ハイサイ、RIN(凛)です
山原(やんばる)は、良くいえば過疎とか限界集落だけど、実際には人里離れた秘境。
那覇在住のウチナーンチュでも、山原(やんばる)には一生に数回行くかどうか、
という遠い所のはず。
なので、中南部のウチナーンチュが、図鑑とかでしか見たことがないような
沖縄の絶滅危惧種や希少種の生物が、人が少ないここにはわんさかいる。
沖縄県の人口密度(平成24年度)では、
BEST5
1 那覇市 8051.8人
2 浦添市 5780.6人
3 宜野湾市 4666.4人
4 南風原町 3287.7人
5 与那原町 3212.2人
WORST5
1 竹富町 11.6人
2 東村 21.9人
3 国頭村 26.6人
4 渡嘉敷村 39.6人
5 南大東村 47.2人
と、国頭村がWORST1じゃないけど、しっかり辺境地の位置をキープしている。
隣の東村の方が人口密度が低いのは、米軍の北部演習場の面積が広いためだろうね。
ここでは対ゲリラ訓練基地として、歩兵演習、ヘリコプター演習、脱出生還訓練、
救命生存訓練、砲兵基礎教練など、スタローンのランボーみたいなジャングル系とか、
無意味な合宿型社員研修の「地獄の訓練」みたいなことが行われているんだろうね。
演習場ではなくて演芸場だったらいいのに。
国頭村にも北部演習場はあるけど、けっこう返還されつつあり、国有林が増えている。
国頭村と東村にまたがる米軍北部訓練場のうち、
北半分(3987ヘクタール)はSACO合意により返還される予定となっていて、
それを国立公園にしてから世界遺産登録に持ち込もうと、県が画策している。
隣の北部演習場や、米軍のご機嫌伺いの沖縄防衛局は今のところ静観してるけど、
そのうちイチャモンつけてくると思うけどね。
国立公園や世界遺産登録の管轄は環境省、強健な防衛省に太刀打ちできるのかな?
ちなみに、北部演習場内の民有林の地主たちには、年間約4億円の地代が軍用地代として
支払われている。
といっても、その支払先は米軍ではなくて日本政府、なんか変だよね。
この地主たちは返還してもらうと困るはずよ~。
3987ヘクタールといっても、ピンとこないと思うけど、
東京ドームの約853倍、東京ディズニーランドの約78倍、
長崎のハウステンボスの約26倍…、これじゃ余計わからないよね。
北海道の屈斜路湖の約半分、山手線の内側の約6割、
長野県の諏訪湖の約3倍、嘉手納基地や新宿区の約2倍ってとこかな。
とにかく、けっこう広い面積だよね。
これを国有林として返還してくれるってさ~。
戦後70年が経ち、1951年のサンフランシスコ講和条約で日本は主権を回復して独立し、
1972年には沖縄を返還したのに、
まだ沖縄には米軍基地があちこちにあり、
山原(やんばる)にまたがる米軍北部演習場でも
使わない広大な土地があるのが現状で、
3987ヘクタール(約半分)を返還してくれるといっても、
当たり前のことで、ちっともありがとうとは思えない。
でも米国からしたら、サンフランシスコ講和条約で日本が認められたのは自治権のみで
外交権は認められていない、と考えているに違いない。
独立は日本の誤訳、つまり国際社会における日本は、アメリカの属国でしかないのだと。
そう考えれば、米軍基地を手放さないとか、沖縄だけではなく日本の領土の制空権は
ほとんど米国に握られているのも判るし、
東条英機にもろ手を挙げて賛成してA級戦犯になったのに、
米国に魂を売り渡して釈放された国賊の孫が
かたくなに反対する世論の意見を聞き入れず、また説得もせず、
一方的に新安保法を成立させてしまったり、
アベノミクスだって、要は日本が米国の財布になるという経済政策なのだから、
沖縄でいう「アメリカユー(アメリカ世)」、
日本は今も米国に支配されたままだってことなんだね。
今日は、米国にひれ伏す無能な政権の話ではなくて、
リュウキュウヤマガメの話だったね。
話を元に戻そう。
国指定の天然記念物で絶滅危惧種のヤンバルクイナが
我が家の庭に入り込んでくるとか、
同じく国指定の天然記念物で絶滅危惧種のノグチゲラだって、
台所前の桑の実を食べにやってくるし、
同じく国指定の天然記念物で絶滅危惧種のアカヒゲのオスなんかは、
