胸腔内に癌が散らばった状態(胸膜播腫、悪性胸水)
N=所属リンパ節転移因子
N0リンパ節転移なし
N1肺内・肺門リンパ節転移あり
N2縦隔リンパ節転移あり
N3対側の縦隔・肺門や頚部のリンパ節転移あり
M=遠隔転移因子
M0遠隔転移なし
M1遠隔臓器転移(肺・脳・骨・肝臓・副腎など)あり
Stage=病期
IA・・・T1 N0 M0
IB・・・T2 N0 M0
IIA・・・T1 N1 M0
IIB・・・T2 N1 M0、T3 N0 M0
IIIA・・・T3 N1 M0、T1~3 N2 M0
IIIB・・・T4 N0~3 M0、T1~4 N3 M0
IV・・・T1~4 N0~3 M1
<消化器>
● Mallory-Weiss症候群は裂創を呈し、潰瘍はない。食道裂孔ヘルニアの合併がある。
● 特発性食道破裂は皮下気腫、縦隔気腫を伴う。
● 胃十二指腸潰瘍ではPPI(プロトンポンプインヒビター)やアモキシシリンが再発予防として使われる。
● 胃の非上皮性悪性腫瘍はGISTが多い。好発順に、胃—小腸—大腸—食道
● GISTは表面に潰瘍を形成するものもあり、リンパ節転移は稀とされ、主に血行性転移をする。
● GISTの悪性度判定においては腫瘍サイズは決定的指標ではないが大きいほど悪性度が高い傾向にある。決定的指標としては核分裂像が有用。
● 虚血性腸炎では腸管壁の肥厚が見られる。
● 胃癌のダグラス窩転移はシュニッツラー転移。
● 十二指腸憩室は無症状のことが多い。
● 十二指腸閉鎖では立位単純写真でdouble bubble signが見られる。
● メッケル憩室シンチは胃粘膜シンチであり、99m-TcO4-を使う。
● 大腸癌の肝転移は単発なら積極的に手術する。
● BRTOは胃静脈瘤の処置。
● 大腸憩室炎はdirty fat signがCTで見られる。
● 虚血性腸炎などの腸管壊死を伴う病態で腸管壁内ガスが見られる。
● 中毒性巨大結腸症は注腸検査、内視鏡検査禁忌。
<肝胆膵>
● 肝血管腫は多くの場合無症状で治療は必要ない。後期相でwash out不良。
● MEN1では、膵内分泌腫瘍+下垂体腺腫+副甲状腺腫を呈する。
● 急性膵炎ではcolon cut off signが見られる。
● 胆肝細胞癌はウイルス性肝炎との関係はない。
● 胆道癌の腫瘍マーカーはCA19-9
● 小さな肝細胞癌はCTよりエコーが適している。
● リピオドールCTは肝細胞癌の治療効果判定に有用。
● 胆嚢の隆起性病変はコレステロールポリープが多い。
● 膵癌では腫瘍尾側の主膵管拡張や、膵実質萎縮を伴う。
● サントリーニ管は副膵管。
● 膵島腫瘍の中ではインスリノーマがトップ。
● 悪性の膵島腫瘍にはFDG-PETで高い集積を示す。
● PSEは肝硬変患者に対する部分的脾動脈塞栓で、脾臓体積を小さくする。
● PTPは拡大肝切除に備えるために肝を肥大させる門脈塞栓術である。
<泌尿生殖器>
● 子宮頸癌Ⅲ期は手術不能で、放射線治療がメイン。
● 子宮頸癌の根治的放射線治療は外照射と腔内照射がある。
● 子宮頸癌Ⅱ期の治療では高い5年生存率が得られる。。
● 限局性前立腺癌は前立腺全摘が基本。放射線療法も根治的。
● 前立腺癌の骨転移は放射線治療の適応。
<骨>
● CTで骨転移の診断は可能。
● 椎間板はT1で低信号、T2で高信号を示す。
● 骨化後縦靱帯はT2*で低信号を示す。
● FDG-PETは骨の良悪性腫瘍の診断に有用。
● ランゲルハンス細胞組織球症は好発年齢10歳未満
● 腎癌の骨転移は骨シンチの集積欠損が見られる。
● 骨肉腫の肺転移では、骨シンチの骨外集積が見られる。
<放射線の臨床的事項>
