ハイサイ、RIN(凛)です
沖縄県警が、2015年夏の交通安全県民運動、
7月9日(木曜)~7月18日(土曜)期間内の
7月10日~16日までの1週間について、
飲酒運転の逮捕者(13人)を公表したので、ついでにRIN(凛)君と
沖縄の飲酒運転についてゆんたくしてみました。
7月11日
・AM4:30 道交法違反(酒気帯び) うるま市鉄筋工男性(17歳)
・AM5:13 道交法違反(酒気帯び) 那覇市飲食店従業員女性(29歳)
・AM6:24 道交法違反(酒気帯び、事故不申告) 米軍海兵隊伍長女性(21歳)
・PM11:57 道交法違反(酒気帯び) 東京都会社員男性(33歳)
7月14日
・AM10:34 道交法違反(酒気帯び) 那覇市喫茶店従業員女性(47歳)
7月15日
・AM1:18 道交法違反(酒気帯び) 宜野湾市会社員男性(27歳)
・AM2:02 道交法違反(酒気帯び) 浦添市土木作業員男性(24歳)
・AM8:59 道交法違反(酒気帯び、通行区分違反) 豊見城市会社員男性(34歳)
・AM9:27 道交法違反(酒気帯び) 那覇市会社員男性(43歳)
・AM11:07 道交法違反(酒気帯び) 東京都無職男性(36歳)
・PM6:01 道交法違反(酒気帯び) 住所不定無職男性(61歳)
7月16日
・AM6:15 道交法違反(酒気帯び) 豊見城市鉄筋工男性(57歳)
・AM7:56 道交法違反(酒気帯び、無免許)、自動車運転処罰法違反(過失傷害)、
道路運送車両法違反(無車検)、自動車損害賠償法違反(無保険)
住所不定清掃員男性(58歳)
ウチナーンチュからすれば、
「けっこう、少ないね~」
と思うはずだけど、
ナイチャーからすれば、未成年や観光客、米軍海兵隊員がいたり、
通勤時間帯や日中の勤務時間中だったりで、
「沖縄名物チャンプルーみたい。沖縄は昼間でも酔っ払い運転がいるんだね~」
と、驚かれたはず。
その前に、
「交通安全県民運動」
って、あまり聞いたことがないさ~。
なんか、新聞で見たような記憶があるけど、よく覚えていない。。
毎年4月中旬頃と9月下旬頃に行われる「全国交通安全運動」なら知ってるけどね~。
沖縄県は、飲酒運転での検挙数が異常に多いので、
警察庁の人事で沖縄県警本部長という辺地に任命されたら、
その不名誉を断ち切って手柄を立てようと目標を決め、挫折するのが常。
昨年2014年度(平成26年)の、沖縄県での飲酒運転絡みの人身事故は117件、
全人身事故(6,242件)に占める割合(1.87%)は、
1990年(平成2年)以降、25年連続で全国worst1位という不名誉な記録を更新中で、
また、「人口千人当たりの飲酒運転の検挙件数」も、
全国平均の実に約4.4倍と際立って高く、
死亡事故比率も、1995年(平成7年)以降20年連続worst1、
沖縄は、もはやBlackの殿堂入りといってもいいんじゃないかな。
警視庁では、毎年4月か5月に、全国都道府県の警察本部の交通安全対策担当者が集い、
前年度のBest1位から順に発表するらしく、
worst1位は「沖縄県」とアナウンスされると、場内から失笑が漏れ、
沖縄県警は「毎年屈辱を味わっている」と聞いたことがあります。
沖縄県警のHPの目的別メニュー「各種統計資料」の
「沖縄県飲酒運転根絶条例施行後(三ヶ月毎)公表資料」
を開くと、最初に
「飲酒運転根絶条例制定」(平成21年10月1日施行)
が出てきます。
「この条例は、県及び県民等が一体となって飲酒運転の根絶を図り、
飲酒運転のない安全で安心な県民生活を実現することを目的とします。」
いつの間に、そんなのを決めたのかね~?