私にミミズやミノムシなどを催促するのだから、
我が家に隣接するバナナ園に、
国指定の天然記念物で絶滅危惧種のリュウキュウヤマガメが何匹もいたって
ちっとも不思議ではない。
希少動物たちからすると、
「なんで、こんなとこに人間とムサい犬が住んでるのさ~」
と、私たちは嫌がられているに違いない。
なので、こういう大自然の秘境では、
出来るだけ争いを回避しながら共存する「棲み分け」が必要になる。
もちろん、ヘビがカエルを食べるような生態系の食物連鎖はしょうがないさ~。
人間が生態系を支配するとか、無用な殺生をしないとか、
「日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、
国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、
国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する」
という、日本国憲法第9条の第1項「戦争の放棄」を
山原(やんばる)の自然界では、人間が動物に対して心掛けないといけない。
また、植物も含んだあらゆる生物に対して畏敬の念を持たないといけない。
そういう気持ちがなかったら、こんな不便なとこにはとても住めないよ。
不便ではあるけど、それを補ってなお余りあるストレスが溜まらない
健康で人らしい生活は魅力的で捨てがたい。
不便の極地に住むとか、自給自足を理想とするなんていうと、
「行き場を見失った棄民的なロスジェネ」という見かたをする人もいるだろうけど、
周りからどう思われようと構わない。
大自然の中を、ほとんど人と会わずに日々犬と闊歩(かっぽ)出来るなんて、
今どきこんな贅沢な生き方はないと思っているから。
リュウキュウヤマガメは、昔から「ヤマガーミー」と呼ばれていたらしい。
かつては中国南部やベトナムに分布するオナガヤマガメの亜種とされていたのが、
沖縄本島、渡嘉敷島、久米島だけに分布し、
南西諸島や台湾などには分布していないため遺存的な固有種と認められ、
1972年に沖縄県の、1975年に国の天然記念物に指定された
爬虫綱カメ目イシガメ科ヤマガメ属に分類されるカメ。
大きさは「MAX15.6cm」とか文献に出ていたけど、
これはおそらく学者が捕獲した最大の長さの実数値なんだろうけど、
私が見たリュウキュウヤマガメの最大は、約25cmもあった。
場所はバナナ園近くの溝。
南風原町在住時は、近所のドブ川に大きなスッポンが10匹くらいいて、
犬散歩で毎日見ていたので、スッポンとリュウキュウヤマガメの違いは
私でも容易に判るし、山原(やんばる)ではスッポンは見たことがないから
見誤りってことはない。
20cm級は時々見かけるから、希少動物専門の学者も、
山原(やんばる)に1,2年定住してみたらいいのさ。
そうすればヤンバルクイナはもう保護する必要がないとか、
むしろクロハラクイナの激減が深刻だとか気づくはず。
3泊4日とかの日程じゃ、なにも判らんさ~。
リュウキュウヤマガメは、雑食性でミミズ、昆虫、陸産貝類などの動物だけでなく、
果実や樹皮なども食べる。
最近は自治体の無意味な森林伐採や林道開発、河川工事、
道路での車両による轢死(れきし)、側溝への墜落死、
さらに野良犬や捨て猫、マングースによる捕食、
あるいはペット用の密猟、農薬(殺虫剤)や除草剤の影響など、
生息域が狭められて個体が激減しているらしい。
要するに人為的な原因で激減してるってことだよね。
それで環境省レッドリストでは絶滅危惧種に指定されている。
国頭村の中央を東西に横断する県道2号線沿いには、
「カメさん注意」という道路標識が出ている。
車両の運転手に、道路を横断中のカメさんに注意を促すための啓蒙標識だけど、
轢死しているカメさん、あるいは横断中のカメさんは時々見かける。
だけど、この標識にまったく関係ない場所だとか、
カメさんは車が近づくと動かなくなるので、
運転手からするとカメではなく岩石に見えるとか、
県道2号線は最高速度がたしか40km/hだったと思うけど、
信号も無い道路だから山岳道路といっても、
地元の人たちは50km/h以上で走行するのがふつうだし、