● 検査の被曝量・・・自然放射線被曝(食べ物、大地、宇宙などから、人が誰でも知らないうちに被曝している量)とすると、胸部レントゲンは1/10、腹部レントゲンは2.5倍、CTは5倍、胃食道造影は20倍、注腸造影は40倍、核医学検査は5~30倍程度。FDG-PET(CTなし)の方が他のシンチより被曝量が少ない。
● 胸部CTの被曝量は単純X-pの約100倍。
● レノグラフィの検査装置は放射線を用いる。
● リンパ球が放射線感受性が最も高いので、放射線治療での白血球現象ではまずリンパ球が減る。
● ガンマ線のエネルギーピークは512kVe
<シンチ>
● 脳血流シンチで133Xeや99mTc-ECDが使われる。
● 123I-MIBGはレビー小体型認知症の診断に使われる。
● 131I-MIBGは神経芽細胞腫に使われる。
● Tc-PYPは急性心筋梗塞の診断に使われる。
● 131I-アドステロールは原発性アルドステロン症やクッシング症候群に使われ、神経芽細胞腫には使われない。
● Gaシンチは炎症巣にも集積し、パンダサイン+ラムダサインはサルコイドーシスで見られる。肺結核にも集積する。
● Gaシンチは静注後48~72時間後撮像。不明熱の原因検索に用いられる。悪性リンパ腫や悪性黒色腫では異常高集積が見られる。肝臓に生理的に集積するため、肝臓の腫瘍は診断出来ない。他の生理的集積部位は、骨、脾、腸管。
● 99mTc-MDPはリン酸代謝を機序とする骨シンチ製剤である。骨シンチは高感度高特異度である。
● C-メチオニンはアミノ酸代謝(蛋白合成)を利用し、またD2-ドーパミン受容体の測定剤としても用いられる。
● 99mTcO4-の生理的集積部位は唾液腺、甲状腺、胃粘膜である。
<CT>
● CT造影剤はヨード製剤。
● 高分解能CT(HRCT)は2mm以下の薄切りが可能で、辺縁が強調される。Partial volume effectは少ない。
● HRCTで肺野を撮像する時はWW(ウィンドウ幅)を1000~1200にし、WL(ウィンドウレベル)は-700くらいにする。
<MRI>
● 拡散強調で高信号を示すのは、水、急性期虚血性病変、交際某密度、粘液、浮腫。
● T2強調SEで低信号・・・脂肪、筋肉、赤核
● チタン製脳動脈クリップは検査可。
● 検査中でなくてもMRI室には金属類持ち込み不可。
● MRI造影剤はガドリニウム製剤。
● T2*はヘモジデリン検出に有用。
<解剖学的事項>
● 中心溝より前部が前頭葉
● 外側溝の下部が側頭葉
● 烏距溝は後頭葉に属する。
● 頭頂葉は中心後回より後ろ。
● 角回は外側溝(シルビウス裂)に接し、頭頂葉に属する。
● 第3脳室が中脳水道へ繋がる。
● 上眼窩裂を通る・・・動眼神経、滑車神経、外転神経、三叉神経第1枝
● 正円孔を通る・・・三叉神経第2枝
● 卵円孔を通る・・・三叉神経第3枝
● 内耳道を通る・・・顔面神経、内耳神経(前庭神経含む)
● 頚静脈孔を通る・・・舌咽神経、迷走神経、副神経
<放射線治療>
● 乳癌の術式は、胸筋温存乳房切除術が現在では標準となっている。
● バセドウ病のRI治療は外来で可能で、あまり患者に接近しないなどの隔離は必要だが、基本的に自宅で過ごせる。
● パンコースト腫瘍では術前照射が有用。
● 骨転移の疼痛緩和は高率に可能。
● 骨転移による骨髄圧迫では緊急放射線治療をする。
● 肉眼的腫瘍体積GTV≦臨床的標的体積CTV≦内的標的体積ITV<計画標的体積PTV
● 放射線治療計画はPTVに対して立案。
● 放射線治療可能比=正常組織耐用線量/腫瘍致死線量
● 主にX線、ガンマ線、電子線が治療に使われる。
● 重粒子線は日本国内では兵庫、千葉、群馬(OPENはH22~)に施設があり、保険適用はない。
<神経>
● 子癇は後頭葉に病変あり。
● アルツハイマー病では視床、基底核、小脳の血流は比較的保たれる。後部帯状回で血流低下がある。
