ハイサイ、RIN(凛)です
我が家近辺では、RIN(凛)君は今年の3月14日に来た新参者。
なのに、RIN(凛)君は
自身が散歩した範囲内は「縄張り」と勘違いしている。
この縄張り内には、私が認識しているだけでも
3グループの野良犬軍団が入り込み、
それぞれが、それぞれの縄張りの拡張を画策し、
仁義なき戦いを日々繰り返している。
これは、ランチェスターの法則のシェア理論みたいなものだと気付いた。
ランチェスターというのは、
猿の惑星とかベンハーの映画で主演したバート・ランカスターでもないし、
「Lunch yesterday」昨日のランチでもない。
イギリスの自動車工学のエンジニアで、
第一次大戦から、戦争を初めて定量的、統計的、数学的に理論化させた人。
その戦争理論が「ランチェスターの法則」とよばれている。
2つの基本法則
・一騎打ちの法則
・集中効果の法則
があって、マーケティング戦略や経営学に応用されているけど、
まあ、知らないより知ってた方がいいかな、みたいな理屈。
ランチェスター理論ではマーケットを戦場とみなし、一般に
「弱者の戦略」と「強者の戦略」に分けて考えている。
「弱者の戦略」とは、差別化の戦略のこと。
大手が目を向けないすき間産業や小さな市場で独自のブランドを築いて
その小さな市場で大きなシェアを獲ってしまおう、という考え方。
「強者の戦略」とは、弱者を一気に追いやって
市場を支配してしまおうという強引な考え方。
昔、「コンバット」というアメリカのTVドラマがあった、
若い人は知らないだろうけどさ。
第二次大戦のヨーロッパを舞台に、
ノルマンディー上陸後の米軍が描かれていた。
このドラマを視聴した男児は、誰でもサンダース軍曹に憧れていたはず。
当時の男児の遊びでも、強者は米軍、弱者はドイツ軍という
役柄になっていたはず。
私もドイツ軍兵士の捕虜役になったことがあるよ。
ヘンリー少尉の指示で、サンダース軍曹の小隊が5~6人で偵察に出て
ドイツ軍と鉢合わせして、必ず銃撃戦になって、
味方(サンダース隊)の誰かが撃たれるのがお約束だったね。
例えば、
「サンダース軍曹以下5人の小隊と、ドイツ軍の10人の小隊が戦闘になった」
と仮定すると、
これが日本軍なら、気合とか根性論で
「1人で2人以上を倒せ!」
というんだろうけど、
ランチェスターの理論では、
「双方の兵士が使ってる武器の性能が同じ」
と前提すると、
「兵士の数が多い軍の方が、攻撃力が高い」
というのがランチェスター第一法則。
「そんなの、当たり前でしょ!小学生でもわかるさ」
と思うでしょうけど、たしかに当たり前なんだけど、
双方の攻撃力の差は、単純に兵員の差ではなく、
「兵士の数の2乗の差」
というのがランチェスター第二法則。
つまり、
「攻撃力=兵士数×武器性能 第一法則」
「攻撃力=兵士数の2乗×武器性能 第二法則」
なので、サンダース軍曹の小隊5人、ドイツ軍の小隊10人が戦うと、
それぞれの二乗、
「25:100」
で、その差は4倍という、圧倒的な攻撃力の差になる、というんだよね。
それで、サンダース軍が勝つためには、総力戦じゃなくて局所戦だとか
どうだらこうだらとか、いろいろ理屈があるんだけど、
へ理屈みたいなもんだからカット。
ただ、太平洋戦争では、米軍は
ランチェスター理論を徹底的に研究し、応用していた。
日本軍の包囲網を外部から縮め、日本にない原油やゴムなどの東南アジア経由の補給路を断ち
孤立化させていく、という戦略だったので、
根性論で神風が吹く、という日本軍では無謀な戦いだったってこと。
RIN(凛)君と野良犬軍団の仁義なき縄張り抗争は、
いわば、中国の南シナ海の埋め立てで、
中国が領有権を勝手に拡張しようとしている構図と似ているし、
柔道総本山・講道館に掲げてある加納治五郎師範の教え
「押さば引け、引かば押せ」
も教えてくれる。
野良犬軍団は、吠えて威嚇するけど、
RIN(凛)君も含めて犬同士では不思議に咬み合いの死闘にはならない。
「危ない!」
という、お互いに低い唸り声を出して接近した危機的場面もあるけど、
咬み合いに発展したことは一度もない。
おそらく力量にそれほどの開きがないことを、
それぞれが悟っているからじゃないかな?
