ハイサイ、RIN(凛)ですニコニコ
【ヤンバルクイナと同じ姿で、胸から腹が白いシロハラクイナの方が見かけなくなっている】

今日9月17日は「くいな」と読む語呂合わせで
「ヤンバルクイナの日」なんだと。
だからなのか、たまたまヤンバルクイナが庭のブロック塀に上がって来た。
集落の古老によると、
この鳥は昔からいて、沖縄戦前後の食糧難の時は
「捕まえて食べた」
とか、
名護以北の集落ごとに、
・アガチ(慌てもの)
・アガチドゥイ(慌て鳥)
・ヤマドゥイ(山鳥)
などと、この鳥の名前が勝手に命名されていたそうです。
1981年(昭和56年)に、山階鳥類研究所のチームが
成鳥、幼鳥各1羽を捕獲、新種「ヤンバルクイナ」として発表。
沖縄県の天然記念物に指定された。
翌年、文化庁から国指定天然記念物に認定され、
環境庁では特殊鳥類として登録された。
1991年(平成3年)、環境庁のレッドデータブックで絶滅危惧種に指定。
1993年(平成5年)、環境省が国内希少野生動植物種(種の保存法)に指定。
ヤンバルクイナの天敵とされるマングースの捕獲作戦は、
2000年(平成12年)から沖縄県が、2002年(平成14年)から環境省が始める。
ジャコウネコ科のマングースはインド原産の、
主に鳥やネズミ、ヘビ、イモリ、昆虫などを食べる食肉目の雑食獣で、
コブラの天敵ともいわれている。
明治時代、南西諸島ではハブの毒を消す血清がなく、
咬まれると死亡するケースが多く、ハブ咬傷は深刻な社会問題だった。
伊藤博文、ハルビン駅頭で安重根に射殺された翌年1910年(明治43年)、
そこに着目した東大の先生が、インドから輸入した21匹のジャワマングースを
沖縄本島に持ち込み、ハブと戦わせる実験を行った。
マングースはハブにかまれても死ぬことはなく、
マングースはハブの首に食らいついて、見事にハブをしとめてしまったことで、
ハブ退治として沖縄本島に導入されてしまった。
那覇に10頭放したところ、肝心のハブは食べず、ニワトリやアヒルなどの家畜、
野鳥などを襲いながら増殖し北上。
ついには沖縄の山原(やんばる)にしかいない
希少なヤンバルクイナの生態を脅かしている。
「ハブとマングースの戦い」
は、狭い檻(おり)に入れられて死闘をするのだけど、
勝負は一瞬で決まってしまう、あっけないもの。
それだけマングースは敏捷性に優れている。
RIN(凛)君は野良犬軍団を追い払うのだけど、
すぐに彼らに追いついてしまう。
そうなると、お互いにどうしていいのか判らなくなって、
バツが悪そうににしている。
人付き合いが不得手で口数が少ない事業主たちが異業種交流のイベントに参加して
名刺交換でもたついているような感じ。
RIN(凛)君と野良犬軍団は仲は悪いけど噛み合いの死闘はしない。
そういうのはお互いに避けている感じがする。
ハブとマングースも、野原や森林で出会っても、
お互いに死闘をしたくないのだから、危機から避けるに決まっている。
ちなみに、10万匹以上のハブが生息するという奄美大島でもハブ対策として、
かつてイタチを2,500匹以上放したが、ハブに全滅にされ、
その後毒薬散布をしたが、毒が海に流れて魚や貝に害を及ぼして中止。
最後の切り札として1979年頃マングース作戦で30頭ほどを放した、という。
マングースはハブを捕らず自然増殖で推定生息数1万頭、
人間や家畜が受ける被害は沖縄以上に深刻といわれている。
手ごわいマングースを捕獲するために、
環境省と沖縄県は数億円の助成金を出し続けている。
何しろヤンバルクイナを命名した山階鳥類研究所の総裁は秋篠宮殿下だから、
助成金は最優先で出されるのに決まっている。
だけど、その使途はかなり疑問が多い。
特定の1社だけが決まっていて業者との癒着の疑惑もあるし、
捕獲方法や捕獲数なども疑惑がある。
マングースはヤンバルクイナの天敵と目されているけど、
マングースのお腹を割いてもヤンバルクイナを食べた形跡は少ない。
ヤンバルクイナは繁みの中でもトップスピードは時速40kmともいわれるから、
ウサイン・ボルトよりも速く、マングースからしても
「運よく捕まえられれば食べる」
という程度のはず。
マングースの捕獲は、イコール殺りく。
動物愛護団体も、よく黙っているものだと思う。
2004年(平成16年)、国頭村が9月17日を「ヤンバルクイナの日」と宣言。
現在は、ヤンバルクイナは1500羽くらいまで回復しているといわれている。
【野鳥は雄雌の識別が容易ですが、ヤンバルクイナは性別は不明】


我が家の庭には、南側、北側からそれぞれヤンバルクイナのつがいが侵入してくる。
侵入という言い方は正確ではない。
もともと、ここはヤンバルクイナの大生息地なんだから、侵入者は私の方なのだ。
私はヤンバルクイナの生息地内に人間居留区として住んでいることになる。
ヤンバルクイナはRIN(凛)君をかなり警戒していて、
RIN(凛)君が散歩に出る頃は、ヤンバルクイナの警戒音があちこちで響いている。
日中に出てくるヤンバルクイナは、RIN(凛)君が仮眠をとっている時だけ。
うるさい犬が寝ていると、よく判るものだよね。
ヤンバルクイナの推定生息数は約1500羽に対し、琉球犬の純血種は500頭未満といわれる。
琉球犬の種の保存も個人に依存せず、国や県の助成が必要だと思うよ。

【庭に入ってくるのは安心して水浴びをしたいから。そのため水入りバケツは必需品】