● レビー小体型痴呆では後頭葉の血流低下が見られる。
● Pick病では前頭葉皮質の血流低下が見られ、脳血流の低下部位に一定の傾向がある。
● 脳血管性痴呆では脳血流の低下部位に一定の傾向がない。
● てんかん発作間歇期には焦点部位の血流は低下し、発作中に血流が増加する。
● 脳死では脳血流がみられない。
● ヘルペス脳炎は側頭葉、前頭葉、大脳辺縁系に好発する。
● Klippel-Feil奇形は側弯症を合併する。
● Dandy-Walker奇形は水頭症+小脳虫部形成不全+第4脳室嚢胞状拡大が3徴。
● 頭蓋内脂肪腫の好発部位は脳梁で、そのうちの50%に脳梁欠損がみられる。
● 多発性硬化症はopen ring enhancementの所見が見られる。
● 脳膿瘍ではADC値低値。腫瘍壊死なら高値。
● 副腎白質ジストロフィーでは後頭葉に病変が見られる。
● 前庭神経、顔面神経などの神経鞘腫は内耳道に出来る。
● 松果体には胚細胞性腫瘍が好発する。
● 海綿静脈洞には血管腫が好発する。
● 脳挫傷は前頭葉に多い。
● 慢性硬膜下血腫はMRIの方がCTより分かりやすいがCTで十分診断可能。
● 硬膜外血腫は線状骨折で発生する。
● びまん性軸索損傷の好発部位は、脳梁、大脳皮質、脳幹部。
● 悪性リンパ腫や星細胞腫は脳実質より高吸収。
● 一酸化炭素中毒では、淡蒼球にCT低信号を認め、慢性期で歯状核や基底核が高吸収となる。
● 二分脊椎は脂肪腫を合併する。
● NF-1で特徴的なのは視神経膠腫などの神経膠腫と過誤腫様病変。
● NF-2で特徴的なのは聴神経鞘腫などの神経鞘腫と髄膜種、脊髄上衣腫。
● 聴神経鞘腫はMRIで均一に造影される。
● 巨細胞性星細胞腫は結節性硬化症に伴う。
● von Hippel Lindau病は細血管の血管芽腫で、網膜などに好発する。
● ウェルニッケ脳症は視床、乳頭体、中脳水道周囲などに病変を認める。
● くも膜下血腫はCTでは診断が困難な場合がある。
● Ischemic penumbra=可逆的
● Luxuary perfusion=梗塞部位で血流が増加
● Mesery perfusion=血行再建適応
● Diamox負荷=脳血管拡張作用(アセタゾラミド)
● Diaschisis=虚血巣から離れたところで血流低下、代謝低下。
<循環器>
● 急性心筋梗塞では、Gd造影(15~20分後)をT1強調で撮影し、ダイナミックMRでは造影欠損が見られる。
● 心筋シンチのECG同期法では冠動脈の描出はできない。
● RIは主に心筋のイメージングに用いられる。
● PCGは左室イメージングの方法。
● 仮性大動脈瘤は周囲の組織を剥がれた血管壁が塞いでいる。
● 腹部動脈破裂は後腹膜に血腫をつくる。
● 大動脈解離stanfordBは緊急手術の適応ではない。
● Marfan症候群ではDeBarkeyⅡの大動脈解離が多い。
● 大動脈損傷は上縦隔拡大、apical cap、aortic knob不鮮明化がX線で見られる。
<呼吸器>
● 縦隔気腫は、頸部や上縦隔の線状陰影、心下縁シルエットサイン陰性、横隔膜陰影の明瞭化といったX線所見がある。
● 肺水腫ではcrazy paving appearance(微細網目構造)というCT所見が見られる。
● 細菌性肺炎では浸潤影、air bronchogramを認める。
● 肺腺癌にはGGO(スリガラス陰影)を呈するものがある。このような高分化腺癌はFDGの陰性率が高い。
● 肺癌予後(不良順)小細胞癌—大細胞癌—腺癌—扁平上皮癌
●肺癌のTNM分類
T=原発腫瘍因子
Tx細胞診陽性
T1腫瘍の最大径が3cm以下
T2腫瘍の最大径が3cmをこえるか肺表面に腫瘍が露出する