カーブも多いので、ついつい見落としがちになってしまうんだよね。
県道2号線や県道70号線、林道などの側溝には、
小さな階段やスロープのある個所があって、
初めて見た人は「なに、これ?」と思うはず。
これは国頭村立辺土名(へんとな)小学校の生徒の発案らしい。
台風や豪雨などで側溝に雨水が激流化したり、
あるいは乾燥時の側溝だったとしても、
そこに転落した小動物は、そこから這い上がることが出来ず死んでしまう。
それを少しでも防止したい、という優しい考え方。
リュウキュウヤマガメ、ヤンバルクイナやその雛、
トカゲ、カエルといった爬虫類や両生類にもいえるはず。
だけど、どれだけの利用度があるかは不明。
おごり高ぶった上から目線の人間の自己満足に過ぎないと思うよ。
もちろん、発案した小学生のことではない、
希少動物の減少をただ傍観し、憂いているフリをしながら何もせず、
小学生の発案を実用化し、
「これで希少動物たちが山へ帰れるようになりました、めでたしめでたし」
と、万事OK的に保身する公務員系の人たちのことだよ。
ヤンバルクイナを命名した団体の総裁が秋篠宮殿下ということで、
毎年ヤンバルクイナの天敵とされるマングース退治のために
巨額の助成金が出て、一部の特定した団体だけがその任に当たっている。
毎日のように山に入る私でも、
山原(やんばる)ではマングースは一度も見たことが無いのに
多数捕獲されたことになっているのも変なんだけど、
数年前から山原(やんばる)を5~6ブロックに分けて、
高さ約80cmのネットが張られている。
こんな愚策を誰が考えたのか知らないけど、これは生態系の破壊だよ。
マングースの侵入を防止するのが狙いなんだろうけど、
マングースはネットがかかっていない道路や河川などから侵入してしまうんだよね。
リュウキュウヤマガメはネットで立ち往生し、行き手をはばまれる。
マングースの撲滅を願う人たちはヤンバルクイナを守りたいのに、
そのヤンバルクイナが、そのネットにボヨヨ~ンと当たっては跳ね返されるのを
私は何度も目撃している。
このネットは何のため?
助成金を使い切るため?
生態系を守るなんて大義をかざしながら、実は開発支持者?
ネットに無関係なのは野鳥くらいなんじゃないのかな?
「希少動物の保護」とかいいながら、
実は希少動物の生息地域をより狭めてしまってどうすんのさ~?

山原(やんばる)は、良くいえば過疎とか限界集落だけど、実際には人里離れた秘境。
那覇在住のウチナーンチュでも、山原(やんばる)には一生に数回行くかどうか、
という遠い所のはず。
なので、中南部のウチナーンチュが、図鑑とかでしか見たことがないような
沖縄の絶滅危惧種や希少種の生物が、人が少ないここにはわんさかいる。
沖縄県の人口密度(平成24年度)では、
BEST5
1 那覇市 8051.8人
2 浦添市 5780.6人
3 宜野湾市 4666.4人
4 南風原町 3287.7人
5 与那原町 3212.2人
WORST5
1 竹富町 11.6人
2 東村 21.9人
3 国頭村 26.6人
4 渡嘉敷村 39.6人
5 南大東村 47.2人
と、国頭村がWORST1じゃないけど、しっかり辺境地の位置をキープしている。
隣の東村の方が人口密度が低いのは、米軍の北部演習場の面積が広いためだろうね。
ここでは対ゲリラ訓練基地として、歩兵演習、ヘリコプター演習、脱出生還訓練、
救命生存訓練、砲兵基礎教練など、スタローンのランボーみたいなジャングル系とか、
無意味な合宿型社員研修の「地獄の訓練」みたいなことが行われているんだろうね。
演習場ではなくて演芸場だったらいいのに。
国頭村にも北部演習場はあるけど、けっこう返還されつつあり、国有林が増えている。
国頭村と東村にまたがる米軍北部訓練場のうち、
北半分(3987ヘクタール)はSACO合意により返還される予定となっていて、
それを国立公園にしてから世界遺産登録に持ち込もうと、県が画策している。
隣の北部演習場や、米軍のご機嫌伺いの沖縄防衛局は今のところ静観してるけど、
そのうちイチャモンつけてくると思うけどね。
国立公園や世界遺産登録の管轄は環境省、強健な防衛省に太刀打ちできるのかな?