沖縄県民には、おそらく徹底されていないと思うよ~。
とにかく、6年前に決まったその条例に基づき、
春と秋の、全国交通安全運動とは別に、
「夏の交通安全県民運動」(7月中旬頃の10日間)
と、
「年末年始交通安全県民運動」(12月下旬~1月上旬の15日間)
を併せた、年4回の交通安全運動が沖縄県下で行われているのです。
沖縄では、年末年始を中心とした、忘年会や新年会シーズンは当然として、
今のようなオフシーズンであっても、日中蛇行したり、信号無視したり、
速度が速くなったり遅くなったりするような車は、
「酒気帯び」の可能性が大として、離れた方が賢明なのです。
沖縄は、飲酒運転の一斉検問や取り締まりが少ないから、飲酒運転天国なのさ~。
こういうのは、あまりにもふつうによくある出来事なので、
運転中は、夜に限らず、周りにも注意が必要不可欠なのです。
ナイチャーは覚えておいた方がいいよ~。
2012年3月末の日本全国の対人賠償保険の加入率は73.3%。
この数字には自動車共済が入っていないので、それを加味すると約85%。
全国的には、7台に1台くらいの割合で
任意保険に加入していない車があるのが現実ですが、
沖縄県は対人賠償保険の加入率が全国worstで52.6%。
「沖縄では、2台に1台が任意保険に加入していない」
ので、事故は避けたい。
また、ミスをなかなか認めない米軍属もいて、保険会社も嫌がるし、
とにかく事故には極力注意しないといけないのです。
よく遅い車にイラついて接近、あおるような車がいるけど、沖縄では無謀さ~。
もう「どっちが悪いか」という問題ではなくて、
事故を起こして、万一相手が無保険車だったら、待っているのは悲しい現実。
そうならないためにも、沖縄では怪しい車からは離れることが大事。
沖縄県警のHPの統計資料にある、
「居住地及び運転免許人口別飲酒運転検挙件数(平成26年上半期)」
というPDF資料を見ると、市町村別に、
飲酒運転検挙者数、市町村別免許人口、免許人口千人当検挙件数が出ています。
この免許人口千人当検挙件数で、沖縄県内の市町村worst10を順に並べてみると、
1.国頭村 2.153
2.本部町 1.521
3.多良間町 1.486
4.恩納村 1.441
5.伊是名村 1.147
6.今帰仁村 1.143
7.与那国町 1.055
8.読谷村 0.976
9.東村 0.810
10.石垣市 0.790
私の住む国頭村が、残念ながら沖縄県内市町村で最悪だったさ~。
worst10は、過疎地と離島、観光地ばかりだね。
だけどこの数字は、氷山のほんの先端部分にすぎない。
東京や大阪なみに酒気帯び運転の一斉取り締まりでも行ったら、
とてもこんな数字ではおさまらないはず。
国頭村の飲酒運転検挙は、役場のある辺土名(へんとな)でのもの。
国頭村は名護警察署の管轄になります。
名護警察署の管轄は、名護市、大宜味村、東村に及び、
全国的に悪名高い、あの辺野古(名護市)も含まれていて、
沖縄本島の警察署ではもっとも管轄区域が広いのです。
国頭村役場のある辺土名には国頭村唯一の交番があり、名護警察署からの通いで、
過疎地は、以下の5つの駐在所が管轄しているだけです。
・塩屋駐在所(大宜味村字塩屋)
・喜如嘉(きじょか)駐在所(大宜味村字喜如嘉)
・平良駐在所(東村字平良)
・安田(あだ)駐在所(国頭村字安田)
・奥駐在所(国頭村字奥)
駐在所は、定年間際の最後のご奉公の警察官が、家族と一緒に暮らすこともあり、
地元民とのふれあいも多く、集落のイベントにも
パトロールとしてより、ゲスト参加することが多く、
また過疎地では、自動車事故や自殺、不法投棄などの処理が主な仕事で、
駐在所が飲酒運転を検挙したなんて、聞いたことがない。
地元民と駐在が「ナーナー」になっているのではなくて、
管轄が広範囲過ぎて、物理的に駐在1人じゃ何にも出来んさ~。
過疎地では酒気帯び運転の一斉取り締まりが無いために、
検挙されないだけで、実態は相当多いはず。
ま、これは沖縄に限ったことじゃないと思うけどね。
沖縄県の飲酒運転の検挙率が高い話ばかりしているけど、
おそらくナイチャーからすると
「沖縄人って、誰でも彼でもみんな酒豪なんだろうな」
という悪いイメージがあるかもしれない。
実際には、
「お酒を飲む人は飲むし、飲めない人は飲めない」
という、日本全国どこでも同じで、
「ウチナーンチュloveお酒」
ではないよ~。