力量に差がない犬同士が咬み合いの死闘になれば、
勝っても負けても双方が重症になり、場合によっては死に至る。
犬たちの目的は、あくまで領土の拡張であって、咬み合いの死闘ではない。
なので、それぞれの野良犬軍団は必死で威嚇し合うんだけど、
空気が読めないRIN(凛)君は、いつも一直線で野良犬軍団に突撃していく。
意表を突かれた野良犬軍団はバラバラになり、
RIN(凛)君に追い払われる、というのが、いつものパターン。
もちろん、RIN(凛)君が追われ、戻って来る時もある。
それでも、RIN(凛)君は懲りずにまた反転して、行ったり来たりになる。
RIN(凛)君は軍団から追われている時は、笑顔で舌を出して走っているから、
遊び半分なんだね。
緊迫感があってハラハラドキドキするけど、その攻防を観ていると
いろいろなことが想い出されたり学べたりして、楽しみでもある。
1943年(昭和18年)ソ連国境に近い中国に駐留する関東軍、という設定の
大映映画の「兵隊やくざ」シリーズの白黒映画を観たことがある。
有田上等兵(田村高廣)と大宮二等兵(勝新太郎)のコンビは
「コンバット」のヘンリー少尉とサンダース軍曹の関係に近い。
でも、この映画は1965年(昭和40年)前後、
東京オリンピックが1964年(昭和39年)だから、
この映画をもし知っているなら、相当なジジババということになるよ。

我が家近辺では、RIN(凛)君は今年の3月14日に来た新参者。
なのに、RIN(凛)君は
自身が散歩した範囲内は「縄張り」と勘違いしている。
この縄張り内には、私が認識しているだけでも
3グループの野良犬軍団が入り込み、
それぞれが、それぞれの縄張りの拡張を画策し、
仁義なき戦いを日々繰り返している。
これは、ランチェスターの法則のシェア理論みたいなものだと気付いた。
ランチェスターというのは、
猿の惑星とかベンハーの映画で主演したバート・ランカスターでもないし、
「Lunch yesterday」昨日のランチでもない。
イギリスの自動車工学のエンジニアで、
第一次大戦から、戦争を初めて定量的、統計的、数学的に理論化させた人。
その戦争理論が「ランチェスターの法則」とよばれている。
2つの基本法則
・一騎打ちの法則
・集中効果の法則
があって、マーケティング戦略や経営学に応用されているけど、
まあ、知らないより知ってた方がいいかな、みたいな理屈。
ランチェスター理論ではマーケットを戦場とみなし、一般に
「弱者の戦略」と「強者の戦略」に分けて考えている。
「弱者の戦略」とは、差別化の戦略のこと。
大手が目を向けないすき間産業や小さな市場で独自のブランドを築いて
その小さな市場で大きなシェアを獲ってしまおう、という考え方。
「強者の戦略」とは、弱者を一気に追いやって
市場を支配してしまおうという強引な考え方。
昔、「コンバット」というアメリカのTVドラマがあった、
若い人は知らないだろうけどさ。
第二次大戦のヨーロッパを舞台に、
ノルマンディー上陸後の米軍が描かれていた。
このドラマを視聴した男児は、誰でもサンダース軍曹に憧れていたはず。
当時の男児の遊びでも、強者は米軍、弱者はドイツ軍という
役柄になっていたはず。
私もドイツ軍兵士の捕虜役になったことがあるよ。
ヘンリー少尉の指示で、サンダース軍曹の小隊が5~6人で偵察に出て
ドイツ軍と鉢合わせして、必ず銃撃戦になって、
味方(サンダース隊)の誰かが撃たれるのがお約束だったね。
例えば、