ちなみに、北部演習場内の民有林の地主たちには、年間約4億円の地代が軍用地代として
支払われている。
といっても、その支払先は米軍ではなくて日本政府、なんか変だよね。
この地主たちは返還してもらうと困るはずよ~。
3987ヘクタールといっても、ピンとこないと思うけど、
東京ドームの約853倍、東京ディズニーランドの約78倍、
長崎のハウステンボスの約26倍…、これじゃ余計わからないよね。
北海道の屈斜路湖の約半分、山手線の内側の約6割、
長野県の諏訪湖の約3倍、嘉手納基地や新宿区の約2倍ってとこかな。
とにかく、けっこう広い面積だよね。
これを国有林として返還してくれるってさ~。
戦後70年が経ち、1951年のサンフランシスコ講和条約で日本は主権を回復して独立し、
1972年には沖縄を返還したのに、
まだ沖縄には米軍基地があちこちにあり、
山原(やんばる)にまたがる米軍北部演習場でも
使わない広大な土地があるのが現状で、
3987ヘクタール(約半分)を返還してくれるといっても、
当たり前のことで、ちっともありがとうとは思えない。
でも米国からしたら、サンフランシスコ講和条約で日本が認められたのは自治権のみで
外交権は認められていない、と考えているに違いない。
独立は日本の誤訳、つまり国際社会における日本は、アメリカの属国でしかないのだと。
そう考えれば、米軍基地を手放さないとか、沖縄だけではなく日本の領土の制空権は
ほとんど米国に握られているのも判るし、
東条英機にもろ手を挙げて賛成してA級戦犯になったのに、
米国に魂を売り渡して釈放された国賊の孫が
かたくなに反対する世論の意見を聞き入れず、また説得もせず、
一方的に新安保法を成立させてしまったり、
アベノミクスだって、要は日本が米国の財布になるという経済政策なのだから、
沖縄でいう「アメリカユー(アメリカ世)」、
日本は今も米国に支配されたままだってことなんだね。
今日は、米国にひれ伏す無能な政権の話ではなくて、
リュウキュウヤマガメの話だったね。
話を元に戻そう。
国指定の天然記念物で絶滅危惧種のヤンバルクイナが
我が家の庭に入り込んでくるとか、
同じく国指定の天然記念物で絶滅危惧種のノグチゲラだって、
台所前の桑の実を食べにやってくるし、
同じく国指定の天然記念物で絶滅危惧種のアカヒゲのオスなんかは、
私にミミズやミノムシなどを催促するのだから、
我が家に隣接するバナナ園に、
国指定の天然記念物で絶滅危惧種のリュウキュウヤマガメが何匹もいたって
ちっとも不思議ではない。
希少動物たちからすると、
「なんで、こんなとこに人間とムサい犬が住んでるのさ~」
と、私たちは嫌がられているに違いない。
なので、こういう大自然の秘境では、
出来るだけ争いを回避しながら共存する「棲み分け」が必要になる。
もちろん、ヘビがカエルを食べるような生態系の食物連鎖はしょうがないさ~。
人間が生態系を支配するとか、無用な殺生をしないとか、
「日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、
国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、
国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する」
という、日本国憲法第9条の第1項「戦争の放棄」を
山原(やんばる)の自然界では、人間が動物に対して心掛けないといけない。
また、植物も含んだあらゆる生物に対して畏敬の念を持たないといけない。
そういう気持ちがなかったら、こんな不便なとこにはとても住めないよ。
不便ではあるけど、それを補ってなお余りあるストレスが溜まらない
健康で人らしい生活は魅力的で捨てがたい。
不便の極地に住むとか、自給自足を理想とするなんていうと、
「行き場を見失った棄民的なロスジェネ」という見かたをする人もいるだろうけど、
周りからどう思われようと構わない。
大自然の中を、ほとんど人と会わずに日々犬と闊歩(かっぽ)出来るなんて、
今どきこんな贅沢な生き方はないと思っているから。
リュウキュウヤマガメは、昔から「ヤマガーミー」と呼ばれていたらしい。
かつては中国南部やベトナムに分布するオナガヤマガメの亜種とされていたのが、
沖縄本島、渡嘉敷島、久米島だけに分布し、
南西諸島や台湾などには分布していないため遺存的な固有種と認められ、
1972年に沖縄県の、1975年に国の天然記念物に指定された