総務省の全国消費実態調査(平成22年)によると、
1世帯当たりのビールの年間購入額は、沖縄県は全国平均の74%でしかない。
BEGINの名曲「オジー自慢のオリオンビール」の歌詞、
「三ツ星かざして高々と ビールに託したウチナーの
夢と飲むから美味しいさ オジー自慢のオリオンビール」
というように、オリオンビールの県内シェアは約77%だけど、
「ビール党は少ない」というより、
1世帯当たりの発泡酒の年間購入額では、沖縄県は全国平均を約7%上回り、
「高いお酒は飲まない」
というより県民所得が日本一低いから
「高いお酒は、飲みたくても飲めない」
といった方が正しい。
なので、沖縄といえば泡盛、という構図。
1世帯当たりの焼酎の年間購入額では、沖縄県は全国平均の実に約2.1倍。
ウチナーンチュは泡盛を「島酒(しまざけ)」と言い、
沖縄料理と島酒(泡盛)の文化なのです。
ひと頃、成人式というと暴走族風のあんちゃんやねーちゃんが
全国的にバカ丸出しで大暴れしていたさ~。
5,6年前の成人式だったか、ド派手な着物を着たヤンキー風ねーちゃんが、
那覇市の国際通りで、公衆の面前で、アルコール度数30度泡盛の一升瓶を
豪快にゴックンゴックンとラッパ飲みしていた。ニュースで見たよ。
たしか沖縄のトップブランド、久米島の久米仙だったね~。
「もう成人したんだから」と堂々と飲んだのだろうけど、実に飲み慣れていた。
一升瓶を右ひじに乗せて、右手だけで一升瓶を豪快に飲む姿は、
泡盛のCMに出てほしいくらい、あっぱれな飲みっぷりだったさ~。
2014年度(平成26年)の「刑法犯少年の都道府県別少年人口比」
(1000人当たりに占める検挙人員)では、
「14~19歳」
1位 岡山県 10.7
2位 福岡県 10.6
3位 京都府 9.1
4位 兵庫県 8.9
5位 大阪府 8.8
5位 広島県 8.8
7位 香川県 8.6
8位 沖縄県 8.5
…
45位 山形県 2.9
46位 秋田県 2.7
47位 岩手県 2.6
と、沖縄は8位だけど(全国平均6.8)、
「10~19歳」と、年齢幅を広げると、
1位 岡山県 8.9
2位 広島県 7.8
3位 福岡県 7.4
4位 大阪府 7.2
5位 沖縄県 6.9
5位 京都府 6.9
7位 香川県 6.8
7位 兵庫県 6.8
…
45位 山形県 2.9
46位 秋田県 2.7
47位 岩手県 2.6
と、沖縄は全国5位に躍進(全国平均5.0)、
「沖縄は全国的に悪い方なんだね」と思うのは甘い。
2013年度(平成25年)に沖縄県内で補導された少年・少女の数が
沖縄県警が統計を取り始めた1972年以降、
最多の5万9695人(少年80%・少女20%)。
これは全国平均の、実に約6倍!
補導理由の内訳は、
・深夜徘徊(午後10時~翌午前4時)70%
・喫煙 21%
・飲酒 3%
・その他 6%
だけど、沖縄では犯罪予備軍が確実に増加傾向にある。
女子中学生が、公園で円座に座り、泡盛を飲んで補導されるなんて、
時々ニュースで出るけど、そういうのは一種の武勇伝になってしまう風土なのさ~。
なぜ、少年少女が、公園とかで堂々とお酒が飲めるのかというと、
ヒントは居酒屋にある。
都道府県別 人口約10万人に対する居酒屋の店舗数(2010年10月現在)
1.沖縄県 125.14
2.高知県 114.93
3.東京都 94.56
4.静岡県 79.78
5.鹿児島県 78.30
と、沖縄では居酒屋が多い。
居酒屋って、大人がお酒を飲みに行くお店だよね。
だけど、沖縄の居酒屋は、ファミリーで行くのが大原則。
なので、夜の居酒屋に行くと、小学生や幼児が走り回っている。
親はもちろんお酒を飲んでいる状態。
居酒屋だけじゃなくて、旧正月、4月の清明(シーミー)、
8月の旧盆という3大イベントや伝統風習行事や旧暦イベントなど、
大人がお酒を飲む席に子供が同席する機会が多い。
沖縄伝統の模合(もあい)も、月に2~3回はふつうじゃないかな。
また、親にも小さい頃からお酒を飲む武勇伝があり、
子供がお酒を飲んでも叱らない親もけっこう多い。
たしかに「沖縄が伝統的に夜型社会」であることや、
「お酒に寛容な沖縄の風潮」が影響してる、ともいえるかもね。
文科省が小学6年生と中学3年生を対象に行っている「全国学力テスト」は、
長く沖縄は全国最低だったけど、昨年(2014年)は奇跡的に躍進した。
(小6算数Aは全国6位!)
