尖閣諸島に上陸して強制送還された活動家の船が22日に香港に戻り、港では、魚釣島に上陸し、先週、飛行機で強制送還された香港の活動家5人のほか、台湾の活動家や市民が出迎えました。
活動家らは24日、香港の日本領事館前で抗議デモを行う予定で、さらに10月ごろに尖閣諸島への再上陸を目指す考えを示しています。
一方、中国本土では、尖閣諸島の領有権を主張する反日デモが繰り広げられ、デモは中国全土、30都市に広がり、広東省の深センでは公安当局の日本メーカーのパトカーまでがひっくり返されるなど一部が暴徒化しました。
深センでは、数千人に膨れ上がったデモ隊の一部が日本料理店を破壊しました。そのほかの都市でも、数百人から数千人が集まり、尖閣諸島の領有権や日本製品の不買などがネット上でも多数書き込みされました。
問題は日本政府の事なかれ主義です。
日中間で騒ぎを起こさせたくないと言うことと、満足に取り調べも行わずに強制送還して事を済ませようとすることとは問題の解決策としては大変間違った対応です。
尖閣の領有権問題は、日中とも同じ土俵で白黒をつけるべきで、今回の香港の活動家の行為は、日本に領有権が有るということを世界に表明する絶好の機会でした。
彼らが主張する根拠を公にし、それに対してきっちりと反論し、日本側の主張をアピールすればよかったのです。
また、彼らはプロのアジテーターで、テーマは尖閣でもなんでも、かまわない集まりです。
場合によっては、反政府活動も行います。
尖閣諸島に上陸した白髪のおじさんは、以前チベット解放で中国国旗を燃やした人物です。
しょせん中国の活動家とはこの程度のレベルです。
しっかりと世界に訴える好機を平気で捨ててしまう民主党政権に期待すほうがむりかもしれませんが、情けないものです。