T3腫瘍が肺に隣接する膜(壁側胸膜・心膜・横隔膜)に浸潤する
T4腫瘍が胸郭内の重要臓器(心臓・大血管・気管・食道・脊椎骨など)に浸潤するか、胸腔内に癌が散らばった状態(胸膜播腫、悪性胸水)
N=所属リンパ節転移因子
N0リンパ節転移なし
N1肺内・肺門リンパ節転移あり
N2縦隔リンパ節転移あり
N3対側の縦隔・肺門や頚部のリンパ節転移あり
M=遠隔転移因子
M0遠隔転移なし
M1遠隔臓器転移(肺・脳・骨・肝臓・副腎など)あり
Stage=病期
IA・・・T1 N0 M0
IB・・・T2 N0 M0
IIA・・・T1 N1 M0
IIB・・・T2 N1 M0、T3 N0 M0
IIIA・・・T3 N1 M0、T1~3 N2 M0
IIIB・・・T4 N0~3 M0、T1~4 N3 M0
IV・・・T1~4 N0~3 M1
<消化器>
● Mallory-Weiss症候群は裂創を呈し、潰瘍はない。食道裂孔ヘルニアの合併がある。
● 特発性食道破裂は皮下気腫、縦隔気腫を伴う。
● 胃十二指腸潰瘍ではPPI(プロトンポンプインヒビター)やアモキシシリンが再発予防として使われる。
● 胃の非上皮性悪性腫瘍はGISTが多い。好発順に、胃—小腸—大腸—食道
● GISTは表面に潰瘍を形成するものもあり、リンパ節転移は稀とされ、主に血行性転移をする。
● GISTの悪性度判定においては腫瘍サイズは決定的指標ではないが大きいほど悪性度が高い傾向にある。決定的指標としては核分裂像が有用。
● 虚血性腸炎では腸管壁の肥厚が見られる。
● 胃癌のダグラス窩転移はシュニッツラー転移。
● 十二指腸憩室は無症状のことが多い。
● 十二指腸閉鎖では立位単純写真でdouble bubble signが見られる。
● メッケル憩室シンチは胃粘膜シンチであり、99m-TcO4-を使う。
● 大腸癌の肝転移は単発なら積極的に手術する。
● BRTOは胃静脈瘤の処置。
● 大腸憩室炎はdirty fat signがCTで見られる。
● 虚血性腸炎などの腸管壊死を伴う病態で腸管壁内ガスが見られる。
● 中毒性巨大結腸症は注腸検査、内視鏡検査禁忌。
<肝胆膵>
● 肝血管腫は多くの場合無症状で治療は必要ない。後期相でwash out不良。
● MEN1では、膵内分泌腫瘍+下垂体腺腫+副甲状腺腫を呈する。
● 急性膵炎ではcolon cut off signが見られる。
● 胆肝細胞癌はウイルス性肝炎との関係はない。
● 胆道癌の腫瘍マーカーはCA19-9
● 小さな肝細胞癌はCTよりエコーが適している。
● リピオドールCTは肝細胞癌の治療効果判定に有用。
● 胆嚢の隆起性病変はコレステロールポリープが多い。
● 膵癌では腫瘍尾側の主膵管拡張や、膵実質萎縮を伴う。
● サントリーニ管は副膵管。
● 膵島腫瘍の中ではインスリノーマがトップ。
● 悪性の膵島腫瘍にはFDG-PETで高い集積を示す。
● PSEは肝硬変患者に対する部分的脾動脈塞栓で、脾臓体積を小さくする。
● PTPは拡大肝切除に備えるために肝を肥大させる門脈塞栓術である。
<泌尿生殖器>
● 子宮頸癌Ⅲ期は手術不能で、放射線治療がメイン。
● 子宮頸癌の根治的放射線治療は外照射と腔内照射がある。
● 子宮頸癌Ⅱ期の治療では高い5年生存率が得られる。。
● 限局性前立腺癌は前立腺全摘が基本。放射線療法も根治的。
● 前立腺癌の骨転移は放射線治療の適応。
<骨>
● CTで骨転移の診断は可能。
● 椎間板はT1で低信号、T2で高信号を示す。
● 骨化後縦靱帯はT2*で低信号を示す。
● FDG-PETは骨の良悪性腫瘍の診断に有用。
● ランゲルハンス細胞組織球症は好発年齢10歳未満
● 腎癌の骨転移は骨シンチの集積欠損が見られる。
● 骨肉腫の肺転移では、骨シンチの骨外集積が見られる。