まあ、一時的な突然変異だと思うけど、
子供を連れて居酒屋で飲食、小中学校へは子供は車で送迎。
こういった沖縄では珍しくない光景が、子供の生活リズムを乱し、
学力低下を招いている要因になっているはず。
中学2年生の、平日の自宅学習が1時間未満の生徒が67・7%に上るとか、
運動部員で週7日部活をしているのは40.7%とか、
学力の低い沖縄や北海道が、給食滞納率1位、2位で
「学力と給食未納率に逆相関の関係がある」という説まであある。
もう10年も前のことだけど、
当時の我が家の向かい側が現職警察官の家庭だった。
時々職場仲間がそこに数人やってきては、
夜中の12時過ぎまで宴会をしていた。
狭い道路に何台も縦列駐車をしているので、
私の帰宅が遅くなると、我が家の車庫に車を入れることが出来ず、
向かいの、その宴会中の家に、
路上駐車の一時移動をお願いしに行ったこともあったな~。
缶ビールや島酒(=泡盛)の1升瓶がゴロゴロ置いてあり、
「一緒に飲んでけ」と誘われたこともあったよ。
私はお酒が飲めない体質だから丁重にお断りしたさ。
向かいの主人もお酒が飲めないので、飲酒しているのは現職の仲間たち。
もちろん彼らは飲酒運転で帰ったさ~。
飲酒運転をする人たちは、飲酒の検問の場所やパトカーが出没する地域を
なぜかあらかじめ、よく知っている。
それらを迂回したルートで帰る、ということもあるさ~ね~。
本島南部の南風原(はえばる)町在住時は、
やんばるのコーヒー山まで、明け方に出発して夜帰宅する
日帰りだったので、当時はもう大変だった。
明け方に沖縄自動車道に乗ろうとしたら、入口で飲酒の検問があり、
「今から山原(やんばる)に行く」
と言ったら、怪しいと疑われて職務質問され、
軽トラックの荷台の荷物まで、調べられたことがあったね。
まあ、片道3時間もかかって日帰りするなんて、常識じゃ考えられんさ。
沖縄県警が2014年中に飲酒運転で摘発した人を対象に実施した意識調査では、
回答した千人のうち、自宅まで5km以内で飲酒運転をした人が90%を超えたらしい。
ほとんどが自宅近くで飲酒していることになる。
沖縄のほとんどの居酒屋には駐車場があり、「お車での来店歓迎」と書かれている。
もちろん、沖縄にも「代行」はあるさ~。
でも、代行運転に2種免許所持者が義務付けされてから、
代行料金もUPし、タクシー並みになってしまった。
また、国頭村にはタクシーは3台しかない。
こういった不便さが、
「近くだから、大丈夫さ~」
ということになるんだね。
那覇市にはモノレールがあるけど、基本的に
「ウチナーンチュは300m以上は歩かない」
本土は交通網が発達していて、特に大都市近郊では、
自宅から歩いてバス停や鉄道の駅に歩き、
東京の新宿駅や東京駅、池袋駅、上野駅など大きな駅では
階段の上り下りやホームに行くだけでも1km以上歩くことがあるさ~、
駅から学校や勤務先まで、まだ歩く。
通勤や通学ではけっこう歩くことが基本だよね。
沖縄では交通網が未発達。鉄道はなく、最終バスも22時には最終が出てしまう。
また、バス代が異常に高すぎる。
例えば、那覇空港から名護市までは片道2000円、
名護市から国頭村辺土名(へんとな)まで、片道1000円。
だからバスは、運転免許の無い高校生の通学か老人子供に限られ、
回送なみのガラガラ状態で走っているバスが多い。
なので、子供の通学も母親がマイカーで送迎することが多くなるのは当たり前。
道路交通法では飲酒による罪が強化され、
酒酔い運転
「5年以下の懲役または100万円以下の罰金」
酒気帯び運転
「3年以下の懲役または50万円以下の罰金」
と、厳罰化している。
沖縄では、徹底しない啓蒙運動や飲酒運転の罰則強化、
権力で押さえ込む方法ではなく、