「サンダース軍曹以下5人の小隊と、ドイツ軍の10人の小隊が戦闘になった」
と仮定すると、
これが日本軍なら、気合とか根性論で
「1人で2人以上を倒せ!」
というんだろうけど、
ランチェスターの理論では、
「双方の兵士が使ってる武器の性能が同じ」
と前提すると、
「兵士の数が多い軍の方が、攻撃力が高い」
というのがランチェスター第一法則。
「そんなの、当たり前でしょ!小学生でもわかるさ」
と思うでしょうけど、たしかに当たり前なんだけど、
双方の攻撃力の差は、単純に兵員の差ではなく、
「兵士の数の2乗の差」
というのがランチェスター第二法則。
つまり、
「攻撃力=兵士数×武器性能 第一法則」
「攻撃力=兵士数の2乗×武器性能 第二法則」
なので、サンダース軍曹の小隊5人、ドイツ軍の小隊10人が戦うと、
それぞれの二乗、
「25:100」
で、その差は4倍という、圧倒的な攻撃力の差になる、というんだよね。
それで、サンダース軍が勝つためには、総力戦じゃなくて局所戦だとか
どうだらこうだらとか、いろいろ理屈があるんだけど、
へ理屈みたいなもんだからカット。
ただ、太平洋戦争では、米軍は
ランチェスター理論を徹底的に研究し、応用していた。
日本軍の包囲網を外部から縮め、日本にない原油やゴムなどの東南アジア経由の補給路を断ち
孤立化させていく、という戦略だったので、
根性論で神風が吹く、という日本軍では無謀な戦いだったってこと。
【朝6時半の太平洋側は、こんな感じ】
RIN(凛)君と野良犬軍団の仁義なき縄張り抗争は、
いわば、中国の南シナ海の埋め立てで、
中国が領有権を勝手に拡張しようとしている構図と似ているし、
柔道総本山・講道館に掲げてある加納治五郎師範の教え
「押さば引け、引かば押せ」
も教えてくれる。
野良犬軍団は、吠えて威嚇するけど、
RIN(凛)君も含めて犬同士では不思議に咬み合いの死闘にはならない。
「危ない!」
という、お互いに低い唸り声を出して接近した危機的場面もあるけど、
咬み合いに発展したことは一度もない。
おそらく力量にそれほどの開きがないことを、
それぞれが悟っているからじゃないかな?
力量に差がない犬同士が咬み合いの死闘になれば、
勝っても負けても双方が重症になり、場合によっては死に至る。
犬たちの目的は、あくまで領土の拡張であって、咬み合いの死闘ではない。
なので、それぞれの野良犬軍団は必死で威嚇し合うんだけど、
空気が読めないRIN(凛)君は、いつも一直線で野良犬軍団に突撃していく。
意表を突かれた野良犬軍団はバラバラになり、
RIN(凛)君に追い払われる、というのが、いつものパターン。
もちろん、RIN(凛)君が追われ、戻って来る時もある。
それでも、RIN(凛)君は懲りずにまた反転して、行ったり来たりになる。
RIN(凛)君は軍団から追われている時は、笑顔で舌を出して走っているから、
遊び半分なんだね。
緊迫感があってハラハラドキドキするけど、その攻防を観ていると
いろいろなことが想い出されたり学べたりして、楽しみでもある。
1943年(昭和18年)ソ連国境に近い中国に駐留する関東軍、という設定の
大映映画の「兵隊やくざ」シリーズの白黒映画を観たことがある。
有田上等兵(田村高廣)と大宮二等兵(勝新太郎)のコンビは
「コンバット」のヘンリー少尉とサンダース軍曹の関係に近い。
でも、この映画は1965年(昭和40年)前後、
東京オリンピックが1964年(昭和39年)だから、
この映画をもし知っているなら、相当なジジババということになるよ。