いきなり疑問系で始まりましたが、初ブログよろしくお願いします( ^ω^ )
僕は幽霊なんて信じてません♪
そりゃぁ、子供の時はホラー映画や、あなたの知らない世界(懐かしい)なんか観て、ちびったりした時もありましたが
15歳を過ぎてからは
幽霊?来れるもんなら来てみやがれコンチクショーてな感じでした
もちろん幽霊なんて見たこともありませんでしたし、霊感なんてもののカケラもありませんでした
そんな僕が体験した不思議な話しを今日はしてみようと思います
高校卒業後、僕は葬儀会社に就職しました
結構おっきなグループ会社で、僕の住んでた地域だけでも3つの会館がありました
まぁ最初のうちは、病院で亡くなったかたの引き取りの補助作業をしながら、打ち合わせの勉強みたいな感じでしたね
数ヶ月たつと、自殺されたかたとか死後1週間以上経過した腐敗したご遺体の引き取りなんかに行かされるようになります
初めて腐敗したご遺体を引き取りに行った時はしばらくご飯が食べれなかったもんです
でも人間慣れちゃうもんで、半年過ぎた頃にはどんな状態のご遺体でも平気になってました
そしていよいよ僕も独り立ちの時が来ました
葬儀の仕事で何が大変かって、お客様との打ち合わせが1番大変なんですよね
基本、亡くなられたその日の夜、もしくは時間によっては翌日が通夜となります
打ち合わせは喪主様とするので、近親を亡くされて悲しみにくれている状態で、すぐに葬儀の打ち合わせになる訳です
祭壇や、棺桶、料理や香典返しの数など決めなきゃいけない事は山ほどあります
もちろんこちらにも売り上げ目標なんてものがあるんで、なるべく高価な商品を勧めなきゃいけません
僕の会社では葬儀一件の値段を最低でも150万円ぐらいにもっていかないと、ミーティングでドヤされたもんです…
悲しみにくれているかたに、高い商品を営業する
もちろんクレームに発展するケースも少なくないので、本当に細心の注意を払って打ち合わせしてましたね
で、ここからが本題なんですが
人間やはり亡くなるのは夜が多いものなんです
今夜がやまです
ってお医者さんが言うセリフを皆さんもドラマでよく聞くと思うんですが
不思議とやはり夜亡くなるかたが多いんですよね
だから、葬儀会社には当直という制度があります
僕の会社では人手不足だったので4日に1度の割合で当直がまわって来てました
朝から仕事して夜、みんなが退社した後はアルバイトの電話番のおじさんと2人きりです
で電話が鳴ると電話番のおじさんに起こされて病院にご遺体のお迎えに行くって流れですね
そう夜は基本1人でお迎えに行くんですよ
バン型霊柩車っていう、一見すると普通の車で迎えに行くんですが
ご遺体を運ぶために後部座席の部分がストレッチャーになってて
そこにご遺体をのせるんですね
ちょうど運転席の左側に、ご遺体の頭が来るような状態です
通常は助手席に、ご家族のかたを1人のせるんですが
今の時代、付き添いのかたが1人で車で来られてたり、一旦自宅に戻って準備をしてから会館に来たいというかたも多いので
夜中にご遺体と車内で2人きりという事が多々あるんですよ
でも、そんな時も僕は不思議と怖いとは思わず
ちょうどすぐ左がわにいるご遺体に
大変だったねー
もうすぐお布団に寝かせてあげますからねー
とか
ちょっと揺れるけど我慢してねー
とか話しかけたりしながら運転してました
そしてある日、いつものように夜中に仕事発生です
その日は3つ会館があるうちの、普段は夜は当直がいない会館でのエリアのお客様でした
その場合、アルバイトのおじさんは本部の会館で電話番
僕は違う場所の会館にご遺体を運んで、その会館で当直というカタチになるんですが
その時のご家族様が一旦自宅に帰り用意をして朝にご来館して打ち合わせをご希望されたんですね
なので無人の葬儀会館で朝までご遺体と2人きりになった訳です
しかもその会館はちっさい会館なんで
霊安室が畳の部屋で、そこに布団をしいてご遺体を安置して
ドアを開けて2mぐらいの廊下の先に当直室がある訳です
さすがにそんな状況で朝までご遺体と2人きりって事は初めてなんで、ちょっとその時は初めて怖いなって感じたんですね
で、霊安室と当直室をつなぐ2mぐらいの廊下に、ご遺族ようと当直者用のトイレがあるんですが
そこのトイレは従業員の間でも霊が出ると噂されていて、先輩によくあのトイレだけは気をつけろと言われてました
さすがにちょっとびびった僕は当直室の電気をつけっぱなしで寝ることに
そしてしばらくたった時です
ご遺体しかいないはずの霊安室からかすかに音がするんですよ
ご遺族が来たのかな?
でも霊安室への直接の入り口はかなりわかりづらいので、もしご遺族が来たとしたら正面玄関のチャイムを鳴らすよな
様子を見にいかなきゃかな
でも怖いな…
なんていろいろ考えていた時です
霊安室のドアがギィーって開く音がハッキリ聞こえたんです
僕の心臓はバクバクです
布団にくるまり必死に耳に意識を集中させました
そしたらほんとにゆっくり廊下を誰かが歩いてきているんですよ
足をゆっくり引きずる音と、体重がかかった時の廊下のきしむ音
僕は布団から飛び出し当直室のドアの鍵をかけて、また布団にくるまりました
そして耳に全神経を集中させながら、必死に般若心経を唱えてましたね
ほんとにどれくらい時間がたったかさだかでは無いんですが
ゆっくり歩いてきた足音はトイレ付近で止まり
キィーというトイレのドアが開く音が聞こえ
バタンとトイレのドアが閉まる音とともに聞こえなくなりました
それからはトイレのドアがまた開く音が聞こえるんじゃないかと、ひたすら聞き耳を立てて朝まで寝られなかったです(・_・;
ちなみに朝、普通にご遺族のかたが来られて念のため夜にご来館されましたか?
って聞いてみましたが、答えはノーでした…笑
皆さんは幽霊って信じますか?
僕は今でも幽霊なんて信じてません♪
そんな自分が、これを機にさらに不思議な体験をするとは
その時の自分は考えてもいませんでしたが…
そのお話しは次の機会に♪
ここまで読んで下さったかた、ありがとうございました♪( ´▽`)