飲酒をする会合のリーダー格の人たちの意識改革が、もし出来るなら、
もうちょっと飲酒運転は減少傾向に転ずることができるかもしれないけど、
それは「言うが易し…」だね~。

沖縄県警が、2015年夏の交通安全県民運動、
7月9日(木曜)~7月18日(土曜)期間内の
7月10日~16日までの1週間について、
飲酒運転の逮捕者(13人)を公表したので、ついでにRIN(凛)君と
沖縄の飲酒運転についてゆんたくしてみました。
7月11日
・AM4:30 道交法違反(酒気帯び) うるま市鉄筋工男性(17歳)
・AM5:13 道交法違反(酒気帯び) 那覇市飲食店従業員女性(29歳)
・AM6:24 道交法違反(酒気帯び、事故不申告) 米軍海兵隊伍長女性(21歳)
・PM11:57 道交法違反(酒気帯び) 東京都会社員男性(33歳)
7月14日
・AM10:34 道交法違反(酒気帯び) 那覇市喫茶店従業員女性(47歳)
7月15日
・AM1:18 道交法違反(酒気帯び) 宜野湾市会社員男性(27歳)
・AM2:02 道交法違反(酒気帯び) 浦添市土木作業員男性(24歳)
・AM8:59 道交法違反(酒気帯び、通行区分違反) 豊見城市会社員男性(34歳)
・AM9:27 道交法違反(酒気帯び) 那覇市会社員男性(43歳)
・AM11:07 道交法違反(酒気帯び) 東京都無職男性(36歳)
・PM6:01 道交法違反(酒気帯び) 住所不定無職男性(61歳)
7月16日
・AM6:15 道交法違反(酒気帯び) 豊見城市鉄筋工男性(57歳)
・AM7:56 道交法違反(酒気帯び、無免許)、自動車運転処罰法違反(過失傷害)、
道路運送車両法違反(無車検)、自動車損害賠償法違反(無保険)
住所不定清掃員男性(58歳)
ウチナーンチュからすれば、
「けっこう、少ないね~」
と思うはずだけど、
ナイチャーからすれば、未成年や観光客、米軍海兵隊員がいたり、
通勤時間帯や日中の勤務時間中だったりで、
「沖縄名物チャンプルーみたい。沖縄は昼間でも酔っ払い運転がいるんだね~」
と、驚かれたはず。
その前に、
「交通安全県民運動」
って、あまり聞いたことがないさ~。
なんか、新聞で見たような記憶があるけど、よく覚えていない。。
毎年4月中旬頃と9月下旬頃に行われる「全国交通安全運動」なら知ってるけどね~。
沖縄県は、飲酒運転での検挙数が異常に多いので、
警察庁の人事で沖縄県警本部長という辺地に任命されたら、
その不名誉を断ち切って手柄を立てようと目標を決め、挫折するのが常。
昨年2014年度(平成26年)の、沖縄県での飲酒運転絡みの人身事故は117件、
全人身事故(6,242件)に占める割合(1.87%)は、
1990年(平成2年)以降、25年連続で全国worst1位という不名誉な記録を更新中で、
また、「人口千人当たりの飲酒運転の検挙件数」も、
全国平均の実に約4.4倍と際立って高く、
死亡事故比率も、1995年(平成7年)以降20年連続worst1、
沖縄は、もはやBlackの殿堂入りといってもいいんじゃないかな。
警視庁では、毎年4月か5月に、全国都道府県の警察本部の交通安全対策担当者が集い、
前年度のBest1位から順に発表するらしく、
worst1位は「沖縄県」とアナウンスされると、場内から失笑が漏れ、
沖縄県警は「毎年屈辱を味わっている」と聞いたことがあります。
沖縄県警のHPの目的別メニュー「各種統計資料」の
「沖縄県飲酒運転根絶条例施行後(三ヶ月毎)公表資料」
を開くと、最初に
「飲酒運転根絶条例制定」(平成21年10月1日施行)
が出てきます。
「この条例は、県及び県民等が一体となって飲酒運転の根絶を図り、
飲酒運転のない安全で安心な県民生活を実現することを目的とします。」
いつの間に、そんなのを決めたのかね~?