爬虫綱カメ目イシガメ科ヤマガメ属に分類されるカメ。
大きさは「MAX15.6cm」とか文献に出ていたけど、
これはおそらく学者が捕獲した最大の長さの実数値なんだろうけど、
私が見たリュウキュウヤマガメの最大は、約25cmもあった。
場所はバナナ園近くの溝。
南風原町在住時は、近所のドブ川に大きなスッポンが10匹くらいいて、
犬散歩で毎日見ていたので、スッポンとリュウキュウヤマガメの違いは
私でも容易に判るし、山原(やんばる)ではスッポンは見たことがないから
見誤りってことはない。
20cm級は時々見かけるから、希少動物専門の学者も、
山原(やんばる)に1,2年定住してみたらいいのさ。
そうすればヤンバルクイナはもう保護する必要がないとか、
むしろクロハラクイナの激減が深刻だとか気づくはず。
3泊4日とかの日程じゃ、なにも判らんさ~。
リュウキュウヤマガメは、雑食性でミミズ、昆虫、陸産貝類などの動物だけでなく、
果実や樹皮なども食べる。
最近は自治体の無意味な森林伐採や林道開発、河川工事、
道路での車両による轢死(れきし)、側溝への墜落死、
さらに野良犬や捨て猫、マングースによる捕食、
あるいはペット用の密猟、農薬(殺虫剤)や除草剤の影響など、
生息域が狭められて個体が激減しているらしい。
要するに人為的な原因で激減してるってことだよね。
それで環境省レッドリストでは絶滅危惧種に指定されている。
国頭村の中央を東西に横断する県道2号線沿いには、
「カメさん注意」という道路標識が出ている。
車両の運転手に、道路を横断中のカメさんに注意を促すための啓蒙標識だけど、
轢死しているカメさん、あるいは横断中のカメさんは時々見かける。
だけど、この標識にまったく関係ない場所だとか、
カメさんは車が近づくと動かなくなるので、
運転手からするとカメではなく岩石に見えるとか、
県道2号線は最高速度がたしか40km/hだったと思うけど、
信号も無い道路だから山岳道路といっても、
地元の人たちは50km/h以上で走行するのがふつうだし、
カーブも多いので、ついつい見落としがちになってしまうんだよね。
県道2号線や県道70号線、林道などの側溝には、
小さな階段やスロープのある個所があって、
初めて見た人は「なに、これ?」と思うはず。
これは国頭村立辺土名(へんとな)小学校の生徒の発案らしい。
台風や豪雨などで側溝に雨水が激流化したり、
あるいは乾燥時の側溝だったとしても、
そこに転落した小動物は、そこから這い上がることが出来ず死んでしまう。
それを少しでも防止したい、という優しい考え方。
リュウキュウヤマガメ、ヤンバルクイナやその雛、
トカゲ、カエルといった爬虫類や両生類にもいえるはず。
だけど、どれだけの利用度があるかは不明。
おごり高ぶった上から目線の人間の自己満足に過ぎないと思うよ。
もちろん、発案した小学生のことではない、
希少動物の減少をただ傍観し、憂いているフリをしながら何もせず、
小学生の発案を実用化し、
「これで希少動物たちが山へ帰れるようになりました、めでたしめでたし」
と、万事OK的に保身する公務員系の人たちのことだよ。
【こんなネットを延べ数十kmも張ってしまうなんて…、生態系破壊もいいかげんにしてほしい】
ヤンバルクイナを命名した団体の総裁が秋篠宮殿下ということで、
毎年ヤンバルクイナの天敵とされるマングース退治のために
巨額の助成金が出て、一部の特定した団体だけがその任に当たっている。
毎日のように山に入る私でも、
山原(やんばる)ではマングースは一度も見たことが無いのに
多数捕獲されたことになっているのも変なんだけど、
数年前から山原(やんばる)を5~6ブロックに分けて、
高さ約80cmのネットが張られている。
こんな愚策を誰が考えたのか知らないけど、これは生態系の破壊だよ。
マングースの侵入を防止するのが狙いなんだろうけど、
マングースはネットがかかっていない道路や河川などから侵入してしまうんだよね。
リュウキュウヤマガメはネットで立ち往生し、行き手をはばまれる。
マングースの撲滅を願う人たちはヤンバルクイナを守りたいのに、
そのヤンバルクイナが、そのネットにボヨヨ~ンと当たっては跳ね返されるのを
私は何度も目撃している。
このネットは何のため?
助成金を使い切るため?
生態系を守るなんて大義をかざしながら、実は開発支持者?
ネットに無関係なのは野鳥くらいなんじゃないのかな?
「希少動物の保護」とかいいながら、
実は希少動物の生息地域をより狭めてしまってどうすんのさ~?