沖縄県民には、おそらく徹底されていないと思うよ~。
とにかく、6年前に決まったその条例に基づき、
春と秋の、全国交通安全運動とは別に、
「夏の交通安全県民運動」(7月中旬頃の10日間)
と、
「年末年始交通安全県民運動」(12月下旬~1月上旬の15日間)
を併せた、年4回の交通安全運動が沖縄県下で行われているのです。
沖縄では、年末年始を中心とした、忘年会や新年会シーズンは当然として、
今のようなオフシーズンであっても、日中蛇行したり、信号無視したり、
速度が速くなったり遅くなったりするような車は、
「酒気帯び」の可能性が大として、離れた方が賢明なのです。
沖縄は、飲酒運転の一斉検問や取り締まりが少ないから、飲酒運転天国なのさ~。
こういうのは、あまりにもふつうによくある出来事なので、
運転中は、夜に限らず、周りにも注意が必要不可欠なのです。
ナイチャーは覚えておいた方がいいよ~。
2012年3月末の日本全国の対人賠償保険の加入率は73.3%。
この数字には自動車共済が入っていないので、それを加味すると約85%。
全国的には、7台に1台くらいの割合で
任意保険に加入していない車があるのが現実ですが、
沖縄県は対人賠償保険の加入率が全国worstで52.6%。
「沖縄では、2台に1台が任意保険に加入していない」
ので、事故は避けたい。
また、ミスをなかなか認めない米軍属もいて、保険会社も嫌がるし、
とにかく事故には極力注意しないといけないのです。
よく遅い車にイラついて接近、あおるような車がいるけど、沖縄では無謀さ~。
もう「どっちが悪いか」という問題ではなくて、
事故を起こして、万一相手が無保険車だったら、待っているのは悲しい現実。
そうならないためにも、沖縄では怪しい車からは離れることが大事。
沖縄県警のHPの統計資料にある、
「居住地及び運転免許人口別飲酒運転検挙件数(平成26年上半期)」
というPDF資料を見ると、市町村別に、
飲酒運転検挙者数、市町村別免許人口、免許人口千人当検挙件数が出ています。
この免許人口千人当検挙件数で、沖縄県内の市町村worst10を順に並べてみると、
1.国頭村 2.153
2.本部町 1.521
3.多良間町 1.486
4.恩納村 1.441
5.伊是名村 1.147
6.今帰仁村 1.143
7.与那国町 1.055
8.読谷村 0.976
9.東村 0.810
10.石垣市 0.790
私の住む国頭村が、残念ながら沖縄県内市町村で最悪だったさ~。
worst10は、過疎地と離島、観光地ばかりだね。
だけどこの数字は、氷山のほんの先端部分にすぎない。
東京や大阪なみに酒気帯び運転の一斉取り締まりでも行ったら、
とてもこんな数字ではおさまらないはず。
国頭村の飲酒運転検挙は、役場のある辺土名(へんとな)でのもの。
国頭村は名護警察署の管轄になります。
名護警察署の管轄は、名護市、大宜味村、東村に及び、
全国的に悪名高い、あの辺野古(名護市)も含まれていて、
沖縄本島の警察署ではもっとも管轄区域が広いのです。
国頭村役場のある辺土名には国頭村唯一の交番があり、名護警察署からの通いで、
過疎地は、以下の5つの駐在所が管轄しているだけです。
・塩屋駐在所(大宜味村字塩屋)
・喜如嘉(きじょか)駐在所(大宜味村字喜如嘉)
・平良駐在所(東村字平良)
・安田(あだ)駐在所(国頭村字安田)
・奥駐在所(国頭村字奥)
駐在所は、定年間際の最後のご奉公の警察官が、家族と一緒に暮らすこともあり、
地元民とのふれあいも多く、集落のイベントにも
パトロールとしてより、ゲスト参加することが多く、
また過疎地では、自動車事故や自殺、不法投棄などの処理が主な仕事で、
駐在所が飲酒運転を検挙したなんて、聞いたことがない。
地元民と駐在が「ナーナー」になっているのではなくて、
管轄が広範囲過ぎて、物理的に駐在1人じゃ何にも出来んさ~。
過疎地では酒気帯び運転の一斉取り締まりが無いために、
検挙されないだけで、実態は相当多いはず。
ま、これは沖縄に限ったことじゃないと思うけどね。
沖縄県の飲酒運転の検挙率が高い話ばかりしているけど、
おそらくナイチャーからすると
「沖縄人って、誰でも彼でもみんな酒豪なんだろうな」
という悪いイメージがあるかもしれない。
実際には、
「お酒を飲む人は飲むし、飲めない人は飲めない」
という、日本全国どこでも同じで、
「ウチナーンチュloveお酒」
ではないよ~。
総務省の全国消費実態調査(平成22年)によると、
1世帯当たりのビールの年間購入額は、沖縄県は全国平均の74%でしかない。
BEGINの名曲「オジー自慢のオリオンビール」の歌詞、
「三ツ星かざして高々と ビールに託したウチナーの
夢と飲むから美味しいさ オジー自慢のオリオンビール」
というように、オリオンビールの県内シェアは約77%だけど、
「ビール党は少ない」というより、
1世帯当たりの発泡酒の年間購入額では、沖縄県は全国平均を約7%上回り、
「高いお酒は飲まない」
というより県民所得が日本一低いから
「高いお酒は、飲みたくても飲めない」
といった方が正しい。
なので、沖縄といえば泡盛、という構図。
1世帯当たりの焼酎の年間購入額では、沖縄県は全国平均の実に約2.1倍。
ウチナーンチュは泡盛を「島酒(しまざけ)」と言い、
沖縄料理と島酒(泡盛)の文化なのです。
ひと頃、成人式というと暴走族風のあんちゃんやねーちゃんが
全国的にバカ丸出しで大暴れしていたさ~。
5,6年前の成人式だったか、ド派手な着物を着たヤンキー風ねーちゃんが、
那覇市の国際通りで、公衆の面前で、アルコール度数30度泡盛の一升瓶を
豪快にゴックンゴックンとラッパ飲みしていた。ニュースで見たよ。
たしか沖縄のトップブランド、久米島の久米仙だったね~。
「もう成人したんだから」と堂々と飲んだのだろうけど、実に飲み慣れていた。
一升瓶を右ひじに乗せて、右手だけで一升瓶を豪快に飲む姿は、
泡盛のCMに出てほしいくらい、あっぱれな飲みっぷりだったさ~。
2014年度(平成26年)の「刑法犯少年の都道府県別少年人口比」
(1000人当たりに占める検挙人員)では、
「14~19歳」
1位 岡山県 10.7
2位 福岡県 10.6
3位 京都府 9.1
4位 兵庫県 8.9
5位 大阪府 8.8
5位 広島県 8.8
7位 香川県 8.6
8位 沖縄県 8.5
…
45位 山形県 2.9
46位 秋田県 2.7
47位 岩手県 2.6
と、沖縄は8位だけど(全国平均6.8)、
「10~19歳」と、年齢幅を広げると、
1位 岡山県 8.9
2位 広島県 7.8
3位 福岡県 7.4
4位 大阪府 7.2
5位 沖縄県 6.9
5位 京都府 6.9
7位 香川県 6.8
7位 兵庫県 6.8
…
45位 山形県 2.9
46位 秋田県 2.7
47位 岩手県 2.6
と、沖縄は全国5位に躍進(全国平均5.0)、
「沖縄は全国的に悪い方なんだね」と思うのは甘い。
2013年度(平成25年)に沖縄県内で補導された少年・少女の数が
沖縄県警が統計を取り始めた1972年以降、
最多の5万9695人(少年80%・少女20%)。
これは全国平均の、実に約6倍!
補導理由の内訳は、
・深夜徘徊(午後10時~翌午前4時)70%
・喫煙 21%
・飲酒 3%
・その他 6%
だけど、沖縄では犯罪予備軍が確実に増加傾向にある。
女子中学生が、公園で円座に座り、泡盛を飲んで補導されるなんて、
時々ニュースで出るけど、そういうのは一種の武勇伝になってしまう風土なのさ~。
なぜ、少年少女が、公園とかで堂々とお酒が飲めるのかというと、
ヒントは居酒屋にある。
都道府県別 人口約10万人に対する居酒屋の店舗数(2010年10月現在)
1.沖縄県 125.14
2.高知県 114.93
3.東京都 94.56
4.静岡県 79.78
5.鹿児島県 78.30
と、沖縄では居酒屋が多い。
居酒屋って、大人がお酒を飲みに行くお店だよね。
だけど、沖縄の居酒屋は、ファミリーで行くのが大原則。
なので、夜の居酒屋に行くと、小学生や幼児が走り回っている。
親はもちろんお酒を飲んでいる状態。
居酒屋だけじゃなくて、旧正月、4月の清明(シーミー)、
8月の旧盆という3大イベントや伝統風習行事や旧暦イベントなど、
大人がお酒を飲む席に子供が同席する機会が多い。
沖縄伝統の模合(もあい)も、月に2~3回はふつうじゃないかな。
また、親にも小さい頃からお酒を飲む武勇伝があり、
子供がお酒を飲んでも叱らない親もけっこう多い。
たしかに「沖縄が伝統的に夜型社会」であることや、
「お酒に寛容な沖縄の風潮」が影響してる、ともいえるかもね。
文科省が小学6年生と中学3年生を対象に行っている「全国学力テスト」は、
長く沖縄は全国最低だったけど、昨年(2014年)は奇跡的に躍進した。
(小6算数Aは全国6位!)
まあ、一時的な突然変異だと思うけど、
子供を連れて居酒屋で飲食、小中学校へは子供は車で送迎。
こういった沖縄では珍しくない光景が、子供の生活リズムを乱し、
学力低下を招いている要因になっているはず。
中学2年生の、平日の自宅学習が1時間未満の生徒が67・7%に上るとか、
運動部員で週7日部活をしているのは40.7%とか、
学力の低い沖縄や北海道が、給食滞納率1位、2位で
「学力と給食未納率に逆相関の関係がある」という説まであある。
もう10年も前のことだけど、
当時の我が家の向かい側が現職警察官の家庭だった。
時々職場仲間がそこに数人やってきては、
夜中の12時過ぎまで宴会をしていた。
狭い道路に何台も縦列駐車をしているので、
私の帰宅が遅くなると、我が家の車庫に車を入れることが出来ず、
向かいの、その宴会中の家に、
路上駐車の一時移動をお願いしに行ったこともあったな~。
缶ビールや島酒(=泡盛)の1升瓶がゴロゴロ置いてあり、
「一緒に飲んでけ」と誘われたこともあったよ。
私はお酒が飲めない体質だから丁重にお断りしたさ。
向かいの主人もお酒が飲めないので、飲酒しているのは現職の仲間たち。
もちろん彼らは飲酒運転で帰ったさ~。
飲酒運転をする人たちは、飲酒の検問の場所やパトカーが出没する地域を
なぜかあらかじめ、よく知っている。
それらを迂回したルートで帰る、ということもあるさ~ね~。
本島南部の南風原(はえばる)町在住時は、
やんばるのコーヒー山まで、明け方に出発して夜帰宅する
日帰りだったので、当時はもう大変だった。
明け方に沖縄自動車道に乗ろうとしたら、入口で飲酒の検問があり、
「今から山原(やんばる)に行く」
と言ったら、怪しいと疑われて職務質問され、
軽トラックの荷台の荷物まで、調べられたことがあったね。
まあ、片道3時間もかかって日帰りするなんて、常識じゃ考えられんさ。
沖縄県警が2014年中に飲酒運転で摘発した人を対象に実施した意識調査では、
回答した千人のうち、自宅まで5km以内で飲酒運転をした人が90%を超えたらしい。
ほとんどが自宅近くで飲酒していることになる。
沖縄のほとんどの居酒屋には駐車場があり、「お車での来店歓迎」と書かれている。
もちろん、沖縄にも「代行」はあるさ~。
でも、代行運転に2種免許所持者が義務付けされてから、
代行料金もUPし、タクシー並みになってしまった。
また、国頭村にはタクシーは3台しかない。
こういった不便さが、
「近くだから、大丈夫さ~」
ということになるんだね。
那覇市にはモノレールがあるけど、基本的に
「ウチナーンチュは300m以上は歩かない」
本土は交通網が発達していて、特に大都市近郊では、
自宅から歩いてバス停や鉄道の駅に歩き、
東京の新宿駅や東京駅、池袋駅、上野駅など大きな駅では
階段の上り下りやホームに行くだけでも1km以上歩くことがあるさ~、
駅から学校や勤務先まで、まだ歩く。
通勤や通学ではけっこう歩くことが基本だよね。
沖縄では交通網が未発達。鉄道はなく、最終バスも22時には最終が出てしまう。
また、バス代が異常に高すぎる。
例えば、那覇空港から名護市までは片道2000円、
名護市から国頭村辺土名(へんとな)まで、片道1000円。
だからバスは、運転免許の無い高校生の通学か老人子供に限られ、
回送なみのガラガラ状態で走っているバスが多い。
なので、子供の通学も母親がマイカーで送迎することが多くなるのは当たり前。
道路交通法では飲酒による罪が強化され、
酒酔い運転
「5年以下の懲役または100万円以下の罰金」
酒気帯び運転
「3年以下の懲役または50万円以下の罰金」
と、厳罰化している。
沖縄では、徹底しない啓蒙運動や飲酒運転の罰則強化、
権力で押さえ込む方法ではなく、
飲酒をする会合のリーダー格の人たちの意識改革が、もし出来るなら、
もうちょっと飲酒運転は減少傾向に転ずることができるかもしれないけど、
それは「言うが易し…」だね~。